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失敗しない育て方!ハーブが好む環境について

目次

ハーブを上手に育てるためのヒント

香高くおしゃれ、料理やセルフケアにも使えるハーブは、ガーデニングで育ててみたい人気の植物のひとつです。ハーブ類は比較的育てやすいと言われますが、「元気がない」「枯れてしまいそう」など、栽培をはじめてみたものの、ちょっと残念な結果に終わったというケースも多いようです。ハーブを失敗なく育てるために必要なポイントはさまざまですが、上手に栽培をするためにはそのハーブの生まれ育った環境を知るということが重要です。それぞれのハーブに適した気候、温度や土の状態などの違いがあるので、まずは植物の原産地を知ること、そしてその地域に近い環境を整えることで、元気なハーブを育てるための近道になるかもしれません。

ハーブは野菜類とは違い、人によって栽培され改良されてきた歴史が浅く、ほとんどが自然や野生の状態で育っています。そのため、日本の気候に適応できていないこともあり、原産地に近い環境をつくってあげることで、ハーブを失敗なく育てられるのです。

ハーブの原産地は、大きく4つの地域に分けられます。その種類がもっとも多いのは地中海沿岸地域、次いで古くから生活の中にハーブがとりいれられてきたヨーロッパ地域、そして日本を含む東アジア地域、東南アジアや中南米などの熱帯地域です。それでは、地域ごとの環境の違いとハーブ栽培のポイントをみていくことにしましょう。

地中海沿岸

地中海沿岸地域原産のハーブ

地中海沿岸で育つ代表的なハーブは、ラベンダー、ローズマリー、タイム、セージ、ミント、パセリ、オリーブ、マロウ、ラムズイヤーなどです。地中海沿岸はヨーロッパのなかでもハーブの種類が豊富な地域として有名です。

地中海沿岸の国の代表と言えば、イタリア、スペイン、モロッコ、エジプトなどです。イタリア料理やモロッコ料理など、ハーブを使ったおいしそうな料理が思い浮かぶのではないでしょうか。

そんな地中海沿岸では古くから数多くのハーブが育ち、料理はもちろんのこと、健康を保つため生活にハーブをとりいれてきた長い歴史をもちます。

地中海沿岸の気候

地中海沿岸の気候の特徴は、冬でも平均気温が7~8℃と、比較的暖かいことです。これは、偏西風や暖流の影響によるものといわれます。一方、夏は20~25℃と涼しく、雨の量が極端に少なく乾燥しています。

この地域独特の夏の乾燥した気候に耐えられるよう、地中海沿岸が原産のハーブは乾燥に耐える性質を持つ傾向があります。ローズマリー、タイム、セージなどの豊かな香りは、この乾燥した風土によって生まれるといえるでしょう。

栽培ポイント

地中海沿岸が原産のハーブ類を日本で育てる場合の重要なポイントは、夏場の水やりです。この地域とは対照的に、日本は梅雨の時期から夏にかけて雨が多く高温多湿なので、水の与えすぎがハーブの負担になることもあります。夏場の水やりは土が乾いてからにしてください。

日本の夏は気温も高くなるので、涼しくて湿気の少ない乾燥気味な場所を選びましょう。そして、冬は寒くなりすぎないよう、室内にとり込むなど管理に工夫が必要です。

ヨーロッパ地域

ヨーロッパ地域原産のハーブ

ロシアやドイツなど、地中海沿岸を除いたヨーロッパ地域のハーブも種類が豊富です。その代表的なハーブは、アンゼリカ、アーティチョーク、ダンディライオン、ロシアンタラゴン、ルバーブ、ディルなどです。

健康に良さそうなハーブが並んでいるように感じませんか。ヨーロッパでは長い歴史を通じてハーブ類を薬として用い、健康を維持するために植物療法などでハーブを使用してきました。ヨーロッパ原産のハーブには、そんな生活に根付いた薬効豊かな種類も多く存在します。

