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農業先進国イスラエルを紹介!砂漠にあるのにアグリテック先進国

イスラエルと聞くとどんなイメージがあるでしょうか。中東の国、砂漠の国、ユダヤ人の国、もしかしたら、パッとイメージがわかない人も多いかもしれません。(筆者は「中東にある砂漠の国」「科学の国」というイメージがあります。)

あまり農業とは関係のない国なのかな~、、と思いきや!

実はイスラエルは、科学力を駆使した「農業先進国」なのです。

今回は中東にある科学立国「イスラエル」の農業事情を紹介します。

目次

イスラエルとは ~日本と比べてみよう~

イスラエルの農業事情を調べる前に、まずは「そもそもイスラエルってどんな国?」ということを調べましょう。

イスラエルは西アジアに位置する共和制国家です。

日本とは1952年から国交を結んでいます。駐日イスラエル大使館は東京都千代田区二番町3番地にあります。(東京メトロ半蔵門駅と麹町駅の間くらいにあります。最寄り駅は麴町駅となっていることが多いです。)

人口は約8,252,000​人 (大阪府と愛知県の間くらい)、面積は約22,000 ㎢(北海道よりは小さく、岩手県よりは大きい)、国民一人当たりGDPは約20,138米ドル(日本の一人当たりGDPは約40,246米ドル※2019年)です。

地理的には、「地中海」「死海」「紅海」に面しています。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地『エルサレム』があるのもイスラエルです。(教科書に出てきますね。)

砂漠地帯に位置しているため、水不足には悩まされているそうです。 一方、アジア、ヨーロッパ、アフリカの3大陸の接点部分に位置しており、地形や気候が変化に富んでいるため、多種多様な動植物が生息しているという側面もあります。植物については、北部の山脈地域に生える高山植物から、南のアラバ地域(サバンナ地帯)に育つ砂漠植物に至るまで、約2,600種が確認されているとのことです。

また、イスラエルには雨季と乾季があります。11月~5月は雨季(冬)、6月~10月が乾季(夏)です。

イスラエルのイメージがどんな場所なのか、イメージがついたでしょうか?日本とは全く違う気候ですが、人口や地理などは日本と比較すると少し身近に感じますね。

情報出典:駐日イスラエル大使館HP

イスラエルと農業

さて、日本とはまったく気候の異なるイスラエル。砂漠地帯に位置し、雨も少ないために農業はあまり盛んではないのかな。。

と思いきや、実はその厳しい気候を科学力で克服した、農業先進国なのです!

アグリテック先進国

イスラエルはアグリテックの先進国です。国土の大部分が乾燥・半乾燥地域のため、点滴灌水技術やハイテク生産システムが発達しました。そして、その技術を世界中に輸出しています。

そんなイスラエルのアグリテック企業をいくつか紹介します。

Netafim(ネタフィム)

Netafim(ネタフィム)社は、「点滴灌漑」の原理に基づく水供給システムを事業化した企業です。

ネタフィムは、イスラエルのネゲヴ砂漠(イスラエル南部の砂漠)の砂地で栽培に挑んだことをきっかけに創業されました。砂漠地帯という過酷な条件下でおこなわれる農業経験で培った農学知識と精密潅水を掛け合わせて、世界をリードする灌水メーカーとして、スマート農業の普及を推進しています。

Agrematch

Agrematch社は、新規化合物を必要とする業界に向けてデータサイエンスによる製品の発見・開発を行う企業です。

化合物と生物の相互作用を持つ分子を合理的に同定するためのAI計算システム「Agresense」を開発してきました。

Growponics

Growponics社は、植物と食料の生産と収益性を最大化するための自動水耕システムを設計・構築しています。水、エネルギー、労働力、土地などの資源を最適に活用しながら、農薬、除草剤、病原体、残留物を含まない水耕緑葉野菜、ハーブ、ブドウ植物を栽培するための温室の設計などを行っています。

まだまだある、アグリテック先進国イスラエルの農業企業

駐日イスラエル大使館HPには、まだまだ沢山の企業が紹介されています!ツチカウでは、これからもアグリテック先進国イスラエルの農業企業を紹介していきます。

食料自給率

なんと、イスラエルはほとんどの食料を自給しています。(輸入しているのは穀類、オイルシード、肉、コーヒー、ココア、砂糖などの一部食材)

イスラエルは、地域の特性上、天然資源不足(水や耕地の不足)を克服する必要がありました。イスラエルはそんな厳しい環境を克服するために、効率的な生産システムを発展させてきました。

研究者、農家、農業関連企業の緊密な協力によって、新たな手法の農業を開発し、その結果、国土の半分以上を砂漠が占めているにも関わらず、近代的な農業が実現されています。

イスラエルの農家と科学者は、厳しい自然環境と限られた水資源に対処しなければならなかったことから、創意工夫を重ねて農業を発展させてきました。今では農業技術ソリューション(特に水問題の解決策)が世界中に輸出されるまでになりました。

主な農産物

イスラエルで生産されている主な農産物は、ばれいしょ、トマト、ピーマン、かんきつ類、なつめやし等です。

イスラエルから日本に輸出されている品目は、グレープフルーツ・ボメロジュース、レモンジュース、オレンジジュース、生鮮・乾燥果実、マンダリン等の柑橘類が上位を占めています。

データ参照:イスラエルの農林水産業概況(農林水産省)

まとめ

イスラエルは中東の砂漠の国であるにも関わらず、ほとんどの食料を自給している上に、農業技術を海外に輸出している農業先進国です。(日本よりもよっぽど農業が盛んでいるにも関わらず、砂漠地域にある国だから、、と勝手なイメージで農業が盛んではないイメージを持っていた自分のステレオタイプが恥ずかしい。。)

また、世界の農業を支えるアグリテック先進企業がたくさんあることもわかりました。

ツチカウではこれからも農業先進国イスラエルをキャッチアップし、イスラエルのアグリテック企業の紹介をしていきます!

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この記事を書いた人

ノウキナビ営業の若林です。
ノウキナビでは、インターネットを活用した農機具の新しい流通をつくることで、世界の農業を一歩先へ進めることを目指しています。

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