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3分でわかる!食料・農業・農村白書

2020年6月、食料・農業・農村白書が閣議決定されました。国会に提出された全文は約500ページ、概要としてまとめられたものでも約40ページあります。
今回はこれを3分でわかるようにギュッと凝縮してみました。あまり白書など読んだことがない方でもどういったことが国会で話し合われているのか?国は農業政策についてどういった考えをもっているのか、ざっくりと理解してもらえればと思います。
もしこの記事を読んで、詳細を知りたいと思った方は政府が公表している全文、または概要だけでもぜひ読んでみてください。
白書全文(約500ページ)
白書概要(約40ページ)
※以下データや事例は全て農林水産省公表の「食料・農業・農村白書の概要」より引用

目次

特集1.新たな食料・農業・農村基本計画

まず最初に、少子高齢化・人口減少などに伴う日本の食料・農業・農村をめぐる問題点に言及したうえで今後の基本計画、および2030年に向けた数値目標などが記載されています。
具体的な目標として、食料自給率の目標値、農地面積の見通し、農業経営の展望などが示されています。

特集2.輝きを増す女性農業者

次に、男女共同参画社会基本法施行から20年を迎えるにあたり、農業分野における女性の参画の現状と課題、今後の取組の方向性が記載されています。
農業従事者に占める女性の割合の低下、新規就農者に占める女性の割合の低下について記載されていますが、女性が農業経営に関与している際の収益性の高さなど、女性ならではのアイデアが経営面において強みになっていると言及しています。また女性だけの農業法人の事例も紹介されています。

トピックス1.食料・農業・農村とSDGs(持続可能な開発目標)

トピックスとして、SDGs(持続可能な開発目標)の優先課題に対する農業・食品産業分野における主な取組等が記載されています。
具体的には、途上国の貧困問題に対し、国内食品事業者の栄養改善ビジネスの国際展開への支援、スマート農業の促進、新規就農者の確保・育成、インフラの整備。また事例として生物多様性に配慮したワイン用ぶどうの栽培など、SDGsの17の目標に即した取り組みが記載されています。

トピックス2.日米貿易協定の発行と対策等

トピックスの2つ目として、貿易の合意内容、それに対する対策について記載されています。
具体的な対策として、「強い農林水産業の構築(体質強化対策)」として、経営感覚の優れた担い手の育成、国際競争力のある産地イノベーションの促進、畜産・酪農収益力強化総合プロジェクトの推進などが記載されています。

第1章 食料の安定供給の確保

本章のはじめに、食料自給率、輸出促進、食の安全、動植物の防疫(CSF等)、食品産業の動向等について記載されています。
また、知的財産保護の必要性に対する言及もあり、実際に日本で開発された優良品種の海外流出の事例も記載されています。
その他、食品ロス削減に向けての取り組みついても言及しています。

第2章 強い農業の創造

2章では、農業産出額の動向、農業の構造改革の推進(農地、担い手等)、農業生産基盤の整備、スマート農業の推進等について記載されています。
担い手の動向と人材力の強化として、現状の農業従事者平均年齢(67歳)の高さ、青年の新規就農を支援するための対策として、農業次世代投資事業の交付要件の拡大(44歳以下→49歳以下)について等、農業がかかえる問題点への対策について具体的に記載されています。

第3章 地域資源を活かした農村の復興・活性化

3章では、中山間地域の農業の振興(棚田等)、農泊、鳥獣被害とジビエ、農福連携の取組等について記載されています。
地域活性化の事例として、棚田を核とした地域おこし、農泊の取り組みへの支援などが紹介されています。
また鳥獣被害とジビエの関係として、近年の鳥獣被害の減少、それに反比例するジビエの消費量の増加について言及しています。

第4章 災害からの復旧・復興と防災・減災、国土強靭化等

最後の章は、令和元年度災害の状況と対応、東日本大震災・熊本地震からの復旧・復興、新型コロナウイルスへの対応等について記載されています。
近年多発している自然災害に伴う農林水産業への被害状況と復旧状況、今後そういった自然災害に対する防災・減災への備えなどが記載されています。また、新型コロナウィルスへの緊急対応についても言及しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、政府の農業政策についてまずは少しでも興味を持ってもらえればとかなり端折りながら白書の概要をお伝えしました。国の政策として、どういったところに力をいれていくのか?といったところに注目するのは経営していく際にも必要な視点かと思います。
これを機に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

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