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畑からはじまるスキンケア!美と健康のための注目素材②柚子

体を芯から温めて「風邪をひかないように」という願いをこめて、冬至の日には柚子湯を楽しむ習慣があります。また、お鍋の季節に欠かせない柑橘類のひとつが柚子です。甘くさわやかな香りと強い酸味が食欲を増し、料理をひきたててくれます。主に和食の香りづけに使われてきた柚子は、果皮だけではなく、果汁も種も余すところなく私たちの健康を守ってくれる有用な果物です。そんな柚子の美容と健康のための用途やスキンケアの効果をみていくことにしましょう。

目次

柚子の栄養と効能

ビタミンC

柚子の果汁や果皮にはビタミンCが豊富に含まれます。ビタミンCの含有量は果汁より皮の部分に多いため、ビタミンC補給には皮まで食べる工夫をしましょう。

ビタミンCは強い抗酸化作用があるといわれ、美肌づくりや疲労回復のほか、体を温めてくれるので寒い季節のケアにも役立ちます。寒い季節の肌の乾燥や老化予防のためにも柚子を活用してみてはいかがでしょうか。

ペクチン

柚子にはペクチンも豊富です。ペクチンは水に溶ける食物繊維で、下痢や便秘の予防、胃腸の調子を整えるほか、成人病の予防などに効果が認められています。ペクチンは柚子の果皮や種の周辺に多く、ヌルヌルして水分を多量に吸収し、細胞をつなぎ合わせる役割をもちます。ペクチンはジャムはジュースなどに粘り気をつけるために使われることもあります。

クエン酸

柚子の酸味は豊富に含まれるクエン酸などの有機酸です。クエン酸には疲労回復などの効果がみとめられ、体内で糖を分解しエネルギーに変換する働きをもつといわれます。クエン酸にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル類を吸収しやすくする働きがあるともいわれています。

ヘスペリジン

柚子の皮に含まれるヘスペリジンという成分には血流を改善する効果があるといわれています。ヘスペリジンは柑橘類に多く含まれる成分です。毛細血管を広げ、血液が流れやすいように促ことで、血液とともに酸素や栄養を全身に送り届け、体を温める働きが期待できます。冬至に柚子湯にはいる習慣もこの働きを利用したものです。

柚子の健康的でおいしい食べ方

柚子茶

柚子茶

柚子茶は柚子の果皮と果実、果汁をジャム状にしたもので、お湯で溶いてお茶にします。柚子の果実を半分に切り、果汁をしぼりとります。皮の内側をとりだしてミキサーにかけてドロドロの状態にします。果皮は薄切りにして水に2時間ほどさらし、鍋で2回ゆでこぼします。鍋にゆでた皮、果汁、皮の内側、砂糖(柚子の約半量)を加えてジャム状になるまで煮つめましょう。消毒した瓶に詰めて保存します。

柚子胡椒

鍋料理の薬味や調味料として便利でおいしい柚子胡椒は、青柚子でつくることをおすすめします。青柚子の皮を細かくきざむ、またはすりおろします。青唐辛子と青柚子の皮をフードプロセッサーにかけてペースト状にしたら、塩を加えます。最後にすり鉢で好みのなめらかさになるように整えます。少し粒々が残るくらいにするのもおすすめです。青柚子の果汁でかたさを調節したら手作りの柚子胡椒のできあがりです。市販のものとは香りがちがうので、少々手間はかかりますが、手作りする価値はありますよ。

柚子味噌

柚子味噌は柚子の皮を味噌と砂糖に混ぜこんだ保存食です。柚子の皮をやわらかくゆでこぼし、味噌と砂糖(味噌の約半量)を混ぜて弱火で水分をとばしながら練りこみます。田楽や和えものに使いましょう。ご飯といっしょに食べるのもおすすめです。

七味唐辛子

柚子の皮は七味唐辛子に使われることもあります。乾燥させて、粉末にした柚子の皮に、唐辛子、麻の実、青のり、山椒、ゴマ、ショウガ、ケシの実、チンピ(ミカンの皮)などをあわせてオリジナルの七味づくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。塩やハーブをあわせてオリジナルの柚子塩やハーブソルトを作るのも楽しいですね。

