私の就農ストーリーpart1 (唐沢農機サービス 井上さん)
祖父母がリンゴ農家だったんですよ。父親は別の仕事をしていました。
最初はそちらにも興味があったんですけど、祖父母のリンゴの方が面白そうだなと感じたのが農業に関わろうと思った最初のきっかけですね。
それで、大学も農学部に入って、初めは農業の先生になろうかなと思ってたんですね。でも、やっていくうちに農業でもいろんな会社みたいなのができてきていて、これって、 家族でやっているという感じの、僕が持っていた農業のイメージではなくなっているんだなってその時に知ったんです。
大学の農学部を卒業してから日本農業経営大学校というところに 再入学して、農業を経営として考えようと思いました。まあ、そこからですね、農業をしっかりとやっていこうと決意したのは。
経営として農業を考えていく中で、いま自分が実家で持っている土地っていうのは決まっているんですけど、祖父母がやっていた規模がだんだん縮小してきていました。そのままそっくり引き継いだとしても、収益が全然出ないことを知り、それだったらやる意味ないなって思ったんです。笑
それで、ちっちゃい規模でも売り上げを上げられる仕組みってあるかなって考えていたら、施設園芸に出会うことができました。ひとつのハウスを建ててそのハウスでどれだけたくさん採れるかっていうのが施設園芸の主流なので、適しているなと思ったんです。その中で、施設園芸に適した品目としてはトマト、パプリカとイチゴがあるのでちょっと迷いました。
そしたら、大学のカリキュラムで長野県小諸市のイチゴ農家さんで農業実習することになって、そこでイチゴに出会いました。小諸市は僕の実家の近くなんです。「ここでも、ちゃんとイチゴがつくれるんだ!」。おじいちゃんも果物をやっていることだし、 「自分もイチゴやろう」って決めた感じですね。