【農機具を初めて売る方へ】売る時のポイントを徹底解説
【農機具を初めて売る方へ】売る時のポイントを徹底解説
農機具を初めて売る方は、売り方がわからなくて困っているのではないでしょうか?
農機具を買い替えたり、農業をやめるなどの事情で農機具を処分する場合は、買取業者に買い取ってもらうといくらかのお金になります。中古農機具の販売ルートを持つ業者は、買い取った農機具を再販できるので買取してくれるわけです。
農機具は年式が古くても故障したり動かないものでも、ほとんどの場合買取してもらえます。不要になった農機具は、保管するにもスペースを取るので何とかしたいものですよね。今回は、不要な農機具を高値で買取してもらうためのコツをご紹介いたします。
農機具を売る際に事前に確認しておくべき5つのポイント
農機具を売る際に下記の5つのポイントを事前に確認しておくと、スムーズに、より高価に買取ってもらうことができるかもしれません。1つずつ解説していきます。
1,農機具の情報を把握する
買取に出す前に、わかる範囲で農機具の情報を把握しておきましょう。調べておきたいのは以下の項目です。
メーカーの把握
クボタ、ヤンマー、イセキ、三菱など、機械のメーカー名を把握しておきましょう。
機械の種類の把握
トラクター、コンバイン、田植機などはわかると思いますが、芋掘り機や溝切り機など作業機の販売の際に必要になります。
正確な型番
型番は1文字違うだけで査定額が変わることもあるので重要です。
購入年数
購入した年が分かる場合は確認しましょう。購入後何年利用しているかは重要な要素です。
新品で購入したかどうか(ワンオーナーかどうか)
購入時に新品で購入したか(ワンオーナーか)、中古で購入したかによっても状況は変わりますので確認しておきましょう。
運転時間・アワーメーター
運転時間とは、農機具を作業に使った時間です。アワーメーターと言ったりします。単位は「時間」で何時間農機具を動かしたかを表す指標です。
付属品の有無
購入時の付属品のうち、何が揃っているか確認しましょう。
エンジンのかかり具合
スムーズにエンジンがかかれば問題ありません。エンジンがかかりにくい場合などは、査定に影響がありますので事前に確認しておきましょう。
車体の状態
傷やへこみ、錆などの有無を見ておきましょう。
タイヤの状態
ひび割れやすり減り具合、パンクしていないかどうかを確認します。新品のタイヤに比較して、何割程度減っているか伝えると査定もしやすく喜ばれます。
オイル漏れがあるか
オイルが漏れているのは、パイプの破損ですから修理の必要があります。
作業機の状態
作業機は正しく作動するか?チェックしておきましょう。
2,ナンバー登録を解除する
農機具を買取に出す前に、住んでいる自治体の役所で、ナンバー登録返還の手続きをしなければなりません。(トラクターなどナンバープレートがついた農機具の場合)
手続きしないと、自治体によって金額はまちまちですが、毎年1,600円程度の税金を納め続けることになります。このため、買取に出す前に農機具のナンバープレートを外して、役所に届け出る必要があります。
3,メンテナンス時期を伝える
定期的あるいは不定期に、農機具の点検や整備をしていたのであれば、その詳細を伝えると査定額がアップする可能性があります。農機具はメンテナンスを定期的に行うと、20年以上長持ちする場合もあります。
4,車台番号を確認する
トラクターなどの買取には、車体番号の確認が必要になります。多くの場合、車体番号が読み取れない農機具は買取してもらえません。車体番号が読めないのは、盗難品の可能性があるからです。
盗難品は車体番号が削られていたり、二度打ちされたりしているので、ハッキリ読めなくなっている場合が多いのです。そのため、買取に出すには車体番号がしっかり読めることが大切です。
5,車体を綺麗にする
買取に出す前に、農機具の泥を落としてきれいにしたほうが査定額はアップします。査定士も人間ですから、汚れたままの農機具には、高い査定額をつけたいとは思わないでしょう。また査定時には車体のあちこちをチェックしますから、汚れを洗い落してあるほうが査定はスムーズに進みます。農機具は故障していても買取してもらえる場合が多いので、一度査定に出してみることをおすすめします。
故障している農機具でも売却可能
中古農機具は、売却を依頼する業者の種類によっては、故障していても売却することが可能です。その理由を見てみましょう。
故障していても売却できる理由
日本製の農機具は故障していても、性能が良いためすぐに直せるケースが多いので、少しくらい不具合があっても買取してもらえます。もしどうにもならないほど故障がひどくても、解体して部品として再販できるため、買取することができるのです。海外に輸出して解体すれば人件費等も日本より安いため、海外に販路を持つ業者であれば、故障している農機具でも買取してくれます。
