田んぼにいた生き物はどこへいくの?
皆様こんにちは。ノウキナビコミュニケーションセンターの伊藤です。
夕方の田んぼは連日カエルの合唱が賑やかで、一気に夏を感じますね(*^^*)
我が家の息子は生き物が大好き。特に爬虫類や両生類には目を輝かせております。先日お友達から田んぼに沢山いたというイモリをもらいました。
イモリって田んぼにもいるんだ・・・!!
最近ではイモリやウーパールーパーといった両生類が人気らしく、イモリがペットショップでも売られているんですよ。
ちょっとびっくりです。
さて今回はそんな生き物繋がりで、私がちょっと疑問に思っていたことをブログに書こうと思います。
田んぼに生息している生き物はどこへ行くの?
まだ冬の話をするのは早い気がしますが、今こんなに元気に合唱しているカエルたち。そして他の生き物たち。田んぼやその周りにいる生き物たちは田んぼに水がなくなった時どこへ行っちゃうんだろう・・。
ふと疑問に思ったのです。
土や水の中にいる
いなくなったわけではないようです。土の中や水のある所に潜み、また田んぼに水が戻ってくるまで、じっと待っているそうです。どんなふうにして冬越しするかは、生き物の種類によって違い、おおまかに言って土や泥に潜る、水のある場所に避難する、卵で冬を越す――の3つがあるそうです。
☆土や泥に潜る
まず、土や泥の中で冬を越す生き物の代表的なものは、アメリカザリガニやカエルの仲間。アメリカザリガニは、田んぼに水がなくなってくると、畦(あぜ)などに深い穴を掘ってその中で過ごすようです。えらで呼吸をしているから、完全に水のないところでは死んでしまう。でも穴の中は適度な水分と温度があって生きていけるんだとか。アマガエルやトノサマガエル、ヒキガエルなども土の中で冬を越します。オタマジャクシは水がないと生きられない。でも大人のカエルは、それほど水を必要としないから、冬眠するときも土の浅いところや落ち葉の下などにいるらしいです。
☆水のある場所に避難する
次は、水のあるところに避難して冬を越すタイプ。田んぼやその周辺にはドジョウ、メダカ、タモロコなどがすんでいる。魚は、えらで呼吸をするから、冬の間も確実に水の中にいる必要があります。夏の間、田んぼや狭い水路に入り込んでいた魚は、水のある水路や水たまりなどに避難するそうです。小さな水たまりに何千匹もの魚が集まることもあるらしいです。冬は魚もあまり動かないとはいえ、大変そうです。
☆卵で冬を越す
最後は、卵で冬を過ごすタイプ。赤トンボの仲間は秋に田んぼに産みつけられた卵が冬を越し、春になると孵化(ふか)してヤゴになる。田んぼで小動物を食べて成長し、夏にトンボになります。
トンボの仲間は寿命が短く、成虫が年を越すことはできないけれど、卵を残すことで次の世代が生まれる。こんなルーティンがあるんですね。生き物の力ってすごい。
☆最後に
冒頭でも登場したイモリ。有名なアカハライモリ。じゃあそのイモリはどこへ行ってしまうのかと言うと・・・
他の両生類と同じで土に潜って冬眠するそうです。また、寒さには弱いそうで、気温が下がり始めると活動が鈍くなり、11月から3月まで冬眠期間と言われています。(※地域や年によって違う)
最後に余談ですが、イモリの寿命って長いんです!私はペットショップのお姉さんに聞いてびっくりしたんですが、なんと20年!!最長だと30年生きるとも言われているそうですよ。
でも野生では天敵が多いので寿命が10年を超えることはほとんどないそうです。
ただ、野生の生き物は飼育が難しいですね・・・特に食べ物。市販のイモリ専用の餌でもなかなか食べてくれません。
自然のなかで自然に捕食して生きていく野生の本能って深いなあと思います。
田んぼは、お米を作る場所としてだけではなく、大事なすみかとして、たくさんの生き物を支えているんですね。