柚子の健康のための用途と心身への効果

柚子湯

柚子湯

冬至の日にはいると風邪をひかないという言い伝えがある柚子湯は人気の高い薬湯のひとつです。柚子湯は銭湯が一般的になった江戸時代にはあったと伝えられています。客寄せのために浴槽に柚子の輪切りを浮かべたのがはじまりです。柚子のアロマテラピー効果で心身をリラックスさせ、体を温める効果が高いことが認められています。肌が敏感で刺激を感じる場合は切らずに皮ごと湯舟に浮かべる程度にとどめておくことをおすすめします。

柚子の精油

果汁をしぼり採った後の柚子の皮を圧搾したり、水蒸気蒸留することで得られる柚子の精油は、日本を代表する香りのひとつです。柚子の香りを部屋に漂わせることでストレスによってカリカリしがちな神経を落ち着け、リラックスさせてくれます。柚子の精油をブレンドした香水やパフューム、ボディクリームなども人気です。

柚子種子油

柚子の種子には美肌づくりに役立ちます。種子を搾ってとる柚子種子油にはシミのもととなるメラニンの抑制効果や抗アレルギー効果があるといわれます。柚子の種からはごくわずかな量の油しか採れないため、希少で効果な植物油です。ひとつの果実に数多く入る種は、かたくて苦く邪魔者扱いでしたが、柚子種子油の効果が認められたため、今後は貴重な資源として期待を集めています。

柚子の種の化粧水

柚子の種でつくる化粧水には美白効果があるとも伝わるおばあちゃんの知恵で、昔から柚子の種子を焼酎などのアルコールにつけて化粧水を手作りしていました。柚子を料理した際にでる多くの種は捨てずに乾燥させて保存します。乾燥させた種子をたたきつぶしてから焼酎や日本酒につけて化粧水の材料にします。

柚子の特徴と似た品種

柚子の基本情報

和名:柚子(ゆず)、本柚子(ほんゆず)
英名:Yuzu
学名:Citrus junos
科名:ミカン科
形態:常緑小高木

柚子の特徴

柚子は日本の代表的な香酸柑橘です。香酸柑橘とは、ミカンのようにそのまま食べることはなく、鍋物や料理の風味付けや薬味に使われる柑橘類の総称です。
でこぼこした果皮は甘くさわやかな香りに苦みがまじった独特の香りをもち、果汁には強い酸味があります。柚子の果実は種子を多く含むことも大きな特徴です。

柚子はミカン属の果実の中でも特に耐寒性に優れ、四国や和歌山の山間地が主な生産地です。種から育てる実生の柚子は結実までに10年以上の年月を必要とするため「桃栗3年柿8年、柚子の大馬鹿18年」といわれます。結実までの年数を短縮するため、接ぎ木によって栽培されることも多いようです。

青柚子

青柚子

青柚子は柚子が黄色く熟す前の若い果実です。青柚子の果皮は黄色く完熟した柚子と比較すると若くフレッシュな香りをもちます。青柚子は8~9月にかけて収穫されます。青柚子と青唐辛子と塩で柚子胡椒をつくります。

黄柚子

11~12月にかけては柚子の果実は黄色く色づき、収穫期をむかえます。香りに甘さが加わり、柚子みそや柚子ジャムには黄柚子を使うのが一般的です。黄柚子と赤唐辛子でオレンジ色の柚子胡椒をつくることもあります。

柚子に似た品種

花柚(ハナユ、ハナユズ、一才ユズ)

花柚も本柚子もユズと呼ばれますが、本柚子とは別種の植物です。花柚は本柚子と比較すると早熟性で果実が小さいのが特徴です。

獅子柚子(鬼柚子)

獅子柚子(鬼柚子)

獅子柚子は姿が柚子に似ているため柚子の仲間として扱われることがありますが、分類の上では文旦やザボンの仲間で、本柚子とは別種です。

柚子でセルフケア

体をあたため、幸せを感じさせてくれる柚子。そんな柚子は、柚子湯だけではなく食べても、化粧品の原料としても役立つ有用な植物です。柚子の木には棘(とげ)があり、収穫時にはこの棘でケガをしないよう重装備が必要です。手間をかけて収穫される柚子ですから、大切に無駄なく使いこなしたいものですね。寒い季節のセルフケアに柚子を積極的にとりいいれてみてください。

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