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畑からはじまるスキンケア! 美と健康のための注目素材①大根

大根の葉

私たちが食べ物として口にする植物は、健康を保つための何らかの働きをもっています。また、化粧品やヘアケアなどのパーソナルケア商品に使われることもめずらしくありません。「畑からはじまるスキンケア!美と健康の注目素材」では、そんな体の内側と外側からのセルフケアの秘密をシリーズでご紹介します。

その第一回目は日本では身近な和野菜、大根の体と肌にうれしい秘密を解説していきましょう。

目次

大根とは

大根

おでんや煮物など和食に欠かせない食材、大根は日本以外でも、中国やヨーロッパの国々で食用とされています。主に肥大した根を食用部分とする淡色野菜で、根の色は白以外にも、赤、緑、紫、黄、黒など多くの色があります。大根の葉は緑黄色野菜として食用され、昔から健康を保つために使われてきました。

大根の基本情報

学名Raphanus sativus
英名Radish(ラディシュ)、Daikon Radish
別名スズシロ、オオネ
形態越年草
科名アブラナ科
属名ダイコン属

「大根」という名前について

大根という名前について

大根は昔「大きな根」を意味する大根(オオネ)とよばれていましたが、その後音読みされるようになり、現在まで「ダイコン」とよばれています。大根の葉は緑黄色野菜で、春の七草の1つ「清白、蘿蔔」(スズシロと読みます)です。中国の植物名は「莱菔(ライフク)」で、大根は「莱菔(ライフク)」という漢方の生薬として使用されます。

大根の食用としての体への働き

大根の根の栄養と働き

消化酵素アミラーゼが多く含まれる部分

消化酵素アミラーゼが多く含まれる部分

アミラーゼは葉に近い部分より、根の先端近くに多く含まれます。胃の消化を高めるといわれるアミラーゼは熱に弱いため、加熱しない大根おろしがおすすめの食べ方です。さらにおろしてから時間が経つと働きが弱くなるため、大根をおろしたらできるだけ早く食べるようにしましょう。

部分による辛味の違い

大根の辛みは葉に近い部分ほど甘く、先端にかけて辛味が強くなります。中央部はもっともやわらかくうま味がある部分なので煮ものや大根ステーキにして食べるのがおすすめです。

切り干し大根

切り干し大根

「切り干し大根」は、大根の根を乾燥させることで甘みがぐんと増え、食物繊維やカルシウム、カリウム、葉酸などのミネラル類などの栄養素が凝縮され、生の大根の根より含有量が多いのが特徴です。保存もできるので、日ごろの食事に上手にとりいれることをおすすめします。

大根の葉

大根の葉

大根の葉には根よりビタミンCが豊富に含まれます。ビタミンCはシミやくすみを予防し、肌の弾力を保つために重要な栄養素といわれます。強力な抗酸化力が認められているβ-カロテンも豊富なので、大根の葉は肌を健康に若々しく保つためにしっかり取りたい野菜です。

栄養豊富な葉を捨ててしまうのはもったいないので、葉付きの大根を手に入れたら、料理して食べてください。

大根の葉のおいしい食べ方

大根の葉が手に入ったら、お味噌汁の具やゴマ油の炒め物にするのがおすすめです。炒め物はゴマ油をひいたフライパンで5mm程度の長さに切った葉を炒め、しょうゆをひとまわししたらすり白ゴマを加えます。

かいわれ大根

かいわれ大根は大根の発芽直後の芽、スプラウトと呼ばれる部分です。ピリッとした辛みとシャキシャキの食感が人気の定番野菜で、栄養価も豊富、とくに肌にハリとうるおいを与えるといわれるβ-カロテンが大根の根より多く含まれるといわれます。かいわれ大根には白首大根を使うことが多く、水耕栽培でも簡単に育てられるので、挑戦してみてはいかがでしょうか。

大根の美容・健康素材としての用途

大根の薬用としての用途

大根の薬用としての用途

大根の根は薬用としても用いられます。漢方では大根の根は「莱菔(ライフク)」と呼ばれ、種子は「莱菔子(ライフクシ)」という生薬です。大根の根には体を冷やす作用、種子には体を温める作用があるといわれます。葉にも薬効が認められ入浴剤などとして昔から活用されています。

