さつまいもを田んぼ地で育てる!?土をフカフカにするヒント
私は、地域おこし協力隊として京都府の南丹市という地域に赴任し、農業を始めました。
前職は、お菓子メーカー傘下の農業生産法人にて、さつまいもの営農をかなり大規模に行っていたため、農業に関してはまったくの未経験というわけではありません。
京都府に来てからも、これまで培ってきたさつまいもの知識で取り組んでいこう!と思っていたのですが・・・。
京都府中部の土壌は、粘土質だったのです。
“京の米どころ”として有名な場所だけに、野菜作にはあまり適さない土壌であるということで、周辺の農家からも無理だと言われる始末でした。
しかし、就農して二年目になる現在、反収2トンを超えるさつまいもの収穫を達成し、地域の農家からも一目置かれるようになりました。
今回、この記事では僕がどのようにして土づくりをし、さつまいもを育ててきたのかについてご紹介していきます。
まずは農地の選択を誤らないように
どのような農地でも、畑になる可能性を秘めています。しかしながら、新規就農者は一刻も早く結果を出し、儲けに繋げたいと思うのが普通です。
そのため、出来る限り条件の有利な場所を借りることが重要になってきます。
例えば、水はけが悪くても日当たりのいい場所や、少し山砂が混じっているようなところでもいいかもしれません。
逆に年中水が溜まるような湿田や、日当たりの悪い土地はおすすめできません。
特に日当たりが悪いと、ごく一部の作物を除いて、上手に育たない傾向にあります。
最初から自分の思いにマッチした場所を借りることは難しいですが、妥協は最低限に抑え、農地の選択は慎重に行いましょう。
お金をかけず、地域のものを利用しよう
次に大事なのは、なるべくお金をかけないこと。
新規就農者になって一番問題になったのは、初期投資をするお金が足りないことでした。
お金をかけずに土を作り変えるいい方法がないものかと考えていたところ、出会ったのが地域で何トンも出る米ぬかやもみ殻でした。
一般的に生のもみ殻や米ぬかを畑に撒くと、それを分解する際に土中の窒素を使ってしまうため、あまりよくないと思われがちです。
しかし、さつまいものような窒素分を多く必要としない作物であれば大丈夫です。
もみ殻には土の物理性を改善する効果が、米ぬかには微生物を呼び込んで生物性を改善する効果があります。
農産物の残渣は草木灰に
さつまいものみならず、どのような作物でも収穫後、茎や葉っぱなどの収穫残渣が残ります。それらをそのまま土にすきこんでしまっては、病気のリスクになってしまうのです。
そこで、そういった収穫残渣も残さず来年の糧にしてしまいましょう。
収穫残渣は弱火で燻すことによって灰にし、草木灰にします。
こうすることで不足しがちなカリ養分を補い、灰の効果で土がふかふかに。
ただし、野焼きは自治体によっては禁止されていますし、火事などのリスクがつきものです。
必ず消防署などの許可をとってから行うようにしましょう。
最終手段は全層破砕
これでも水はけがよくならない場合は、最終手段です。
トラクターの後ろに付けるアタッチメントで全層破砕を試みましょう。
サブソイラやプラウなど、様々な全層破砕用アタッチメントがありますが、僕がおすすめするのはプラソイラです。
プラソイラは、全層破砕するサブソイラと天地返しを行うプラウをあわせたようなもので、全層破砕と部分天地返しを行ってくれます。
私も一度、近隣の農家さんから借用して取り組みましたが、プラソイラをかけた圃場とかけなかった圃場とでは雲泥の差がありました。
まとめ
ここまで、土をふかふかにする方法についてお話してきましたが、その実、土づくりに正解や答えはありません。
色んな農家さんや作物があり、その各々でやり方は千差万別あります。
その中でも、新規就農者がとるべき方法は上記のような、なるべくお金をかけず、比較的短期間で効果が出てくるようなものであると私は考えます。
ぜひ、皆様もこの土づくりの方法を一つの選択肢として試してみてくださいね!
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