故障していても売却できる事例
・エンジンまわりの故障
エンジンまわりは比較的故障が多い場所です。エンジンがかからない原因はいろいろありますが、シリンダー内部が焼き付いているような場合でも、買取してもらえるケースもあります。これは、故障した部分以外はほとんど使えるので、解体して部品として流通させることができるからです。
エンジンが焼き付いても、ほとんどの場合買取可能なのですから、もっと軽度の故障なら問題なく買い取ってもらえます。そのため、ちょっとエンジンの調子が悪かったり異音がする程度なら、それほど査定にも影響しません。エンジンがかからない場合でも、バッテリーを交換すればかかるケースが多いので、あまり気にすることはないでしょう。
・タイヤのパンク
タイヤがパンクしていても、チューブを交換すれば直せるので心配は要りません。
農機具の動作確認をする
買取に出す前に、農機具が動作するか確認しましょう。まず、エンジンをかけて前進や後退ができることを確かめてください。できれば、他の動作も可能な限りチェックしましょう。正常に動く場合と動かない場合では査定額に差が出るので、事前に把握しておくことが大切です。
売却する時の注意点3つ
長期間使わないで放置している農機具を売却する場合は、以下の3点に注意しましょう。
・定期的にエンジンをかける
エンジンは長期間使わないと故障しやすくなるので、1カ月に1度くらいはエンジンをかけるようにしたいものです。
・なるべく屋内に保管する
農機具は屋外ではなく、なるべく屋内に保管しましょう。風雨にさらされると錆の原因になり、ガソリンタンクに雨水が入ることもあります。
・泥を落とす
買取に出す前に泥を落として清掃しましょう。汚れたままだと、日頃から点検していない印象を持たれてしまうので、査定額が下がることがあります。また、車体についた泥が原因で故障を起こし、査定時に動作不良となる可能性もあります。
高く売れる農機具を知ろう
農機具の中には、高く売れるものとそうでないものがあります。高く売れる農機具をご紹介しましょう。
高く売れる農機その1:トラクター
トラクターは馬力で査定額が決まることが多いのですが、10馬力~130馬力以上までいろんな機種があります。国内・海外問わず高価買取が可能です。
トラクターの高価買取の条件を知る
トラクターは季節を問わず、どんな種類の農業にも欠かせない農機具です。そのため、いつでも需要がありますが、メーカーや機種、年式などの条件によって査定額が変わります。
ちなみに、買取の前に洗車しておいたほうが査定額が高くなる可能性があります。泥がついたまま買取に出すと、査定額にも影響するので必ず洗車しておきましょう。
トラクターの買取相場を知る
日本の有名な農機具メーカーのトラクターであれば、20年前のモデルでも高い査定額が期待できます。特にクボタのL1型・L02型の22馬力以上の機種は高額買取してもらえます。
トラクターを売るためのメンテナンス方法を知る
トラクターを長期間使わない場合は、定期的にエンジンをかけてメンテナンスすると、故障することもなく長持ちします。ロータリーの爪も定期的に交換して、エレメントやラジエタースクリーン、ベルトの摩耗などにも注意しましょう。また、エンジンオイル、オイルフィルタ、冷却水、不凍液などのチェックも、しっかり行うことをおすすめします。
高く売れる農機その2:コンバイン
国内メーカー製であれば、20年前のコンバインでも高額買取できる可能性があります。
コンバインの高価買取の条件を知る
コンバインは、米農家には欠かせない農機具なので、広く日本中の農家で使われています。そのため、製造年の古い機種でも高い査定額がつきやすいのが特徴です。キャタピラー、刈り取り部、脱穀部の状態が良好なら申し分ありませんが、多少不具合があっても高額買取が可能です。
コンバインの買取相場を知る
国内大手メーカー製であれば、20年前の機種でも3万円以上の査定額がついたこともあります。クボタのARN-438であれば、100万円以上で買取された実績もございます。
コンバインを売るためのメンテナンス方法を知る
日頃の点検や整備が十分にしてあるかどうかによって、査定額が変わることがあります。長期間使わなければ、定期的にエンジンをかけるようにしましょう。また、泥がついたまま放置したり、屋外に保管すると錆や故障の原因になります。
コンバインは刈り取り部やクローラが正常に動くことが重要ですが、ブレーキやアクセル、ベルトなどの摩耗にも注意しましょう。エンジンオイル、オイルフィルタ、冷却水、不凍液などの定期的な交換も大切です。
