田舎の農機具屋がよく見かけるトラクター作業機3選
農家さんが当たり前のように使用しているトラクターですが、そのトラクターには実に様々な作業機を付けられることを皆さんご存じでしょうか?
ざっと上げるだけでも、
「代かき」「ロータリー」「あぜ塗り」「牽引作業」「砕土、整地」「施肥、播種」「除草管理」「収穫」等、様々な作業機が存在しています。今回は、その中でもよく見かける(筆者の独断で)3つの作業について見ていきたいと思います。
代かき
代かきは、ウイングハロー、ドライブハローと言われる作業機で作業します。 大きな耕幅で高い砕土性と均平性があり、水田の表面を砕土、均平します。「えっ!ロータリーでやってるよ」という方も沢山いられるのではないでしょうか。
しかし、「ロータリー で代かきした田んぼ」と「ハローで代かきした田んぼ」を比較すると、びっくりするぐらい仕上がりに差がでます。きれいに代かきされた田んぼは、その後の作業にも大きく違いが出てきますので、是非試してみてはいかかでしょうか。
耕耘
これはおそらくほとんどの方が目にした事があるではないでしょうか。ロータリと呼ばれる作業機での作業です。サイドドライブロータリ、センタードイブロータリ、正逆転ロータリと呼ばれる作業機があり、 水田、畑地などを耕耘爪で土壌を砕きながら攪拌、 砕土、整地します。 農業の基本は土づくり。 作物の生育に最適な土壌環境 を作る上でも重要な作業かと思います。
除草管理
最近、よく見かけるようになってきたのはこの作業機ではないでしょうか。主にフレールモア、スライドモア、ツインモア等があります。水田、畑地、休耕田、荒地、などを回転するフレール刃で草刈します。 モアは、雑草を刈りとるだけでなく細かく破砕するための専用機材ですので、刈後は圧倒的にきれいです。
草刈り作業は、作物の品質管理を図る上で非常に重要とされています。しかし、作業者にとって大きな負担になっているのではないでしょうか。 個人農家はもとより、 広い面積を扱う専業農家の方々にとっても、草刈りの作業時間の短縮、省力化は課題の一つだと思います。「草刈作業の能率化」を考える上では、導入を検討するのも1つの手かもしれません。
トラクター作業機まとめ
いかがでしたでしょうか。沢山の作業機がありますが、どの作業機を装着して作業するにも、その土壌にあったトラクターの馬力が必要になってきます。
また、18馬力以下の小型のトラクターは、アタッチメント(作業機)をつける部分の規格が「2点リンク」と言われるものが多く、取り付けられるアタッチメントの種類も少なくなります。色々な作業機をつけて使用したい場合は、アタッチメントをつける部分の規格が「3点リンク」の、高馬力の機種を選ぶのがおすすめです。
更には、取り外しの便利なオートヒッチと言われるものがいいでしょう。
また、土質によっても必要な馬力は変わってきます。自分の使用する土壌の土質に合わせた馬力体での作業をすることをお勧めします。粘土質の土壌の場合は馬力が必要となり、スムーズに作業するためには、最低でも25馬力以上のトラクターが良いでしょう。