農機具のアワーメーターについて解説します
農機具のアワーメーターについて解説します
こんにちは。ノウキナビ事務局です。本日は中古農機具にはおなじみの「アワーメーター」についてお話します。中古の農機具を購入または売却しようというときには、このアワーメーターの見方や目安、考え方を理解しておくと、正しい農機具選びに役立つはずです。ぜひご覧ください。
アワーメーターとは
アワーメーター(Hour meter)とはその名の通り、時間を計測する機器です。主に、機械の経過時間を記録・表示しています。トラクターやコンバイン、田植機などの農機具にはもちろん、フォークリフトやユンボ、バックホーなどの建機にも用いられています。ただ、すべての農機具にアワーメーターがあるわけではなく、田植機でもアワーメーターが付いているものといないものがあります。管理機などの小型の機械には無いものが多いです。
アワーメーターの用途
用途としては自動車の総走行距離を表す「オドメーター」に似ています。自動車の場合は走行距離に比例して自動車も消耗していきます。例えば走行距離が10万kmを超えてくれば、「そろそろ買い替えも検討しなきゃ」と考えるかもしれません。「オドメーター」を見ることで、自動車のおおよその消耗具合を把握することができます。
農機具や建機の場合のアワーメーターの用途も同じで、機械の消耗具合を表現していると考えてもらって良いと思います。農機具や建機も自動車と同様に自走した分だけ消耗はしますが、どちらかと言うと機械を動かした時間の長さによって農作業で実際に大きな負荷のかかる作業機やエンジン等が消耗していくものです。そのため農機具等には、総走行距離を計測する「オドメーター」ではなく経過時間を計測する「アワーメーター」が採用されています。
アワーメーターの見方
農機具の場合、一般的にはキーをONに入れていた時間の累計を表示しています。エンジンをかけていなくても、キーをONにしていればメーターは進みますので注意が必要です。
また、通常4〜5つの数字が記載されており、単位は「h(Hour・時間)」です。1000.0h であれば 1,000時間キーをONにしていた(≒エンジンをかけていた)ということを表しています。多くの場合は最後の一桁は小数点第一位です。古い農機具の場合、「小数点」が掠れて見えなくなっていることがあるので読み間違いに注意してください。一桁違うと大きく意味合いが変わってしまいます。
アワーメーターによる農機具の消耗具合の目安について
農機具の種類によっても異なりますが、例えばトラクターであれば「馬力×100時間」がおおまかな目安です。30馬力なら寿命は3,000時間。18馬力なら寿命は1,800時間といった感じです。トラクターなどでは1,000時間を超えてくると消耗してきたなと思う方もいると思いますが、18馬力ならば残り半分以下の寿命と考えて良いでしょう。30馬力等の高馬力のものであれば、1,000時間でもまだまだ使えると考えて良いでしょう。これはトラクターの場合で、田植機などはトラクターの半分程度の耐久性と考えた方が無難です。
まとめ
本日は農機具のアワーメーターについてご紹介いたしました。大きな負荷のかかる農機具や建機のおおよその消耗具合を把握する一助となるアワーメーターのこと、理解頂けましたでしょうか。もちろん、アワーメーター以外にもそれまでの使用経緯や破損の有無、修理・点検の有無によっても状態は大きく変わりますので、アワーメーターだけを過信することはやめましょう。ただし、おおよその傾向を理解するには良い指標だということは間違い有りません。
中古の農機具を購入したいとお考えの方へ
中古の農機具を購入したいと考えたときには、何年その農機を使いたいかイメージした上で、アワーメーターの状態をよく把握して農機具選びをすると良いでしょう。金額が安い中古農機ですが、残りの使用可能年数によっては、新品農機を購入したほうが結果的には安くなることもあるかもしれません。
農機探しは「ノウキナビコミュニケーションセンター」が対応するノウキナビを御覧ください。
お手持ちの農機具を売却したいとお考えの方へ
お手持ちの農機具を売却する際には、アワーメーターを把握すると、残りの利用年数が概ね想像できるはずです。もし、経過時間の長く、残りの農機具人生が短そうな農機具であれば、国内での需要は少ないため、どちらかと言うと輸出に強い業者さんに売却すると高く売れるかもしれません。反対に経過時間の少ない農機具であれば高額での売却も期待できます。インターネットなどで複数の買取サービスに見積を依頼するとより高額での売却ができるかもしれません。
このブログを運営しているノウキナビも、農機具の買取査定サービスを運営しています。日本全国の農機具修理販売店が買取にお伺いいたしますので、安心して農機を手放すことができます。不要になった農機具も、農機具屋さんが新しい利用者さんを探して再販しますので、高額での買取も期待してください。