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うちのトラクターいくらで売れる?

トラクターは農家にとって大切な農機具ですが、使わなくなったトラクターは場所を取るため、保管するにも大変です。できれば廃棄したいところですが、廃棄するにもお金がかかる・・・。そう思っている方もいるのではないでしょうか。

また、トラクターを売るにしても、「新しい機種なら売れるかもしれないけど、もう15年も前の型だから無理だろう」と考える方もいるかもしれません。しかし、古いトラクターでも売れることをご存じでしょうか。実は20年以上前のトラクターでも、中古市場では需要があるのです。

廃棄するには費用を払わなくてはなりませんが、古いトラクターを買取に出せば逆にお金がもらえます。トラクターの買取相場や、高く買い取ってもらうためのコツなどをご紹介しましょう。

目次

古いトラクターにも価値がある

古いトラクターでも、中古市場では高値で取引されていまが、その理由をご説明しましょう。

海外で需要がある

日本では、20年前のトラクターは誰も見向きもしないかもしれませんが、海外の開発途上国では高い需要があります。開発途上国の主な産業の1つが農業です。開発途上国の人口は年々増加しているため、農業を機械化して生産性を上げる必要があります。

しかし、開発途上国では、新品のトラクターを買う余裕のある農家はほとんどいません。そのため、中古のトラクターを購入するのですが、海外の中古市場で根強い人気があるのが日本製のトラクターなのです。

日本のトラクターは耐久性がある

ではなぜ、日本製のトラクターが海外の中古市場で人気なのかというと、壊れにくく耐久性があるからです。もちろん日本製のトラクターは品質もよく、海外でも高く評価されていますが、古いトラクターでも故障もなく使い続けられるので、開発途上国で人気があるのです。故障しない耐久性のあるトラクターが、海外の中古市場では求められています。

トラクターを使って、畑を耕している途中で故障してしまうと、予定通りに仕事が進みません。また、開発途上国では農機具の修理も、日本のようにスムーズにいかないので、一度故障するといつ直せるかもわからないのです。農業は野菜や穀物など、日々成長するものを相手にしているので、これでは困ってしまいます。そこで、海外では故障のない、耐久性のある中古トラクターが求められるのです。

小規模農家は中古トラクターを欲しがる

中古トラクターの需要があるのは、海外だけではありません。日本で農業を行っているのは、広い田畑を持つ農家ばかりではありません。会社勤めのかたわら農業をやっている兼業農家や、最近農業を始めたばかりの人、定年退職後に都会から地方に移住して、農業をやってみようという人もいます。

また、高齢になって作付面積を年々減らす農家もいます。こういった規模の小さい農家では、最新式の効率の良い新品トラクターを購入するよりも、中古市場で目的が果たせるスペックの程度良いトラクターを買い求める方が多くいます。中古トラクターはたとえ古くても、海外でも日本国内でも需要があるため高値で売れるのです。

トラクターの買取相場

トラクターの買取相場は馬力サイズによって変わります。国内メーカーのトラクターなら、古いタイプでも高く査定してもらえます。特にクボタのとらくたーは、海外でも人気があり、需要が高いので高値で買取してもらえます。

日本製のトラクターはディーゼルエンジンなので、故障が少なく燃費がよいことも、海外で人気がある理由となっています。また、日本製のトラクターは小型でも馬力が強いことも、人気の理由の1つです。

高く売れるトラクターとは

トラクターは農家にとってなくてはならない農機具なので、中古市場でも高い需要があります。しかし、どんなトラクターでも高値になるわけではありません。では、どんなトラクターが高値で取引されるのでしょうか。

国産トラクターであること

日本製のトラクターは故障しにくく耐久性があるので、海外の中古市場でも人気があります。海外では、どんなに古くても日本製なら高く売れるのです。もちろん、日本国内でも日本製のトラクターは人気なので、日本のメーカーのトラクターであれば高値で買取してもらえます。

日本のトラクターメーカーにはクボタ、ヤンマー、イセキ、ミツビシなどがあり、どれも高値が期待できます。また、上記の4大メーカー以外にも、シバウラやヒノモト、ホンダなどのメーカーもトラクターを販売しており、いずれも高値で買取してもらえます。

稼働時間が少ないトラクター

トラクターの稼働時間は、アワメーターを見ればわかります。日本の中古市場では、稼働時間の少ないトラクターほど高値になる傾向があります。しかし、稼働時間の多いトラクターでも、海外では高値になるのでそれほど気にする必要はないでしょう。

ちなみに、可動時間の少ないトラクターとは、300時間以内を指すことが多いようです。一般的に、日本の中古市場では、1000時間以内であれば高値で取引されています。1000時間を超えると相場が下がりますが、それでも海外なら高値になることもあります。

馬力の強いトラクター

日本のトラクターは海外製に比べて、小型なのに馬力が強いので人気があります。

田畑をスムーズに耕すには、馬力の強いトラクターであることが必須です。そのため、高出力のトラクターが求められるのは当然なのです。同じ面積の田畑を耕すのに、馬力が小さいトラクターでは余計に時間がかかるので、作業効率に影響してしまいます。

特に海外の畑では日本と違って砂利が多かったり、日本の畑の何倍もの面積を耕す必要があったりするため、効率的に作業を行うためには日本以上に高馬力が求められます。普及しているトラクターは15馬力~20馬力くらいの機種が多いので、20馬力以上の機種だと高値が期待できます。

人気モデルが高値になる

一般的には新しいモデルほど高く売れますが、古くても人気のある機種だと高く買取してもらえます。もともと日本製は高い値段で取引されていますが、クボタやヤンマーなどの一部の機種は、80年代や90年代のモデルでも根強い人気を誇っています。特に、L1シリーズ・Xシリーズ・Aシリーズ・GLシリーズ・GTシリーズ・KLシリーズ・KTシリーズなどは、国内でも海外でも人気があるので、多少壊れていても高値が期待できるでしょう。

トラクターを高額買取してもらうコツ

同じトラクターを買取に出しても、ちょっとした工夫で買取額に差が出ます。

買取の前に掃除しておく

トラクターを泥がついたままで買取に出すのと、きれいに洗って出すのとでは、査定士の心証が違います。査定士も人間ですから、泥だらけのまま査定に出されても、高く買い取る気にはなれないでしょう。ただ水洗いするだけで、査定額が変わる可能性があるので、必ず洗っておきましょう。

付属品をつける

トラクターを購入した際、付属していたパーツやアタッチメントを一緒に出すと、高く査定してもらえます。そのため、できればトラクター購入時についていたすべての付属品を、保管しておくようにしたいものです。

メンテナンスの履歴を提出する

これまで行ってきたトラクターの点検や、メンテナンスの証拠となる領収書や明細などを、査定時に出すと高値が期待できます。点検やメンテナンスがしっかりしていれば、安心して中古市場に出せるので高値をつけてもらえるでしょう。

まとめ

使わなくなったトラクターは、廃棄するとお金がかかりますが、買取に出すと逆にお金をもらえます。そのため、置き場所にも困る不要なトラクターは、すぐ買取に出しましょう。日本製のトラクターであれば性能もよく、海外での需要も高いため高価買取が期待できます。稼働時間が少なく、馬力の強いトラクターが特に人気ですが、買取に出す前にきれいに掃除しておくと、さらに査定額アップが期待できます。

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