古くなったトラクターを処分・引き取り方法を農機具屋が解説!
専業・兼業に関わらず、農業をする人にとってトラクターはなくてはならないものです。そんなトラクターですが、「買い替えたい」もしくは「もう使わないから要らない」と思ったとき、あなたはどうしますか?
処分したい・引き取ってもらいたいと多くの方が思うのではないでしょうか。しかし、処分方法や費用のことなど、考えることは山積みですよね。中には、悩んでいるうちにそのままにしてしまっていた、という方もいるのでは?
ここでは、古くなったトラクターを処分または引き取ってもらう方法について解説します。
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古くなったトラクターを処分する方法
トラクターは大型の機械なので、保管しておくだけで場所を取ってしまいます。いつまでもそのままにしておくにはいかないですよね。ここでは、どんな方法で処分したら良いのかを説明していきます。
廃棄する
1つ目の方法は、廃棄処分してしまうことです。どんなものがあるのか見ていきましょう。
その1 粗大ごみには出せる?
結論から言いますと、農機具は粗大ゴミに出すことができません。理由としては、以下の2点が挙げられます。
・農機具を分解するためには専門技術が要るため、自治体が対応できない
・事業活動から出たゴミは自治体で回収できない
農機具は、エンジンやバッテリーを搭載したものが多く、専門知識や技術がなければ適切に処理することができません。そのため、適正処理困難物という扱いになり、自治体は回収してくれないのです。また、自治体が回収できるゴミは、一般家庭から出たゴミに限られており、農業のような事業活動によって出たゴミは自分で処理することが義務付けられています。
このように、農機具を廃棄処分したいと思っても、粗大ごみとして自治体に回収してもらうことはできないのです。では、古い農機具はどのように廃棄処分すればいいのでしょうか。その方法は、次の項で説明します。
その2 不用品回収業者に依頼する
これまで述べてきたように、農機具を粗大ゴミに出すことはできません。古い農機具を廃棄するには、不用品回収業者に依頼し、お金を払って処分してもらいましょう。インターネットやタウンページを利用すれば、地元の不用品回収業者を見つけることができます。家まで取りに来てもらい、農機具を持っていってもらってください。この方法は、手順は非常に楽なのですが、廃棄処分の費用がかかることが難点です。費用の内訳は一般に以下のようになっています。
・出張料:回収業者により異なる
・処分料金:農機具の種類によって異なる
・オプション料金:解体が必要な場合に追加
ここで、1つ注意点があります。不用品回収業者は自治体の許可を受けて営業していますが、なかには無許可の業者も存在し、農機具を不法投棄したり、高額な処分費用を請求したりするなど、トラブルも発生しています。
ですから、古い農機具を廃棄処分するときは、その農機具の処分にどれくらいの費用がかかるのかを見積もりしましょう。また、不安な場合は自治体が相談に乗ってくれるので、ぜひ活用しましょう。
古くなったトラクターを引き取ってもらう方法
廃棄処分もいいけど、お金がかかるのが苦しいと感じる人もいると思います。ここでは、農機具を廃棄処分するのではなく、引き取ってもらう方法について解説していきます。
下取りに出す
まず、下取りに出す方法です。農機具メーカーや販売代理店で新しい農機具を買うと、古い農機具を下取りしてくれます。これは、古い農機具を処分し、新しい農機具を買いたい方におすすめの方法です。
ここで、下取りに出す方法についてメリットとデメリットを見ていきます。
トラクターを下取りに出すメリット
・迅速に不要な農機具を処分できるので、手間や時間を省ける
・新しい農機具の購入代金を割り引いてくれる
・再販できる可能性があるので下取り価格が高くなる
トラクターを下取りに出すデメリット
・新規に農機具を購入しないといけない
このように、下取りは費用や手続きの面で手間がかからないため、農機具を処分する方法としては有効です。
自分でトラクターを売る方法もある
古い農機具を手放す方法として、自分で売るという方法もあります。すべて自己負担・自己責任という形にはなりますが、試してみたい方に向けて説明します。
その1 友人・知人などに売る
1つ目の方法はシンプルで、農業をしている友人や知人に売る方法です。中古でもまだまだ使える農機具であれば、快く買ってくれると思います。それに、旧知の仲であればトラブルも起きにくいということもあります。また、友人・知人を介して農機具がほしいという方を探して売ることもできるかもしれません。
その2 ネットオークションに出品する
もう1つの方法は、ネットオークションに出品する方法です。「ネットオークションで売れるの?」と思うかもしれません。すべてではありませんが、農機具を出品できるオークションも存在します。それでは、ネットオークションで売る場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
ネットオークションに出品するメリット
・予想以上の金額がつく可能性がある
・気軽に出品できる
ネットオークションに出品するデメリット
・トラブルが発生しやすい
・梱包・運送手配が面倒
・なかなか売れない
ネットオークションは、未知の相手との個人間取引であるため、「商品が届いてみたら故障していた」「送料をどちらが負担するか」などのトラブルがよく発生します。また、いくらで落札されるか見込みがつかないのも難点です。それに、梱包・発送作業をすべて自分で行わなければいけないので、非常に手間がかかります。
このように、ネットオークションは気軽に出品できますが、大型農機具になるほど手間がかかる上に、いつ売れるか分からなかったり、交渉時に気になる点もあったりするので、慎重に行う必要があります。
トラクターを買い取ってもらうことも可能
これまで、処分する方法や引き取ってもらう方法を見てきましたが、その他に、買い取ってもらう方法もあります。「どこが買い取ってくれるの?」と疑問が湧いたと思いますので、次から解説していきます。
農協にトラクターを買い取ってもらう
1つ目は、農協に買い取ってもらう方法です。農協は、農機具を扱っているので、買い取ってもらえることが多いです。しかし、農協は、中古農機具の販売ルートをあまり持っていないことに加えて、他との競争もないため、買取価格は低くなる傾向があるので、慎重に検討することをおすすめします。
農機具屋にトラクターを買い取ってもらう
2つ目は、農機具屋に買い取ってもらう方法です。旧知の農機具屋であれば、色々と相談に乗ってくれると同時に、買取額を高く見積もってもらえる可能性が高いのです。
買取専門業者に依頼する
3つ目は、買取専門業者へ依頼することです。買取業者の中には、農機具の買取をしている業者があり、農機具の専門知識を持ったスタッフが査定・買取してくれます。また、値段がつかなくても、無料で引き取ってくれる場合があるので、一度相談してみましょう。
まとめ
ここまで、古くなった農機具の処分・引き取り方法をいくつかご紹介してきました。不用品回収業者や下取りなどがありますが、いずれの方法も一苦労かかりますし、あまりお金にならないだけでなく、支払わなければならないこともあります。
総合的に見ると、買取に出すのが最もお得な方法と言えます。買取なら、引き取ってもらえる上に、買取相場に見合った金額のお金がもらえます。また、買取は廃棄ではなく再販されるため、誰かの役に立ちますし、まだ使える農機具を無駄にしないという面で環境問題の側面から見てもおすすめの方法です。一度、買取という方法を検討してみるのはいかがでしょうか?
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