農機具屋が教える使わない草刈機(刈払機)の処分方法。状態が良ければ高価買取も!?
草刈機を購入したけど、あまり使わないので処分したいという方も多いでしょう。また、庭の草取りに刈払機を買ったけど、上手に刈り取れないので手放したいという方もいるようです。しかし、草刈機(刈払機)を処分するにはいろいろと知識が必要で手間もかかります。草刈機(刈払機)の処分は、どのように行えばいいのでしょうか。また、お得な処分方法があれば知りたいものです。この記事では、草刈機のうち刈払機タイプの草刈機の処分方法を解説します。最後まで読めば、 刈払機の処分についていろんな知識が身に付きます。
草刈機(刈払機)の処分の時期やタイミングは?
刈払機を処分するのは、 刈払機が不要になった場合と刈払機の寿命が来た場合があります。 刈払機が不要になった場合は、処分するのはいつでもかまいません。 刈払機の寿命が来た場合は、新しい 刈払機を購入するタイミングで処分することになります。
また、 刈払機を買取に出すなら、 刈払機の需要が高くなる春から初夏の少し前に処分すると高値になります。この時期なら、確実に中古市場で刈払機が売れるので、業者も高値をつけてくれるのです。通常、 刈払機は5年~10年くらい使えますが、大切に保管すれば20年以上使い続けることもできます。では、買い替えのタイミングはどうやって見極めるのでしょうか。
故障のサイン
刈払機は故障する前にさまざまな兆候が現れます。刈払機は基本的に、ホームセンターなどで部品を交換すれば、使い続けることができます。では刈払機を処分する必要はないのかというと、そうではありません。
安い費用の部品交換で済むならいいのですが、高い部品の交換が必要になってくると、修理費用が高くついて新しい商品を買ったほうが安くなるからです。このように、刈払機の処分には部品交換の見極めも必要です。具体的に、何が壊れたら処分すべきか見てみましょう。
刈刃のバランスが崩れる
刈刃のバランスが崩れると、 刈払機が正常に回転しなくなります。これが 刈払機の寿命がきた1つの兆候です。使っているうちに刈刃の刃が削れた場合は、刃を研いだり交換すれば使えますが、刈刃の固定部分が削れると交換はできないので処分するしかありません。
リコイル・スタータの紐切れ
リコイル・スタータは刈払機を始動する際に引っ張る紐のことです。これが切れるとエンジンがかからなくなるので、処分を検討する時期と考えましょう。紐を交換して使い続けることもできますが、紐が切れるほど使えばそろそろ寿命です。
白い煙が出る
刈払機の本体から白い煙が出るようになると、かなりエンジンが傷んでいる証拠なので処分する時期でしょう。一時的に白い煙が出るだけなら別ですが、常時出るようならあまり長く使えません。
眠っている草刈機(刈払機)はありませんか
長期間使わないで保管したままの刈払機があれば、無駄に保管場所を取るだけなので、買取に出すなどして処分することを考えましょう。
処分方法について失敗例は?注意しておくべきポイント
刈払機を処分するには、しっかりした知識がないと失敗することがあります。刈払機の処分で注意すべきポイントを見てみましょう。
手間時間がかかる
刈払機の処分について、正しい知識がないと手間ばかりかかってしまいます。また、間違った方法で処分しようとすると、自治体などに迷惑をかけてしまう場合もあるので注意が必要です。
粗大ゴミとして回収してもらえない
刈払機を粗大ごみとして処分しようとするのは、間違った処分方法ですから自治体に迷惑をかけることになります。大型家具や家電製品であれば、各自治体で有料で回収してくれますが、どこの自治体でも農機具は回収してくれません。農機具は重量物や大型の機器が多いので、どの自治体でも「適正処理困難物」とみなされます。
コンバインやトラクターなどの大型農機具だけでなく、小型の刈払機でも回収できないのは、すべて農機具にはエンジンやバッテリーが積んであるからです。エンジンやバッテリーの管理や分解には専門的なスキルが必要なため、自治体では対応できないのが現状です。
買取価格が低くなってしまう
刈払機は故障してから買取に出すと、買取価格が低くなってしまいます。そのため、刈払機を買取に出すなら、故障しないうちに買取に出したほうが高値の査定がつきます。
草刈機 (刈払機) 処分の具体的な方法について
刈払機の処分方法はいくつかあるので、それぞれ詳しく見てみましょう。
メーカー下取り
単に不要になった刈払機を処分するのではなく、刈払機を買い替える場合は古い刈払機をメーカーに下取りしてもらえます。メーカー下取りなら簡単に処分できますが、メーカーに下取りしてもらう方法にはメリットとデメリットがあります。
メリット
不要になった刈払機を、簡単に処分できるのが一番のメリットです。メーカー下取りを依頼すると、業者が自宅まで取りに来てくれるので手間がかかりません。また、多くの場合異なるメーカーの製品でも、下取りしてもらえるので便利です。下取りでは、壊れて動かない刈払機でも買い取ってもらえる場合もあります。
デメリット
