育てた作物でオリジナル飲料を開発!生産者の6次産業化を応援します
2021年8月26日
水分補給なしの作業はとっても危険。夏の暑い日中はもちろんですが、朝夕であっても外に居れば知らず知らずのうちに水分は失われていくもの。みなさんは、畑、田んぼ、ハウス、温室、作業場、あるいはご自宅(お庭、ベランダ)で、どのような水分補給をされていますか?
植物の水やりも大切ですが、ご自身やご家族、従業員の水分補給をしっかりしないと、熱中症、さらには命の危険にまでつながってしまうかもしれません。
ニットービバレッジ株式会社は、富山県に本社・工場をもつ飲料メーカー。今回は、ニットービバレッジさんに作業時における水分補給について伺いました。なんとなく飲んでいるスポーツドリンクにも違いがあるみたいです。
オリジナルペットボトル飲料の開発についてもお聞きしましたので、6次産業化を計画している事業者様のヒントにもなれば幸いです。
目次
農作業における水分補給、適した飲料とは
Q:近年の暑さはかなり過酷で、真夏に外で作業するのは危険ととなり合わせ、温室の中はさらに大変ですよね。暑い日中を避けて早朝や夕方に作業をするにしても、やはり気温が高い時期は心配です。のどが渇いたらお茶を飲むだけ、という対応では危ないですよね? ニットービバレッジ:みなさまそれぞれに熱中症対策を工夫しておられると思いますが、のどが渇いてからでは遅いんです。のどの渇きは軽度の脱水のサインでもあります。のどが渇く前に早めのこまめな水分補給が大切です。 Q:室内ですら熱中症の危険があるので、外ならなおさらですね。水分だけでなく、塩分も摂らないといけない、とは昔から言いますが? ニットービバレッジ:汗をかくと、水分と同時に塩分・ミネラルも失われます。水を飲むだけだと失われた成分が補われないまま水分だけ増えるため、体液の濃度を下げることになってしまい危険です。体内のミネラルバランスを保つために適度な塩分を補給することが重要です。適度な糖分も、疲労を回復し、作業に集中するために必要です。そこで、気軽にご活用いただけるのがスポーツドリンクです。 Q:スポーツドリンクであれば何でも良いのでしょうか?スポーツドリンクにもいろいろな種類があるようですが? ニットービバレッジ:大きく分けると2種類あります。一般的にスポーツドリンクには、糖分、塩分、ミネラル、アミノ酸などが含まれます。農業に携わる方は「浸透圧」(*)について、よくご存じかと思うのですが、体液に近い濃度の飲料を「アイソトニック飲料」、体液よりも薄い濃度の飲料を「ハイポトニック飲料」と分けることが出来ます。 *濃度の違う2つの液体があり、水分だけを通す膜で(半透膜と言います)接しているとき、水分は濃度の高い液体の方に移動します。結果的に濃度の高かった液が薄まり、両者の圧力(浸透圧)が等しくなると水分の移動が止まります。例えば、「お漬物」は濃い塩水に野菜を漬けると、水分が野菜の細胞から外側に出ていく性質を利用しています。- アイソトニック飲料
- ハイポトニック飲料