田植え機を高く買取してもらうための13個の注意点!
かつては人の手で1株1株田植えをしていた稲作ですが、田植え機を使ってお米を植えている米農家の方も多くなりました。もし新品の田植え機を買っていたら、それなりの高い値段で購入されたでしょう。その田植え機を売るとなったとき、安い値段をつけられたらショックですよね…。
もちろん、田植え機の見た目の状態や、動作の状況によって値段は左右することは大いにありますが、せっかく売るということなら、高く売るためのコツを押さえ、可能な限り高く売れるように準備したいものです。
今回は、田植え機を高く買取してもらうためのコツを解説していきます。田植え機の売却を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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注意点1. 季節で買取金額が変わる
田植え機の買取相場は季節によって大きく変わります。田植え機を使う季節は春先です。ですから、それより前の冬の終わり頃に需要が高まり、買取価格も高値になります。
逆に、田植えが終わる頃に買取に出すと、安い値段にしかなりません。もし5月以降に田植え機の売却を検討している場合は、来年の冬まで待ったほうが良いでしょう。
注意点2.メーカーにより買取相場が異なる
田植え機の買取価格は、様々な要因で変動します。そのうちの1つがメーカーです。メーカーによって相場観が異なります。多くの場合は、
クボタ > イセキ > ヤンマー > 三菱
この順で高額になることが多いです。
日本製の田植え機は故障しにくく、非常に人気が高いため、状態が良ければ中古のものでもかなりの高値がつきます。
特に、上に示した4つのメーカーの田植え機は有名で、使用している農家も多いため、需要が高く、高い買取金額が望めます。
日本製の田植え機は故障しにくく、非常に人気が高いため、状態が良ければ中古のものでもかなりの高値がつくので、買取を検討されているなら一度農機具の専門店に相談することをおすすめいたします。
注意点3. タイプにより買取相場が異なる
田植え機には大きく分けて「歩行型」と「乗用型」の2種類のタイプがあり、タイプによって買取相場が変わります。歩行型は、人間が手で押しながら田植えをすることができる機械で、サイズが小型のため、一般的に買取価格は安く、値段がつかないこともあります。
一方乗用型は、人間が機械に乗って田植えをすることができる機械で、サイズも大型です。作業効率が良く、人気のタイプであるため、買取価格も期待できるでしょう。
注意点4.条数により買取相場が異なる
田植え機の買取査定価格は、“ 刈り条数 ” が多いほど高くなる傾向があります。
(以下引用)
コンバインには2条刈りから7条刈りまであります。が、刈取り条数に比例して馬力も高くなり、査定価格も連動します。ただ、地方によって使用しているコンバインの刈り条数が違うので、おそらく査定価格に多少の地域差が出るはずです。コンバインの条数別構成比をみると、北海道が2条刈りと3条刈りは1%にも満たない数字。4条刈りが21%、5条刈り以上が78%になっています。米どころの新潟を含む北陸は、2条刈りが30%で3条刈りが37%、4条刈りが21%、5条刈り以上が11%です。需要と供給の関係で相場価格が変わるはず。それに従って北海道は4条刈り以上が、北陸だと2・3・4条刈りが評価が高くなる可能性が大です。3・4条刈りは 全国的に普及していて、人気が高いので期待がもてるでしょう。
https://www.noukinavi.com/kaitori/blog/how-to-sell-your-combine-more-expensive/
買取を検討されているなら、一度農機具の専門店に相談することをおすすめいたします。
→ノウキナビの農機具買取査定サービス
注意点5. 年式が新しいうちに売る
田植え機を高く買取ってもらいたなら、できるだけ年式が新しいうちに売ることをおすすめします。なぜなら、田植え機は短いサイクルで新しい年式が登場しているからです。技術は日々向上し、機能や性能も進歩しています。同じメーカーの田植え機があった場合、多くの人は、機能や性能がアップし、使い勝手の優れた新しい方を選ぶので、年式が新しい機械ほど、需要が高く、買取価格も高値になります。
一方で、古い年式の機械は選ばれづらくなり、買取価格も下がっていきます。