新しい刈払機を購入することが、下取りの条件となります。そのため、新たに刈払機を購入しないのなら、下取りはできません。また、すべての農機具メーカーが下取りしているわけではないので、下取りしてくれるメーカーを探さなければなりません。
さらに、メーカーの下取りでは、下取り価格はメーカーの言いなりになってしまいます。下取りでは競争原理が働かないので、下取り価格は低くなる傾向があります。
リサイクルショップ|不用品買取業者
刈払機は、リサイクルショップや不用品買取業者に、買い取ってもらうこともできます。ただし、リサイクルショップや不用品買取業者には、刈払機に詳しい人はまずいないので、正しい査定額をつけてもらえない可能性があります。リサイクルショップに限らず、専門知識がないのに買取する場合は、万が一の査定ミスを考慮して低い査定額をつける傾向があります。
もし間違って高い査定額をつけてしまうと、赤字になるからです。そのため、刈払機の専門知識のないリサイクルショップや不用品買取業者では、安く買い取られてしまいます。また、故障している刈払機でも、部品を交換するだけで簡単に修復できる場合は、農機具専門店なら買取してもらえますが、そういった知識がない業者では、故障していれば一切受け付けてくれません。
農機具専門買取業者
農機具専門の買取業者なら、高い査定額がつくことが多く故障していても買取してもらえます。高い査定額がつくのは、農機具について専門知識があるので、いくらまでなら赤字にならないかがハッキリわかるからです。同じような買取業者がたくさんいるので、刈払機を処分したい人は高い査定額をつけてくれる業者に流れます。
そのため、目利きに自信のある業者は、ギリギリまで高値をつけてくれるのです。故障していても高く査定してくれるのは、簡単な部品交換で動く場合が多く、仮にまったく動かなくても分解して、使える部品だけを販売することもできるからです。
草刈機 (刈払機) の人気メーカー
日本の刈払機は性能が良いため、国内だけでなく海外でも人気があります。日本には以下のような刈払機のメーカーがあります。
マキタ(makita)
エンジン式が主流の中、マキタではバッテリー式の刈払機を製造しています。バッテリー式には出力が弱く、長時間使えないというイメージがありますが、マキタが独自に開発したバッテリーを搭載しているため、エンジン式に負けないパワーと使用時間を誇ります。エンジンを使わないので、音が静かなのが最大のメリットです。
ホンダ(Honda)
二輪車と四輪車製造のノウハウを生かして、刈払機を製造しています。刈払機自体も高性能ですが、草刈りで起きたトラブルに対処できる保険がついているのが特徴です。この発想は自動車メーカーならではでしょう。
ゼノア(Zenoah)
工具メーカーが手掛ける、2ストロークのエンジンを搭載した刈払機が好評です。刈払機には有り余るほどのハイパワーなので、先端のアタッチメントを交換するとチェーンソーとしても使えます。
リョービ(Ryobi)
家庭用の小型草刈機(刈払機)のラインナップが豊富です。家庭用のため出力はやや劣りますが、シンプルな構造なので部品数が少なく、軽くて故障しにくく燃費が良いのが特徴です。軽量でエンジンがかけやすいので、 刈払機に慣れない人や女性でも簡単に使えます。
共立(KIORITZ)
老舗の農機具メーカーなので、信頼度が高く安定した刈払機を生産しています。太い草でも難なく刈り倒せるので、山間部などの草刈りにも便利です。「iスタート」機能搭載により、高齢者や女性でも簡単にエンジンが掛けられます。もちろん、本格仕様の刈払機も豊富に揃っています。
草刈機 (刈払機) を高く売るコツ
刈払機を買取してもらう前に、汚れを拭き取っておきましょう。汚れたままでは印象が悪くなり、査定額が下がる可能性があります。また、刈払機を長期間使わない場合は、定期的にエンジンをかけることが大切です。
買取に出した際に、エンジンがかからなければ故障とみなされてしまいます。そうなると査定額が下がってしまうため、使わなくても定期的にエンジンをかける必要があります。また、買取に出す直前にもエンジンをかけてみて、正常に動作することを確認しておきましょう。
燃料タンクに雨水が入らないように、刈払機は屋内に保管しておくことをおすすめします。屋外に保管すると、錆も出やすいので査定額に影響します。
草刈機 (刈払機) の買取相場
刈払機はどこのメーカーであっても、国産であれば大きく値段が変わることはありません。刈払機であれば、数千円~高ければ2万円弱の値段で買い取ってもらえます。
まとめ
刈払機を処分する方法はいくつかあります。最初に思いつくのは、粗大ごみとして回収してもらう方法ですが、農機具は粗大ごみとして回収できないため、それ以外の方法で処分しなければなりません。メーカーに下取りしてもらう方法もありますが、競争原理が働かないので買取額が安く、しかも新たに刈払機を購入しないと下取りしてもらえません。
リサイクルショップや、不用品買取業者に買い取ってもらう方法もありますが、買取額はあまり期待できないので、農機具専門の買取業者に買い取ってもらうのがおすすめです。専門の買取業者なら高く買い取ってもらえる上に、故障していても買い取ってもらえる可能性があります。