ヨーロッパ地域の気候

ヨーロッパは地中海沿岸と同じように、夏は涼しく乾燥しがちな地域です。しかし、地中海沿岸の暖かさと異なり、冬の寒さが厳しいことがヨーロッパの気候の大きな特徴です。地中海沿岸のハーブに比べて、ヨーロッパ原産のハーブには寒さに強いものが多くみられます。

栽培ポイント

ヨーロッパ原産のハーブを日本で育てる場合は、地中海沿岸原産のものと同じように、夏の高温多湿な環境への対策が必要です。置き場所を工夫するなど、なるべく涼しい環境を整えます。夏は直射日光を避け、半日陰になる場所を選ぶとよいでしょう。

とくに暑くて湿気の高い梅雨から夏にかけての時期は、蒸れないように管理することが大切です。こまめに剪定して風通しよく保ちましょう。枝や葉が密集しすぎると風が通らず、蒸れて枯れてしまう原因となります。

またヨーロッパ原産のハーブは、寒さには強いので、越冬に関してはほぼ問題ないでしょう。ただし土が凍りつくような寒い地域で育てるなら、冬は室内で管理することも考えてみてください。

東アジア

東アジア原産のハーブ

日本を含む中国、韓国など、東アジアを原産とするハーブも数多くあります。シソ、サンショウ、ミツバ、ニンニク、アサツキ、ネトルなどが代表例です。日本ではおなじみの身近なハーブたちが並びます。東アジアのハーブは味や香り比較的穏やかで、やさしい印象をもつものが多いようです。

東アジア地域の気候

東アジアは季節風が吹くモンスーン気候で、夏と冬がはっきりとした対照的な気候であることが特徴です。夏は暑く、多湿であり、逆に冬は寒く乾燥気味となります。日本のように四季がはっきりと分かれていることも特徴のひとつです。

栽培ポイント

東アジア原産のハーブを育てるのは、気候や環境が日本と似ていることもあり、地中海沿岸、ヨーロッパ原産のハーブと比較すると簡単だといえるでしょう。ハーブ栽培の初心者ならこの地域原産のハーブから挑戦してみてはいかがでしょうか。

ただしエリアによって微妙に違いがあるので、地域の気候や環境にあわせた育て方をするようにしましょう。

熱帯地域

熱帯地域原産のハーブ

東南アジア、中米、南アフリカなど年間を通じて高温である熱帯地域を原産とするハーブは、バジル、レモングラス、センテッドゼラニウム、ステビア、レモンバーベナ、ナスタチウム、ジンジャー、ジャスミンなどです。

熱帯のハーブたちは香りが強く、個性的なものが多い印象です。高温多湿な環境で他の植物に負けない、強い生命力を感じるハーブが目立ちます。

熱帯地域の気候

この地域の気候の特徴は、夏冬を通して平均気温が20℃以上と高温であることです。1年を通して多湿であることが多く、または雨期と乾期がはっきりとわかれている地域もあります。日射が強いということもあり、太陽の光を好むハーブが多いことも特徴です。

栽培ポイント

熱帯地域のハーブは高温には強いので、夏は問題なく成長します。しかし、冬の寒さには耐えられず、冬越しできないものもみかけられます。秋に入り気温が低くなってきたら、鉢やプランターなどに植え替えて室内で冬越しさせましょう。また日光を好むので、日当たりのよい場所におくことも大切なポイントです。

ポイントはハーブにやさしい環境をつくること

ハーブを上手に育てるために重要なのは、そのハーブの原産地を調べて、どんな気候や環境を好むのか知ることです。生育に適した環境を整えることで、元気に成長し問題が解決できるかもしれません。まずは、その土地に旅行した気分になって、育てるハーブの背景を調べてみましょう。

特に注意したい点は、高温多湿な日本の夏を乗り切ることです。暑い気温や多湿を嫌うなら水やりの頻度を調整することが必要ですし、直射日光を避けるなどの場所選びも重要です。また、越冬のために必要な作業もチェックして、ハーブが快適な環境を整えてみてください。

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