家庭でもできる!?栄養たっぷり!ほうれん草の育て方
様々な料理に使えて、副菜として大活躍のほうれん草。栄養も豊富なほうれん草は冬が旬で、これからの季節にぴったりの野菜です。この記事では、家庭でもできるほうれん草の育て方をご紹介します。
ほうれん草は冬が旬!
ほうれん草は、中央アジア原産のヒユ科の野菜で、ほぼ1年中栽培することができます。旬は冬で、秋ごろに種まきをし、およそ1ヶ月~1ヶ月半経った年末から大寒を目安に収穫します。寒い冬を越す間に、甘みが増していき、美味しいほうれん草が育ちます。
栄養分も豊富
ほうれん草は、ビタミンAやビタミンC、カロテンを多く含み、ジャンルを問わず様々な料理に使える緑黄色野菜です。ほうれん草のアクには、カルシウムの吸収を阻害するシュウ酸が含まれているため、調理の際はさっと茹でてアク抜きをしましょう。
比較的育てやすい野菜
冷涼な気候を好み、寒さに強いほうれん草ですが、暑さには弱く、生育が悪くなったり、病気や害虫の発生も多くなったります。また、酸性の土壌が大敵ですが、市販の培養土を使えば初心者でも比較的簡単に育てることができます。
ほうれん草の栽培方法
冬が旬で、栄養も豊富なほうれん草。ここからは、ほうれん草を栽培するときに必要なことを、注意点とともにご紹介していきます。
準備
プランターを用意し、鉢底石を敷きます。10~15cmの間隔で、深さ1~2cmの溝をつくります。
種まき
タネは1cm~2cmの間隔を空けてばらまき、1cmほど土を覆いかぶせ、水やりをします。また、高温期には、あらかじめ芽出しをしておくことをおすすめします。方法は、丸一日水に浸してよく水分を切り、2~3日陰干しすると芽が出てきます。
間引き・追肥などの栽培管理
タネまき後、約1週間で発芽します。初回の間引きは、本葉が1,2枚の時に行い、株間が3cm程度になるようにします。2回目は本葉3,4枚の時に株間を6cm程度にします。ポイントは、生育が遅れているものや形の悪いものから取るようにしましょう。また、間引き後は株が不安定になるので、土寄せをしておくと良いです。次いで、追肥を行います。
収穫
ほうれん草は種まきから収穫までおよそ1ヶ月~1ヶ月半です。
大きさの目安は、30cmほどの丈になった頃です。収穫方法は、ハサミを使って根部を数cm程度残して切り取ります。
防寒対策
寒さに強いほうれん草ですが、低温期には発芽率が下がります。晩秋に種まきをした場合は、「不織布」をかけておきましょう。空気が保温され、発芽率が上がります。
気をつけたい病害虫
ほうれん草を栽培する際には、病害虫に注意しましょう。特に、アブラムシやハダニ、べと病などに注意し、予防策や早めの対処をしましょう。
べと病
多湿で風通しが悪く、気温が約10℃のところで発生します。特徴は、葉の表側に黄色のぼんやりとした斑ができ、裏側にはすす状のカビが生えます。症状が出たときは早めに取り除きましょう。
炭疽病
葉に褐色の斑点ができるのが特徴です。症状が酷くなると腐敗し穴があきます。病気になった株は早めに抜き取りましょう。高温多湿の環境下でなりやすいので、水はけをよくし、雑草を取り除いて、日当たりと風通しのいい環境にしましょう。
モザイク病
名前の通り葉にモザイク状の模様があらわれます。原因となるウイルスはアブラムシが媒介しており、治療する薬剤はありません。他の株への伝染を防ぐため、早めに抜き取りましょう。
ハダニ
0.5mmほどの小さなダニが寄生し、吸汁加害をします。被害部分は、白い斑点ができたり、枯れ落ちてしまうこともあります。ハダニは水に弱いので、こまめに水を散布するのが良いでしょう。
ほうれんそうのおすすめレシピ
栄養豊富なほうれん草。かんたんにできる料理でしっかり食べたいところです。ここでは、ほうれん草を使ったおすすめのレシピをご紹介します。
ほうれん草のナムル
用意する食材:ほうれん草、ごま油、塩、しょう油、ごま
作り方:1)ほうれん草を下茹でし、水気を切ってから食べやすい大きさに切ります。2)ごま油、塩、しょう油でお好みの味付けにし、ごまを振りかければ完成です。お好みでにんにくのすりおろしを入れると、おつまみとしても召し上がれます。
ほうれん草のクリームパスタ
用意する食材:ほうれん草1束、生ハム60g、パスタ160g、無塩バター20g、生クリーム100ml、牛乳30ml、塩少々、黒こしょう少々
作り方:1)パスタを茹でる。その間に、フライパンで無塩バターを溶かし、ほうれん草と生ハムを入れ、生クリームと牛乳を入れて軽く沸いたら火を止める。2)パスタを湯切りし、フライパンで炒めた具材に加えてクリームとよくからめる。3)塩で味をととのえ、皿に盛り付けたら、お好みで黒こしょうをかけて完成です。
ほうれん草と卵の炒めもの
用意する食材:ほうれん草1束、卵2個、しょう油大さじ1、料理酒、鶏ガラスープの素小さじ1/2、黒こしょう少々、ごま油少々
作り方:1)ほうれん草を1分間茹でた後、水気を切り、食べやすい大きさに切ります。2)熱したフライパンにごま油をひき、溶いた卵をかき混ぜながら炒め、半熟状になったら取り出します。3)ごま油をひいてほうれん草を炒め、2)の卵を戻し入れ、しょう油、料理酒、鶏ガラスープ、黒こしょうを入れて味をなじませたら完成です。
まとめ
あまり家庭菜園のイメージがないほうれん草ですが、実はプランターでも育てられる野菜。コロナ禍で家にいる時間が長い今、ほうれん草の栽培にチャレンジしてみてはいかかでしょうか?