【衝撃】蚕の糞を原料にした蒸留酒を知ってますか?蚕の糞の効能もご紹介!
みなさん、こんにちは。ツチカウ編集部の谷口です。
今回のテーマは「蚕」です。古来より、農家と蚕は密接な関係にありました。
生糸(シルク)の原料である蚕は、農家の貴重な収入源でした。日本の近代化を支えたのも生糸の輸出です。
しかし、現代では化学繊維の台頭により養蚕業は盛んとは言えません。
さて、そんな養蚕業に旋風を巻き起こす蒸留酒が存在します。
それが蚕沙を原料にした蒸留酒、「SANSHA – Mulberry and Silkworm droppings」です!
蚕沙って、何?
そもそも、蚕沙ってなんなのでしょうか。
蚕沙は「さんしゃ」あるいは「さんさ」と読みます。蚕沙の正体は、、、「蚕の糞」です。
糞だからといって侮るなかれ、蚕沙は古くから漢方薬として使用されてきました。
蚕沙は、血液の流れを良くしたり、神経痛や関節痛、胃痛に効くといわれています。
ストレスフルな現代人にぴったりの効能ですね…!
また、蚕は主に桑の葉を食べて育つため、蚕沙もその成分はほとんどが桑の葉です。
そのため、蚕沙を煎じて飲むとお茶のような香りが楽しめるそうです。1度飲んでみたいですね。
蚕沙から作られた蒸留酒「SANSHA – Mulberry and Silkworm droppings」の特徴
「SANSHA – Mulberry and Silkworm droppings」は『ANTCICADA(アントシカダ)』(代表・篠原祐太)と、 千葉県夷隅郡大多喜町の『mitosaya薬草園蒸留所』(代表・江口宏志)が共同開発した蒸留酒です。
「Mulberry 」は桑の実、「 Silkworm 」は蚕、「droppings」は糞。分かりやすいネーミングです。
桑の実であるマルベリーのブランデーと、桑の葉をカイコが食べたあとの未消化物である蚕沙のスピリッツをブレンドするという、桑という種を通じて生まれた2つの自然物を蒸留酒にした、世界でも類を見ない製品に仕上がりました。
昆虫食の「ANTCICADA」が、蚕沙(カイコの糞)を原料に使用した蒸留酒を「mitosaya薬草園蒸留所」と共同開発。7月26日にリリース、販売開始します。|PR TIMES https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000051
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世界でも類を見ない蒸留酒、、、興味が止まりません、、、!
瓶の下に敷かれているのも、おそらく「蚕沙」でしょう。こうして見ると蚕の糞がお洒落に見えるから不思議ですね。
「SANSHA – Mulberry and Silkworm droppings」は、いったいどんな味がするのでしょうか。
玉露のような奥深いグリーンな香りが特徴で、プルーンや海苔のようなニュアンス、桑の実の滋味深い香りを、ほのかな酸味とともに感じられるオー・ド・ヴィ。飲み口はフレッシュで、心地よい余韻を楽しめます。ミルクチョコレートや、アールグレイのシフォンケーキ、カラメルの効いたプディングなどと一緒に、軽く冷やしてストレートで飲んでいただくのもオススメです。
昆虫食の「ANTCICADA」が、蚕沙(カイコの糞)を原料に使用した蒸留酒を「mitosaya薬草園蒸留所」と共同開発。7月26日にリリース、販売開始します。|PR TIMES https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000051705.html
文中の「 オー・ド・ヴィ 」とは、ブランデーのフランス語での名称です。直訳すると「命の水」です。お洒落ですね。とても蚕の糞が原料だとは思えません…
世界的な人口増加の影響で、食糧不足が深刻化しています。そんな中、最近注目されているのが『昆虫食』。
昆虫は狭いスペース・少ない飼料で生育可能なうえ、豊富なたんぱく質・ビタミンが含まれているため、食糧難を解決する手法として注目されています。
ツチカウ編集部がある長野県も、昆虫食で有名だったりします。(いつも食べている訳ではないです。)
「いきなり昆虫を食べるのはちょっと…」という方も、まずは「蚕沙」から試してみればいかがでしょうか。