民間療法

民間療法

風邪が気になる季節のケアには大根が活躍します。のどが痛むときには大根のおろし汁でうがいをし、おろし汁で温湿布をするのがおばあちゃんの知恵です。細かくきざんだ大根をハチミツにつけてつくる大根飴は1週間ほど日持ちするので、のどを痛めやすい冬には常備しておかれてはいかがでしょうか。

大根葉の入浴剤

大根の葉でつくる入浴剤は昔から体を温め、腰痛、神経痛、冷え性改善などにも用いられてきました。大根の葉は5cm 程度の長さに切り、7~10日間かけて日陰でカラカラになるまで乾燥させましょう。乾燥葉をだし袋などに入れてそのまま浴槽に入れ、水から沸かします。葉を煮出して煮汁をお風呂にいれると体をあたためる効果がアップします。

大根種子油

大根種子油

大根の種子からしぼりとるオイルはダイコンシードオイルやダイコンシードエキスなどとよばれ、化粧品などの原料です。肌への吸収が良く、すべりがよいため、肌のエモリエント剤やコンディショニング剤として配合されます。

なぜか大根をよく食べる日本では大根種子油を目にすることは少なく、化粧品原料としての大根葉油はアメリカなどで生産されています。新しい素材として自然派の化粧品ブランドから注目の植物油です。

大根の仲間とさまざまな品種

大根の仲間とさまざまな品種

大根は変異しやすいアブラナ科の植物で、日本在来の種をふくめ、多くの品種があります。日本で一般的な白い根の種のほか、緑、赤、黒の根のものや、皮と内部の色が異なる種などがあります。

青首大根

青首大根

日本でもっとも一般的に流通している品種は青首大根です。青首大根の特徴は、白い根に土から出て日光に当たる部分が淡い緑色をしています。青首大根の根にはデンプンを分解して消化の働きを高めるといわれるアミラーゼという消化酵素を含みます。

白首大根

白首大根

青首大根に対して葉に近い部分が緑色にならない白首大根もあります。栽培のしやすさや「す」(芯の部分できるすきま)が入りにくい青首大根におされて、生産量は少なくなりましたが、白首大根は主に沢庵(たくわん)用に使用されてます。

二十日大根(ハツカダイコン)

二十日大根

二十日大根は直径2~4cm程度の根をもつ大根です。根の内側は白色で皮は鮮やかな赤紫色をしています。種まきから20日ほどで収穫できるため二十日大根とよばれます。プランターでも簡単に栽培できるのでガーデニング初心者にも人気の品種です。

辛味大根

辛味大根

青首大根より辛味が強いという特徴をもつのは辛味大根です。長さ15~20cmほどの小さな大根は大根おろしにしてソバなどの薬味として用いられます。青首大根と比較すると汁気が少なく、非常に強い辛味をもちます。

黒長大根

黒長大根

日本ではなじみのうすい黒い大根はヨーロッパの国々で比較的よく食べられています。皮は黒く、内側は白色なのが特徴です。根の長さは約20~30cmで、水分は少なめ、さわやかな辛みが特徴です。加熱すると辛みは弱まります。輪切りにして皮の黒い色をいかしてサラダなどのいろどりにするのがおすすめです。

紅芯大根

紅芯大根

紅芯大根は、根の中心部分が鮮やかな紅色でその周辺が淡い緑~白色の大根の仲間です。原産は中国で、蕪のような丸みのある形が特徴です。青首大根より水分は少なめ、辛みが少なく甘みが強い味が特徴です。

その美しい色をいかして、サラダや漬け物に使われます。バーニャカウダにもこの紅芯大根がおすすめです。バーニャカウダとはオリーブオイルにニンニクやアンチョビを加え、火で温めながら野菜やパンを浸して食べるイタリアの鍋料理です。

砂糖大根

砂糖大根

砂糖大根はアカザ科フダンソウ属の二年生の植物で、テンサイ(甜菜)とも呼ばれます。砂糖大根は大根とは異なる植物で、ロシア料理に使われる赤カブに似た姿のビーツの仲間です。砂糖大根からはてんさい糖ができます。砂糖大根から得られるベタインは化粧品の保湿剤として活用されているので、化粧品のラベルで見ることもあるでしょう。

大根の旬の時期

大根の旬の時期

ほぼ1年中手に入る大根ですが、大根の旬の時期は7~8月または11~3月にかけてです。葉付きの大根は鮮度が落ちやすいので葉と根は切り分けて別々に保存してください。身近な野菜、大根の力を美容や健康の維持に役立ててくださいね。

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