農業に接する仕事とは!?
いざ農業に関する仕事に就きたいと感じた時にどんな仕事を想像しますか?多くの人は米や野菜を育てる農家を想像することが多いと思います。しかし、農家の募集は就職サイトで調べてもほとんど出てこない事や何か専門的な知識が必要だと思い諦めてしまう人も多いのが現状です。「農業に関する仕事がしたい!」という熱意を持っている人の思いを無駄にしない為にも、今回は農業に関する仕事を解説していきます!農業に関する仕事ですが、実は農家になる以外にも数多くあります。そして農家の中でも、様々な種類の専門農家が有り、仕事内容も千差万別です。色んな視点から農業に関する仕事をテーマに見ていきましょう!
農家の種類
農家の仕事は、大きく定義すると作物を作る専門の仕事です。食に関してももちろん大きな関わりがありますが、食に関する以外にも農家から生産される物は私達の生活に身近な物も多くあります。例えば、住まいを豊かにしてくれる植物や花に関しても生産している農家がいるからこそ生活に取り入れることが出来るのです。農家の種類は大きく分けて6つの分野に分けられます。
米農家
米農家の仕事はお米を生産し出荷するまでが仕事です。また、主に米を取り扱う農家は稲作農家とも呼ばれます。米農家は4月に稲の種である種もみを苗床に植える仕事から始まり、約一ヶ月田んぼに植える前に苗を育てます。その後育った苗を田んぼに植える「田植え」を行い、9月の収穫時期まで管理を徹底し米を育てるのが流れです。米を育てるには地域に合わせ、合鴨を用いる方法や無能薬にこだわるなどの特徴があります。最近では少子高齢化や米の値段が下がったことにより、米が作られていないたんぼもありますが、低価格で農業に興味がある若手に貸し出し人気が出てきているのも特徴です。
野菜、果物農家
野菜や果実を栽培し、出荷するのが主な仕事になります。野菜や果物の栽培方法には、野外の畑で栽培を行う露地栽培と、ビニールハウス等の屋内施設を用いるハウス栽培が主流です。どちらの栽培方法にも利点はありますが、一番は地域の気温や気候に合わせた栽培方法が求められます。露地栽培では、動物や自然災害の被害を受けやすいですが、コスト面で考えるとハウス栽培より安く農業を行えます。反対にハウス栽培では、温度管理や害獣被害が少なく安定して野菜や果実を栽培できます。最近では、ブランド物の野菜や果物の開発も盛んで各農家がそれぞれ特徴を出し、品種改良や美味しさの追求を行っています。広大な土地がいる稲作や初期投資がかかる畜産に比べて農業の中では新規事業を始めやすく人気があるのも特徴です。
花き(かき)栽培農家
農業には米や野菜以外にも観賞用の花きを育て出荷する事を仕事としている農家があります。花き栽培農家は、主に切り花や鉢物や球根や花壇用苗や観葉植物を育成し、季節に合わせた花きを育成します。米や野菜に比べて季節のニーズが変わることが多いので品種改良の研究も花き農家には欠かせない仕事です。花きの栽培はビニールハウス等の施設で栽培されることが多いですが、その中でも土で育てる土耕栽培と水や培養液で育てる水耕栽培に分かれます。水耕栽培は管理がしやすい特徴がありますが、電気で動かすためコストが土耕栽培よりかかる事もあり、育てる物や地域や気候に合わせて栽培方法を選ぶ必要があります。
酪農家
酪農も農業に関わる仕事に当てはまります。主な仕事は、乳牛を飼い牛乳を出荷したり、子牛の世話や後継牛の繁殖をしたりが主な仕事になります。牛を飼育するには広大な土地や牛舎、そして牛が必要になるので初期のコストは農業の中でも特別にかかるのも特徴です。牛の飼育以外にも農家によっては、牛乳を用いたアイスクリームやケーキやチーズを作っている農家もあります。酪農の仕事をするには牛の状態や流れを知る必要があるので、観光牧場や会社経営をしているところや酪農家に一度就職し知識をつけて独立する道もあります。
養豚家
