水耕栽培とプランター栽培をマンションで実際にやってみましたレポ[VOL.1]
「水耕栽培」や「プランター栽培」といえば、ツチカウでも人気が高いコンテンツの一つですが、その魅力は、庭や畑がなくても始められること、アパートやマンションなどの集合住宅でも気軽に楽しむことができること、そして最終的に収穫という大きなご褒美がついてくることなどが挙げられます。
水耕栽培は身近なものが使える分まずは初期費用が抑えられ、プランター栽培では植え付け後もコンパクトで畑に比べて重労働も少なくて済むなど、どちらも知るほどに惹かれる要素が満載です。
しかしながら、実際のところ栽培を始めるにあたっての手間やその後のお世話、さらには本当に満足いくような作物が得られるのかetc…、不安や疑問もつきません。
そこで今回、「悩むよりもやってみよう!」と一念発起。
梅雨入り前のとある晴天日に、我が家で「水耕栽培」と「プランター栽培」を同時スタートしました。
ここでは今後、収穫までの数ヶ月間にわたって少しでも皆さんのお役に立てるよう、失敗なども包み隠さず、自身で体験したことをありのままレポートしていきたいと思います。
まず最初に、これまでの栽培経験についてお話させていただきたいと思います。
野菜は買った方が安くてうまい!?
かつて家庭菜園にハマり、数年にわたって実に多くの野菜や果樹に手を出しました。
ざっと羅列してみると…
野菜/プチトマト、きゅうり、ナス、ピーマン、オクラ、さやえんどう、ゴーヤ、米、サツマイモなど
果樹/ブルーベリー、スモモ、りんご、レモン、巨峰、キウイなど
いずれもプランターでの栽培ですが、米は友人宅で田植えで余った苗をいただき、どちらかといえば観賞を目的に、またサツマイモは、当時耳にした楽に育てる方法に惹かれ、ホームセンターで購入した肥料入りの土を袋ごと栽培容器として利用し育ててみたりもしました。
これだけ読むと、さぞや家庭菜園に精通しているかと勘違いされるかもしれませんが、思い起こせば上記のうち安定して収穫できたのは、プチトマトくらいのものです。
ゴーヤやピーマン、きゅうりなども確かに収穫することはできましたが、それは豊作とは程遠く、数ヶ月にわたる手間を考えると、買って食べた方が「安くてうまい」という結果に至り、すっかり熱が冷めてしまいました。
プランター栽培に特化した関連本を熟読したりインターネットで情報収集したりと、万全の予習をして臨んだものの実に情けない思い出です。
日照時間が限られた東向きのベランダ
さて、そんな私が数年ぶりに家庭菜園を再スタートしたわけですが、素人ということはさておき、当時なぜ思ったようにうまくいかなかったのか、理由がないわけではありません。それは、我が家の住宅事情に訳がありそうです。
環境のせいにするわけではありませんが、我が家はとある市街地にあるマンションの中間層に位置し、ベランダは東を向いています。戸建てに比べて、またマンションのような集合住宅の中でも南向きの部屋と比較すると、それだけでハンディがあります。
東向きなので日の出から陽が射しこむのはいいのですが、概ね午前11時頃になると直射日光はほぼ当たらなくなり、さらに春先から秋にかけては、洗濯物が飛ばされてしまうほどの強風に悩まされる環境なのです。
ですが、東向きのベランダでもプランター栽培ができない訳ではないですし、何よりもツチカウには「また始めてみたい」と思わせる記事がたくさんあるおかげで、あれこれ読むうちにすっかり魅せられてしまい、今回リベンジをかねて再挑戦することにしました。
少しの種類を“きちんと育てる”ことをモットーに、青しそを水耕栽培で、トマトとピーマンをプランター栽培で始めることにしました。
思いたったらスグ!手軽な水耕栽培
まずは青しそから
準備したのは
- 2ℓのペットボトル
- 青しその苗
- 液体肥料
今更ここでふれるほどでもありませんが、作業はいたって簡単です。
ペットボトルを切断してキャップ口を逆さにはめこみ、苗の根についた土をきれいに洗い流すだけ。気を使ったのは細くて絡まった根を傷つけないようにすることと、根に残った土は水の腐敗の原因になるそうなので、丁寧に水洗いしたことです。
あと液肥についてですが、レビューを参照し評価の高かった水耕栽培でも使えそうなものをインターネットで購入しました。
液肥は与えすぎると根腐れしそうなので、こちらもかなり注意しなければなりません。
水量を計測したところ、およそ500㎖の水が入りました。使い方によると、ハーブや葉菜類には5ℓの水に対し5㎖だそうなので、とりあえず0.5㎖必要となります。キャップが計測器になっているのですが、実際0.5㎖を測るのは難しかったので、やや少なめを心がけ適当に処理しました。
育てやすい!初心者向けのトマト&ピーマン
次はプランター栽培です。準備したものは
- 10号のプランター(8ℓ用)
- 肥料入りの土
- トマトとピーマンの苗
- 鉢底石
土はホームセンターで肥料入りのプランター用のものを購入しました。また鉢底石は、以前使っていたものが残っていたので、ざっと水洗いをして干したものを再利用することにしました。
こちらも複雑な手順はなく、石を敷き詰めたプランターに土を入れ、軽く表面をならしてから苗を植え付け完了です。水は容器の底から流れ出るほど、たっぷり与えるのがポイントで、トマトには支柱をつけました。
肥料入りの土なので、しばらくはこのまま水やりを続けて様子を見ていこうと思います。
まとめ
人生初の水耕栽培でしたが、本当に簡単にスタートできました。
しそなど少しあればいい薬味系の野菜は、1束で売られているものを買っても余りがちになるので、部屋の片隅で栽培できるのなら本当に夢のような話です。
またプランターに関しても、2鉢だけの栽培なので、水やりや脇芽摘みなどのメンテナンスも非常に楽ですし、現在のところ生活の負担にもならず、余裕でお世話ができています。
これから梅雨入りを迎え、その後は猛暑が続くと思いますが、果たしてどうやって育っていくのか私自身も楽しみです。
今後の成長もレポートいたしますので、みなさんぜひお付き合いください。