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若手農家、イチゴに着目 都市型農業の可能性探る

麻生区内の若手農業従事者2人がイチゴを使った観光農園を目指し、新規でビニールハウスを建設。来春のオープンに向け、準備を進めている。両者は市内や都市部からの集客や農家の就業環境改善といった都市型農業の将来を見据え、施設栽培の導入に踏み切った。

市内のイチゴ農家は一昨年の4軒から昨年は6軒、来年は8軒以上に増える見込み。ハウス栽培は初期投資が必要だが、イチゴ狩りの人気や収穫までの期間が短いといったメリットがある。川崎市農業支援センター関係者は「都市部は消費者が近く、観光農園へのニーズを感じている若手農家は多い」と話す。

将来に向けた視点

約10年の会社員生活を経て、実家の農業を継いだ安藤圭太さん(32)=片平在住=も今季からイチゴに取り組む一人。横浜市と隣接する区内早野の耕作放棄地を借り受け、約1500平方メートルのビニールハウスを建てた。「農業の拡大を考え、一定規模でのイチゴ栽培に着目した」と安藤さん。数千万円の初期投資が必要だったが「農家と消費者を身近にできるのが都市農業の魅力。顔の見える果物や野菜を提供する場として、都心のニーズは高いと感じている」と話す。

岡上の山田貢さん(37)は農業の効率化を目指し、麻生区内の情報技術企業(株)ルートレック・ネットワークスと共同で鶴川駅から数分の土地にハウス1棟を建てた。ここではAI技術を活用した栽培データの収集を行い、農家の働き方を改善させる研究も進めている。山田さんは「天候に左右されない方法で農家の就業環境を向上させたい。働く時間をコントロールすることで農業にも働き方改革の考えを盛り込み、地域の雇用も生み出したい」と話す。

両者とも通常のイチゴ栽培よりも1カ月ほど遅れているというが、来春に向け、作業に取り組んでいる。

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