春を伝える旬野菜「菜の花」って?その正体や栄養価、美味しい食べ方を紹介!
寒波や大雪に悩まされた今年の冬でしたが、温かい日も増えて、季節は徐々に春へと移行しているのを感じますね。今回は、春の野菜として親しまれている「菜の花」について詳しくご紹介します。
小松菜も菜の花⁉菜の花の正体とは
2月に入るとスーパーの野菜コーナーなどでも目にする機会が増える「菜の花」。黄色のつぼみが華やかで見た目からも春を感じることができ、さらに栄養価も高いため、春の食卓で重宝しているという方も多いのではないでしょうか。しかしながら、みなさんはこの「菜の花」が、アブラナ科の黄色い花の総称であることをご存知でしたか?
菜の花は、小松菜や青梗菜、ブロッコリーといったアブラナ科の野菜を、葉が成長した段階で摘み取らずに花を咲かせるまで待ってから収穫したもの。簡単に言ってしまえば、“小松菜も菜の花になる“のです。実際に、冬栽培の小松菜を収穫せずに春先まで残しておき、つぼみがついたら菜の花として自家用で食べているという農家さんもいらっしゃいます。
しかし、実際には「菜の花」の品種改良が進んでおり、市場に出回っている多くは、食用に開発された「菜花(なばな)」という品種です。菜花は、美味しく食べられるようつくられた品種のため、つぼみは柔らかく茎は太いのが特徴です。
ちなみに、「菜の花」は黄色い花を見て楽しむ観賞用の植物もありますし、食用油として加工するための品種も存在します。よく「菜の花」と「菜花」の違いが取り沙汰されますが、先ほど述べたように菜の花はアブラナ科の総称で、そのうち食用の品種の一つが「菜花」と呼ばれています。
「菜の花」の旬と名産地
一般的には菜の花(ここでは食用のものを示します、以下同様)の旬は、2月〜3月です。ただし、菜の花の一種で京野菜の「寒咲花菜(カンザキハナナ)」は、早くて10月下旬から出荷がはじまり、12月にピークを迎えます。京都では、菜の花漬けが春の漬物として古くから親しまれており、寒い時期から流通する「寒咲花菜」は京都の食文化にとって無くてはならない存在なのです。
菜の花の産地は、三重県と千葉県が有名です。統計上一概には言えないのですが、主として葉茎を食べる菜の花は三重県が日本一、主として花を食す菜の花は千葉県が日本一。平成30年のデータでは、主に葉茎を食べる菜の花の収穫量は全国1,721トンのうち527トンが三重県産となっていて、一方の主に花を食べる菜の花の収穫量は全国で約4,068トンのうち千葉県産は1,771トンとなっています。
菜の花は緑黄色野菜!その高い栄養価
菜の花は、緑黄色野菜に分類されます。βカロテン、ビタミンB群・C・E、そして鉄分、カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。これらの栄養素には、抗酸化作用による美肌効果や免疫力の向上、がん予防などが期待できます。さらに菜の花は食物繊維が豊富。胃腸の働きを整えてくれ、便秘の改善にも最適です。
これらの栄養素を効率よく摂るためには、さっと茹でたり、さっと炒めたりするのがオススメ。長時間茹でて水に浸しすぎると、水溶性のビタミン類が流れてしまいますのでご注意ください。また、油はβカロテンの吸収を助けてくれます。炒めるのに使ったり、食べる直前にドレッシングと一緒にかけたりするといいですね。
菜の花の美味しい食べ方は?
⑴やっぱり王道!菜の花のおひたし
菜の花のほのかな苦味や本来の風味を堪能したいのであれば、おひたしがオススメです。
作り方はとてもシンプル。塩を入れた熱湯に菜の花を入れて、1分〜1分30秒ほど茹でたら冷水で冷やし、水気を切ります。だし汁にお醤油、みりんを合わせた調味料に茹でた菜の花を浸せば、菜の花のおひたしの完成です。
ポイントは、菜の花を茹でる際に、茎と葉の茹で時間を変えること。茹でる前に茎と葉を包丁で分け、茎から先に茹で始めます。太さにもよりますが、茎を1分ほど茹でた後で葉を加えて30秒ほどさっと湯がくと、風味も栄養も逃れずに美味しく仕上がります。
なお、茹でた菜の花を浸す合わせ調味料に、からしやワサビを加えると、ピリッとした大人な味わいになります。だし汁ベースの調味料でなく、ドレッシングやマヨネーズと和えてもいいですね。美味しい茹で方さえマスターすれば、味の付け方次第でアレンジが広がりますよ。
⑵油で炒めて栄養の吸収率UP!炒め物
菜の花に豊富に含まれているβカロテンは、油とともに摂取するとより吸収率が高まります。簡単にできて栄養も豊富な菜の花の炒め物は、お子さんでも食べやすく、ご飯のおかずとしても一押しです。
菜の花の炒め物で合わせやすい食材が、ベーコンです。はじめに熱したフライパンにオリーブ油とベーコン、お好みでニンニクを加えてカリッと香ばしくなるまで火を通します。そこへ菜の花を加えて色が鮮やかになるまで炒め、塩コショウで味をつければ、あっという間に出来上がり。苦味を抑えたい場合には、あらかじめ茹でておいた菜の花を使うといいですよ。さらに、最後に溶き卵を加えてまろやかに仕上げるのもオススメです。お酒のおつまみにしたい方には、味付けの際にマスタードとお好みで蜂蜜を加えてみてください。菜の花の苦味とベーコンの塩気の絶妙な組み合わせに、マスタードの風味が加わり、箸が進みます。
⑶ランチにも最適な菜の花のパスタ
菜の花料理は、主食でも楽しめます。パスタと合わせれば、それだけでご馳走に大変身。この一皿で十分満足できるため、ランチにも最適です。
パスタは塩を加えた熱湯で、芯が少し残るくらいに茹でます。その間に、フライパンにたっぷりのオリーブ油と鷹の爪、ニンニクを入れて少し加熱し、香りが出てきたらベーコンと菜の花を入れて炒めます。この時、菜の花は茎を先に入れて、葉は後から加えると、葉に火が通り過ぎず美味しく仕上がります。菜の花が鮮やかな色合いになってきたら、パスタの茹で汁と鶏ガラスープの素、お醤油を加えて、全体に馴染ませたら火を止めます。そこへ茹でたパスタを投入し、手早く絡めれば、菜の花のパスタの完成です。お好みで最後に鰹節をふりかけると、より和風な味わいが楽しめます。
ベーコン以外にも、菜の花と同じく春が旬の食材・ホタルイカや、アンチョビなどの食材を使用しても絶品のパスタができますよ。
美味しい菜の花の見分け方と保存方法
ここからは、菜の花を購入する際の選び方と家での保存方法を紹介していきます。まず、美味しい菜の花を見分ける方法ですが、ポイントとなるのは「つぼみが締まっているかどうか」です。つぼみが開いているものは風味が落ちてしまっています。つぼみがキュッと締まり、花が開いていない菜の花を選ぶようにしましょう。また、葉や茎がピンと張っていて瑞々しいのが、鮮度がいい証拠です。
続いて保存方法ですが、濡らしたキッチンペーパーで包みポリ袋に入れてから野菜室で保存する方法か、茹でてから水気を切って密閉容器に入れて冷蔵庫か冷凍室で保存する方法のいずれかがオススメです。
食卓に春を運んできてくれる食材、菜の花。栄養豊富で、料理のアレンジ方法も多種多様ですので、ぜひみなさんも「菜の花」を召し上がってみてくださいね。
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