高く売れる農機その3:スピードスプレーヤー
国内メーカー製であれば、20年前のスピードスプレーヤーでも高額買取できる可能性があります。
スピードスプレーヤーの高価買取の条件を知る
スピードスプレーヤーを高価買取してもらうには、メーカーや本体の状態、方式などが重要です。古い年式のスピードスプレーヤーでも高額査定となる場合があるので、処分したいなら買取に出してみるといいでしょう。
査定前に洗浄して泥などを落としておくと、査定がスムーズに進む上に高価買取となる可能性が高まります。泥がついたままでは錆や塗装の具合などがわかりにくいため、査定に影響することもあるので注意しましょう。
スピードスプレーヤーの買取相場を知る
スピードスプレーヤーの買取価格は、メーカーや機種、年式、使用年数、故障の有無、保管状態などの条件が合わさって決まります。参考例として、ヤンマーYCD-21FXの中古美品の場合で4万円程度、中古良品で3万3千円程度、故障品の場合は5千円~1万円程度で購入させて頂いた実績があります
スピードスプレーヤーを売るためのメンテナンス方法を知る
スピードスプレーヤーがなるべく高額査定となるためには、日常のメンテナンスが重要です。エンジンオイルをこまめにチェックし、あまり使わなくても年に1回はオイルを交換しましょう。交換を怠るとエンジンオイルが酸化して、エンジン内部を傷めてしまうことがあります。農機具はメンテナンスをしっかり行って、大切に管理すると長持ちしますが、スピードスプレーヤーも例外ではありません。
高く売れる農機その4:除雪機
国内メーカー製であれば、古い除雪機でも高額買取できる可能性があります。20年以上前の機種や、故障していても買取可能な場合が多いので、一度査定してみるといいでしょう。
除雪機の高価買取の条件を知る
除雪機は、雪国の農家にとって欠かせない農機具なので、中古市場でも高い需要があります。そのため古い機種でも多少の故障があっても、高額買取が可能なケースが多いのが特徴です。除雪機はキャタピラーが正常に動作することが、高額査定のためには重要です。
普段から、定期的にキャタピラーなどの可動部の点検や整備を行うことが、高額査定に結び付きます。査定の際は簡単に洗浄しておくと、高額査定になりやすい傾向があります。汚れた状態では、除雪機表面の錆や塗装の状態などがわかりにくいため、査定額が下がってしまうおそれがあるので注意が必要です。
除雪機の買取相場を知る
除雪機はメーカーや年式、使用年数、メーター類の数値、故障の有無、保管状態などの条件が加味されて査定金額が決まります。買取額の一例として、ホンダのユキオス(SB800J)の中古美品で約5万円、ヤナセのスノーロワー(Y8-11GX)は中古美品で約17万円くらいで購入させていただいた実績があります。
除雪機を売るためのメンテナンス方法を知る
除雪機の査定額を高くするためには、長期間使用しないときはしっかり洗浄して、ガソリンを抜き取り屋内に保管しましょう。除雪作業中に雪と一緒に小石を吸い込むと、内部が破損したり塗装が剥げたりするので、普段からなるべく注意して使用したいものです。点検や整備をしっかり行った除雪機は長持ちするだけでなく、買取に出しても高額査定となりやすいのでぜひおすすめします。
まとめ
農機具を初めて買取に出す場合は、まず買取してもらう農機具について、わかる範囲で情報を把握することが重要です。メーカーや機械の種類、正確な型番や購入年数、新品で購入したか・中古で購入したか、運転時間、付属品の有無やエンジンのかかり具合、車体の傷やタイヤの状態、オイル漏れの有無、前進や後退ができるかどうか、ライトの点灯やホーンが鳴るかどうかなどをしっかりとチェックしておきましょう。また、買取前にナンバー登録を解除したり、いつメンテナンスを行ったか、車体番号が読める状態かどうかを確認する、車体をきれいな状態にしておくことも重要です。
農機具は故障していても売却することが可能です。実際の売却事例としてもエンジンがかからないなどの故障からタイヤがパンクしていたなどの農機具でも問題なく買い取ってもらえますので、安心して査定に出しましょう。また売却するときの注意点としては、定期的にエンジンをかける・保管場所を屋内にする・泥を落としておくことが重要になります。
高く売れる農機具はトラクター・コンバイン・スピードスプレーヤー・除雪機などが挙げられ、高価買取の条件を知っておくこと・買取相場を調べておくこと・メンテナンス方法を調べ、定期的にメンテナンスを行うことにより高額査定につながりますので、査定前にしっかりと対策をおこなっておくようにしてください。
農機具の売却をご検討の方へ
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