プラウ耕ってなに?
皆様こんにちは!ノウキナビコミュニケーションセンターの佐藤です。
ノウキナビでは、農機部門のスタッフと2週間に1回農機具についてのアウトプット会を行っています。
題材は自由!気になった農機について各々調べてアウトプットします。
発表の後は皆からの様々質問が・・・
浅い知識だけでは乗り越えられない会なのです(笑)
そしてついに、入社して初めて私の番がやってきました。
何を発表しよう・・・私が題材に選んだのは「プラウ耕について」でした。
なぜこの題材かにしたのか。
弊社では、積極的に農機具の買取を行っています。
以前に担当した案件で、「リバーシブルプラウ」の査定依頼がありました。
初めて聞く名前で写真を見ても何をする農機具なのか、どのように使うのか、全くわからず興味を持ったことが
今回の題材にしたきっかけです。
調べれば調べるほど、良い圃場にするために必要な方法だと感じましたのでご参考いただければ幸いです。
プラウ耕について
プラウとは鋤のことで、天地を返すように深く耕耘することを言います。
作業方法はトラクターに付けて行います。
コールターという円盤がついており、コールターのすぐ後ろに鋤にあたるボトムが付いているのでコールターで土を切りボトムで曳いて行きます。
このボトム部分は、1~7連ボトムまであり、トラクターの馬力や田畑の規模に合わせて選びます。
動画サイトなどに作業の様子がたくさん載っていました。
見ていて気持ちいいいくらい、豪快に土を曳いていましたのでぜひご覧になってみてください🎵
プラウで得られる効果とは?
プラウで得られる効果は主に2つあります。
根が活躍出来る圃場にする
緑肥や収穫残渣物などを土の下層へ埋め込み腐植させ、下層のフレッシュな土を表層に出します。
下層の土を表層に出すことで、害虫の幼虫や卵が死滅します。
これにより、肥沃度アップの効果があります。
また、プラウ耕は大きく土を曳くため、空気を含みやすくなり水はけがよくなります。
広大な田畑を効率的に耕耘する
パワーがあるため効率よく耕耘ができます。
また、耐久性もあり、固い土壌や石があるようなところ、雑草が多いところなど
ロータリーでは耕耘できないようなところも耕耘が可能です。
日本で特に土が固く、石が多いとされている南大東島や石垣島では、その土地専用の特殊使用商品もメーカーから販売されています。
ロータリー耕とプラウ耕の違いって?
両方とも耕耘することは共通していますが、それぞれ目的が異なります。
ロータリー耕は最もポピュラーな耕耘方法であり、馬力のあまり大きくないトラクターでも作業が可能です。
特徴としては砕土効果や堆肥の撹拌効果が高いことです。
耕耘の深さは約10㎝~20㎝の間が平均的です。
プラウ耕はこれまで説明してきた通り、
土の上層と下層を大きく反転させ、圃場の肥沃度を上げることや広大な田畑を効率よく耕耘できることが特徴です。
デメリットとしては、プラウで耕起した後に整地が必要になるためひと手間増えます。
耕耘の深さは最大で約40㎝です。
曳き方は2種類
溝曳き
溝にトラクターの片側のタイヤを落とし、溝をガイドにして耕耘します。
デメリットとしては、溝の底を踏み固めてしまう点、パワクロトラクターは履帯を痛めてしまう点があげられます。
また、斜めになったトラクターで長時間作業をすることで作業者に負担がかかります。
丘曳き
溝曳きとは対称に、溝にタイヤを落とさずに耕耘するため踏み固めずに耕耘できます。
また、車体が斜めにならないことで作業者に負担がかかりません。
デメリットとしては、耕耘幅が2mを超えるものが多いことや、
トラクターの馬力が100馬力以上必要なものが多いことがあげられます。
まとめ
耕耘する点ではロータリーとプラウは共通しますが、そもそもの目的が異なります。
田畑の規模やトラクターの馬力だけで選ぶのではなく圃場の状態で選ぶ必要があります。
長年同じ田畑で作物を育てていると、土が疲弊し作物の品質や収穫量に影響がでてきます。
疲弊した表層土は下層へ埋め休息保全、フレッシュな下層は表層へ出すことで肥沃度が上がります。
肥沃度があがると一定の品質、収穫量で作物を作ることができます。
ボトムが1つだけのものもありますので田畑の規模に関係なく
良い農作物を作るために数年に1度はプラウ耕が必要かと思いました。
ノウキナビ新品ショップでも販売していますので、よろしければご覧ください!
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