注意点6. メンテナンスは定期的にしておく
田植え機を高く買取してもらいたい場合は、定期的にメンテナンスをしておくことをおすすめします。なぜなら、定期的にメンテナンスをしている田植え機は、買取査定の際に高値がつきやすいからです。メンテナンスをせず、査定の際にうまく動かないとなれば、大きく査定額が下がってしまいます。
ただ、普段使用している田植え機であれば、メンテナンスをしている方も多いと思いますが、既に使っていない田植え機の場合、メンテナンスをしていないということもあるでしょう。田植え機も、車と同様にエンジンを長期間かけていないと、エンジンがかからなくなることがあります。
また、エンジンがかかったとしても、負荷がかかって、故障の原因になります。ですから、使用していない田植え機でも、定期的にメンテナンスをしましょう。また、メンテナンスをしたら、領収書や明細書も捨てずに取っておいてください。重要な証明書類になります。
注意点7. 型番で査定額が変わる
最初にできる簡単なことは、型番の確認です。田植え機に限らず、農機具には型番が与えられています。型番は、本体に打ちつけてある金属プレートに書いてあることが多いので、確認しましょう。
買取業者は、まず型番を参考に査定を始めます。型番が重要な理由は、人気のある機種かどうかです。型番によって、市場で人気がある機種とない機種に分かれ、当然ながら、人気の機種ほど査定額が高くなります。
注意点8. 購入年で査定額が変わる
田植え機を購入してから何年経っているかによって、中古市場での価値が変わります。購入した年月日が分かる書類を用意しておきましょう。購入してから日が短い機械のほうが、高値になります。
注意点9. アワーメーターを確認
田植え機には、この機械を何時間使用したかが分かるアワーメーターが搭載されています。自動車でいうところの走行距離に相当する、買取の際の重要情報です。型番や製造年に加え、アワーメーターの情報があれば、買取業者はおおよその買取価格を出すことができます。
当然ですが、アワーメーターの時間数が少なければ少ないほど、買取価格は高くなります。
注意点10. キズ・へこみの有無
キズやへこみがあるかどうかも、買取価格に大きく影響します。長期間使用していれば、多少のキズができるのは仕方のないことです。
ただ、大きく目立つキズがある場合は、買取価格が下がることも頭に入れておいてください。中古市場で次に買う人も、同じ性能なら、キズやへこみのない見た目がきれいな機械を選びます。
注意点11. 燃料の補充
買取査定の前には、必ず燃料の補充をしておきましょう。なぜなら、買取の際には田植え機が正常に動くかどうかの確認が行われます。
当然ですが、燃料が入っていなければ田植え機は動かないので、忘れずに補充しておいてください。
注意点12. 動作確認
先ほどの項でも述べましたが、買取査定の際は動作確認があります。買取の際にいきなり動かそうとして、もし動かなかったら、大変なことになります。ですから、買取よりも前に、正常に動くかどうか動作確認をすることをおすすめします。
正常にエンジンがかかるか、一連の田植えができる状態なのか、通しで確認しておきましょう。田植え機の買取で最も重要なのは、機械が正常に稼働することです。
注意点13. 清掃
ここまでは、機械の機能的な部分や商品の見た目について言及してきました。最後にもう1つ重要なのは、清掃です。買取業者が査定に来たときの第一印象が、泥だらけで草が絡まっている状態では、印象が悪くなってしまいます。
また、機能的には大丈夫でも、普段から丁寧に扱っていないとみなされ、金額を低くつけられてしまうかもしれません。普段使用している機械でも、使っていない機械でも、買取当日までに新品同様にきれいに清掃しておきましょう。
まとめ
田植え機は、使用状況や年式、メーカーなどによって中古市場の需要が異なるため、買取価格も大きく変わります。不具合が多かったり、需要がなかったりする場合は、買取できないと判断されることも稀にあります。
高く買取ってもらうのに最も重要なのは、田植え機を次に使用する人の気持ちを考えること、今まで使ってきた田植え機に感謝の気持ちを持つことです。その気持ちがあれば、買取の際に自ずと高く買取ってもらえる田植え機になっているはずです。
これから田植え機を「売りたい」「買取ってほしい」という方は、ぜひ今回取り上げた12個の注意点を参考にして、高く買取ってもらえるように準備してみてください。