養豚家の仕事は、食用の豚を飼養し出荷する事が主な仕事です。継続的に肉をつくるためにも、母豚の飼育管理を行い、子豚を産ませることは養豚家の重要な仕事になります。また、子豚は6ヶ月ぐらい飼育し、だいたい115キロ前後で出荷します。この時取れる肉は半分以下の55キロ位と言われており、養豚家の収入である豚肉はこの55キロ前後の枝肉で取引価格が決まる特徴があります。養豚も酪農と同じく母豚を置く主豚舎、分娩用施設、子豚の離乳施設など、複数の施設が必要になるので、初期費用は農業の中でも掛かる仕事です。
養蜂家
養蜂家の立派な農業の仕事の一つです。主にミツバチを飼養したり、ハチミツや蜜蝋や花粉などを生産したりする仕事になります。現在はミツバチの数が減ってきているのでミツバチの育成は欠かせない仕事です。また、野菜や果物を作っている農家に受粉が必要なためミツバチを巣ごと貸すといった仕事もあります。養蜂は巣箱を置き、ミツバチが定着すれば養蜂が出来るので、他の農業に比べて初期費用が安く済みサラリーマンの方の副業としても注目されている農業です。
農家以外で農業に関わる仕事とは?
農家の主な種類について解説してきましたが、農業に接する仕事は農家以外にも沢山あります。そのどれもが農家と深い関係があり、なくてはならない仕事です。農業に興味があるが専門知識や初期費用がない場合は諦めずこれから解説する仕事を目指してみるのもおすすめです!
農業研究家
農業は日々進化している業界です。また天候や年によってはよく収穫出来たり、出来なかったりする事があり、農家の収入を守るためにも農業の研究はとても大切になります。農業研究家の仕事は、作物の新しい品種を見つけたり、病気に強い品種を作り出したり、栽培方法を研究したりと多岐に渡ります。やはり研究職になるので、大学で農業に関する知識を学んでいたり、研究したりしている必要があり農業研究家の仕事は大卒以上を募集することが多いのも特徴です。基本的に企業や公営の施設に就職することが農業研究家への近道になります。
農産物品質管理者
農産物品質管理者は農業研究家とは違い、植物工場や農家で作物の品質を管理する仕事です。効率よく安全に作物を生産するには、施設内での温度や湿度から栽培方法までを徹底的に管理する必要があります。農産物品管理者は、様々な状況でも農産物に関わる事を精査し、的確な判断や責任が求められる職業です。農産物管理者は、言葉を話さない農産物を相手にするため、何気ないことに気が付いたり根気よく観察したりするスキルが求められます。
農協職員
農協職員は、米や野菜や果実の栽培の商品を販売することから、和牛の買付けなど畜産業まで関わる様に農業に関する仕事では外せない職種です。その他にも農家から申請があった助成金の資料の作成や申請業務、農家に赴いてアドバイスをするのも農協職員の大事な仕事に入ります。農協職員の仕事は、組合員である農家が何代にもわたって築き上げた地域を守ることであり、その地域を愛する気持ちが農協職員に一番求められる事です。
営業職
農業の世界にも営業は必要な仕事です。実際に農家に直接出向き、商品の説明をお行い商談するだけでなく、情報を伝えるのも農業関係の営業マンの大事な仕事です。情報を伝えることの大切さですが、私が実際に営業をしていた時に、よく農家の方に「地域の情報や最新の情勢や良い育成法などの情報を営業マンには持ってきてほしい。」と言われた経験があります。この様に農業系営業マンは商品やサービスの説明以外にも情報を伝える事も仕事です。農業系の営業は、飼料や種や道具だけでなく、農機やITシステムから薬品や添加剤や飼料など多岐にわたります。どの営業も他の業界より長きに渡り、人付き合いが必要になるのも農業系営業の特徴です。
農業においてのIT分野の仕事について
農業とITは正反対なイメージがあるかと思いますが、実は農業とITは密接な関係があり、IT化が進んでいる業界でもあります。ITの仕事を通して農業に関わることも出来、今後の将来性も抜群です。では、農業に関わるITの仕事を見ていきたいと思います。
