バラ栽培って難しい?いいえ!少しの手間だけで丈夫に育ってくれます
バラを育てるのは難しく、大変だと思っている人が多いようですが、実は意外と簡単なのです。
土作りから始まり、肥料や病虫害対策、剪定など一年を通してやるべきお世話がたくさんあるのでは?皆さん、そんなイメージをおもちなのかもしれません。
大好きなバラですが、あまり手をかけずに育てようと私が実際に行ってみたのは、手抜き栽培です。
その結果、毎年予想以上に多くの花を咲かせ、楽しませてくれています。
あくまでも自己流で実践した結果ですが、難しいといわれているバラが、少しの手間でも栽培可能でした。
どうか今回の記事が、皆さんにとってバラ栽培のヒントとなりますように!
バラを育てるコツや、挿し木の成功法もあわせてご紹介していきます。
バラは意外と丈夫ですよ
バラは意外と丈夫なのです。少なくとも私が栽培した限り、簡単に枯れたりすることはありませんでした。
地植えはもちろんですが、鉢植え栽培でも余程のことがない限り枯れにくい植物といえそうです。
バラって挿し木で増やせる!
バラは挿し木で増やすことが容易にできます。
上の画像のバラは、野菜などの直売所の片隅で売られていた切り花です。
あまり出回っていない珍しいバラで、椿のような斑入りが綺麗!だったため、ダメもとで挿し木をしてみたのです。
驚くことに根が出て育ち、2年目には一輪の花を咲かせてくれました。
かつて、知り合いからいただいたバラを挿し木にして育てたことはあるのですが、買ってきた切り花で成功したのは珍しい経験でした。
切られた直後だったのか、タイミングが良かったのでしょう。
挿し木といってもあまり難しく考えず「切り取る・挿す・水管理」の3点に注意するだけで割と簡単に成功しました。
実は、挿し木の一番重要なポイントは時期です!
梅雨の終わり近くの7月上旬頃に、1~2年目の枝を用意し湿らせた挿し床に切り取って直ぐ挿します。
私の経験上、この時期の挿し木は成功率が高いのです。
気温と湿度が挿し木にちょうど良いのだと思います。
挿し木のやり方は、花のついた先端部分を切り落とし葉を2節ほどつけて、よく切れる剪定ばさみなどで切り取ります。
それを上下間違わないようにして、湿らした鹿沼土や赤玉土に挿し、日陰に置きます。
挿し床は底が浅い木箱や、発泡スチロール箱などを利用するのもおススメです。
その際は必ず底に排水穴をあけてください。
底が深い容器だと土がいつまでもじめじめしていて、発根が促されにくいようです。
生きるために根を伸ばして水分や養分を得ようとするのですから、常にジメジメしていては根を出す前に腐ってしまいます。
翌春に触ってみてぐらつかず、根が張ったものを養分のある培養土を入れた鉢に植えかえます。
挿し木からわき芽が伸びて、葉の数も増え勢い良く成長するようになったら、地植えすることも可能です。
鉢植えで栽培を続ける場合は、根のきわあたりから新しい枝(シュート)が出た時点で一回り大きい鉢に植え替えるとよいでしょう。
最初の頃は、あまり剪定しない方がいいです。咲いた花から数えて枝の3番目の葉直ぐ上から切り取るぐらいにしておきます。
バラは一度定植したら移動できない?
結論から言うと、バラの植え替えや移植は可能です。
ただし、頻繁に場所をかえて植えていると成長が遅れ、花の数も少なくなることがあります。
上の画像は、大きく育ちすぎて移植が難しかったため、挿し木をし引っ越し先に持ってきて成長したものです。
前もって引っ越しをすることが分かっていたので、7月のうちに数本挿し木をしておき、根が出た段階で一本ずつ鉢に植え、更に一年過ぎてから地植えしました。
庭などに定植する場所は、建物の側か塀などに沿うように植えると良く育つようです。
私が育てているバラの同じ品種でも、庭の真ん中に植えたものと、家屋に寄り添うように植えたものでは成長の差が著しく違い、花の数にも大きく差が出ました。
推測ですが、家屋などに沿うように植えていると秋冬の冷たい風がさえぎられるなど、バラにとっては生育しやすい環境なのかもしれません。
バラを元気に育てる秘訣は?
一言で言えば、過保護にしない!適度に自然にまかせる!でしょうか。
キレイに草むしりをし過ぎれば、根元に直射日光があたり土が硬くなってしまい、根が呼吸できなくなり弱ってしまいます。
バラの根元の雑草などがどうしても気になるときは、深く根を張らず横に広がるタイプの草花を植えるのもおおススメです。
お世話は適度に!が肝心ですね。
病虫害対策は?
バラには「アブラムシ」が付きやすいですよね。
アブラムシ対策は、テントウムシがやって来てくれるのが一番効果的なのですが(テントウムシが捕食してくれます)思うように来てはくれません。
自然任せとは言っても中々上手くいかないのが現実ですよね。
アブラムシ以外にもバラにありがちな病気に、うどん粉病や黒星病などバラを悩ませるものが多くあります。
自然農法などでも使われている、木酢液や竹酢液(最近では100均でも売っている)を利用する手立てもあります。
後は、葉を混み入らせない=空気の流れを邪魔しない程度に切り取る。
蕾は全部咲かせない=折角ついた蕾ですが、小さい物などは取り除くことで大きく咲かせ、うどん粉病対策にもなります。
風が通らないと蒸れて、虫や病原菌の住み着きやすい環境になってしまうのです。
肥料は何が良くていつ与えるのか?
私は特別な肥料は与えていません。
驚かれるかもしれませんが、肥料は1年を通して与えていないのです。
ただし、完熟腐葉土を年2回根元に撒いています。
花が咲き終わった後、お礼として根元に完熟腐葉土を撒き、冬越し前に(積雪前)根元の保温も兼ねて少し厚めに覆うように撒いています。
完熟腐葉土には栄養分も含まれているため、雨など水分によってゆっくりと浸透していくことが結果としてバラには合っているようです。
アイキャッチ画像のバラは、敷地のフェンスに絡ませてあるツルバラなのですが、根元は直径4㎝近く育っており6mもの距離を絡んで伸びています。
その根元は、ドクダミが覆っているのです。
このバラにも肥料を与えたことがありません。
ドクダミが地面を覆っていることで地中にミミズがいるのです。
ミミズがいることで土の養分が多くなり、更にフカフカの土となるのでバラの根が呼吸しやすくなるようです。
結果として、特別なことをしなくてもバラは花を咲かせる体力を保っているのです。
私が与えている肥料は、声掛けかもしれません。
咲いてくれてありがとう!って。
バラには剪定が不可欠!
バラ栽培のポイントには、剪定もあります。
きれいに咲いたバラで、部屋を飾りたいと思いませんか?
その時の切り取り方により、バラの成長に影響が出ることがあるようです。
基本的に剪定は、年2回行います。
一度目の剪定は枯れてきた花を切る時と飾るために切るついでに行います。
その時にバラの葉の根元を、よく見ると小さく次の芽がついているのがわかります。
その芽の部分が充実して大きめの所の上1.5㎝位の場所を、芽を伸ばしたい方向の反対から斜めに切るとよいです。
四季咲きのバラですと、次の伸びた芽からまた花芽が出て2回目の開花を見られます。
咲き終わった花は出来るだけ早く切り落とします。そうすることで余計な養分を取られないで済みます。
二回目の剪定は冬前です。強剪定という強い剪定を行います。
今年伸びた枝は、整える程度にして古い枝や枯れ気味の枝は思い切りよく根元10㎝ほど残して切ってしまいます。
翌年には新しい枝(シュート)が勢い良く伸びてきますから心配は要りませんよ。
まとめ
難しいのでは?といわれているバラ栽培ですが、ほんの少しの手間?いや手抜きでも十分バラは育ってくれます。
上のバラ画像は、バラの中でも原種といわれる通称「ドックローズ」です。
花が終わり実がたわわに生っています。
ご存知の方も多いと思いますが、ハーブティーで有名な「ローズヒップ」がこちらです。
このバラは剪定もしていません。
枝が多くなりすぎて邪魔になっている所を根元から切ってしまうぐらいです。
原種のため棘がものすごく鋭く、しかも多くてキケンなので。
要するに、バラはとても丈夫な植物の一つなのです。
勿論、品種改良を重ねられた貴重なバラまで、手抜きをおススメするわけではありませんが、あまり手をかけなくても基本的なことだけ手をかけてあげると、毎年咲いてくれ楽しませてくれるということです。
難しく考えないで気楽にバラ栽培を始めて見ませんか?花のある生活は心に潤いをもたらしてくれますよ。
最後にもう一度お伝えすることは、バラにも声をかけてあげてください。
「キレイに咲いたね!」「元気に育ってね」「来年も咲いてね!」これも実践していることです。
案外効いているかもしれませんね。