IoTエンジニア(農業系機械)
IoTとはInternet of Thingsの略称であり、その名の通り農業をインターネットにつなぐ事です。農業はクワやカマなどの「道具」が元来使われてきた歴史があります。今後は少子高齢化もあり、農家の人口も減ってくると予想され、農業の世界でも効率的に行うためのシステムを開発することは必要です。そのため、IoTエンジニアが欠かせなくなります。農業のIT化としては、作物の自動収穫や収穫物の選定や箱詰めや気温や温度の調節などの分野で活躍が期待されています。既存のシステムの管理も大切ですが、農業の世界ではまだまだIT化が進んでいないことも有り、新しいものやシステムを作るといった事が求められるので、そういう事に興味がある人にとってやりがいを見つけられる点もおすすめです。
ドローンパイロット
アメリカの大規模農家では殺虫剤やその他の薬を散布するためにドローンが使われることがあります。日本でも少高齢化が進み農家の数が減ると大規模で経営することが考えられドローンを用いた農業が予想されます。そのため、ドローンを操縦できるドローンパイロットの需要がありますが、現状はドローンを扱う事業従事者が少ないのが現状です。農業のIT化を考えると今から目指してみるのも面白い職種になります。
農業関連の仕事を探すには?
実際に農業に関する仕事がしたいと思った時にどの様に探すのが良いかを話していきます。農家を目指す場合は、就職サイトや転職サイトでの募集は基本的には少なく、条件にあった仕事を探すのは難しいと思われます。一番は知り合いや親族に農家の方がいて頼む事が早いのですが、最近では農業の求人をまとめたサイトが増えてきているのでこれらを用いる事が一番です。
農家以外で農業に関する仕事に付きたいと考えるなら、企業に務めることになるので一般的な就職サイトから応募するのがおすすめです。自分のやりたいことをしっかり見極め、状況に応じて求人サイトを用いることが農業界で働くコツになります。
また、農業の世界での仕事は、農家などの現場で働く場合は住み込みで働ける環境が整っていることが多い事も他の業界との大きな違いです。自分のやりたいことの他にも住みたい街や地方で求人を探してみるのも良いかと思います。
まとめ
今回は農業に関する仕事についてまとめ解説をしてきました。農業の世界での仕事は全体的にデスクワークより体を動かす仕事が多くなります。時には寒くて暑いという環境かもしれませんが、自然や動物と向き合う事から会社でデスクワークをするよりも開放感や、やりがいを感じやすいのもこの業界の特徴です!就職や転職という人生の岐路に立った際に、農業という仕事を意識してみるのも良いのではないでしょうか?また農家以外にも農業に関われる仕事は多くあります。スキルや専門知識がないからと諦めてしまう前に、様々な視点からみるとスキルや専門知識がなくても挑戦出来る仕事を見てみるのも面白いかと感じます。ぜひこの機会に農業に関する仕事を調べてみたり、応募してみたりし、自分の「農業に関する仕事がやりたい!」という想いと向き合う機会にしてみませんか。
【参考サイト】
農家のおしごとナビ:https://www.agreen.jp/
農業をはじめる.JP:https://www.be-farmer.jp/
週末養蜂のはじめ方:https://syumatsu-yoho.com/post/
第一次産業ネット:https://www.sangyo.net/contents/industry/
UNIRITA:https://www.unirita.co.jp/
あぐりナビ:https://www.agri-navi.com/useful/17/2100
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