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TPPって農業業界と私たちの生活にどんな影響があるの?

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こんにちは。ノウキナビ事務局 浅川です。

一気に気温が下がり、冬の到来を感じますね。
あと、最近のイルミネーションはどこもキレイですね。
電球色の単色イルミネーションが好きです。浅川です。

さて、農業業界を激震させているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)。ニュースで取り上げられて誰もが知ってことだと思います。この件に対しての捉え方は、人それぞれ賛否両論です。
では、実際に農業業界はどのように影響があるのか。また、生活にどのように影響をするのか改めて考えていきたいと思います。

目次

TPPとは

環太平洋戦略的経済連携協定(Trans – Pacific Strategic Economic Partnership Agreement )略称の「TPP」。漢字の表記も長いが、英語はもっと長い。
このTPP、実際にどの国が参加し、何を行うのかご存知でしょうか。

参加国は、アメリカ・カナダ・メキシコ・ベルギー・チリ・オーストラリア・ニュージーランド・シンガポール・マレーシア・ベトナム・ブルネイ・日本の11カ国です。

何を行うのか?ですが、太平洋を取り巻く国々で、経済連携を深めるものです。その中で、大きな柱として2つ。「自由貿易の促進」と「国際通商ルールの統一化」です。実際に、TPPで議論されている分野としては21もあります。政府調達、貿易円滑化、競争政策など多岐に渡ります。

その2つの柱の1つ、「自由貿易の促進」が農業業界を揺るがす「物品の関税は例外なく10年以内にほぼ100%撤廃するのが原則」とした内容なのです。
対象品目は、農林水産物2,328品目中1,885品目(約81%)がTPPの大筋合意によって関税が撤廃されることが決定しています。

農業業界への影響は

農産物の聖域とされる5項目、コメ・麦・牛肉・豚肉・乳製品等、日本の重要な農産物も対象となっています。

コメ農家

特に日本の生産No.1のコメは、日本とアメリカ・オーストラリアとの3カ国間でコメの輸入枠が拡大されます。輸入をすることでコメの値下がりが懸念されることから、日本は備蓄として政府が保管するとしており影響を軽減するとしていますが、価格低下の影響はありえそうです。

ちなみに、この備蓄を増やすことで国費負担が年700億〜800億円増えるようです。万一の備えなので「保険」と考えるべきですが…かなりの金額です。

話がそれましたが、今後大規模で生産をしている農家さんが有利になっていくことが挙げられています。日本のコメが海外で人気があることから関税撤廃を利用して輸出市場に進出、海外で生産し日本向けに輸出する動きが多くなると予想されます。
一方、小さく生産をする農家さんでも、農産物に付加価値をつけて消費者にきちんと訴求できれば、影響を抑えられるのかもしれません。それには、「自分の身は自分で守る」と言う強い意思が必要になりそうです。

畜産農家・乳製品

牛肉や豚肉、一部の乳製品にてついては、長期的には価格低下の可能性を農林水産省が言及しています。長期価格低下するのは経営としては厳しいものがあります。これを政府が対策を講じるのか注目していきたいですね。

農機具業界

コメを大規模で作る農家さんの増加に伴い大型機器の国内需要が伸び、海外でもコメの作付けをする動きがでれば、農機の輸出も大きくなりそうです。新品機はもちろんですが、中古機の輸出もきっと伸びるのでないでしょうか。

生活への影響は

海外からの輸入農作物は関税撤廃により、安価で買えるようになり、お財布には優しくなることは知られているかと思います。しかし、食品添加物や遺伝子組み換えなどの規制も緩和されれば安全性に疑問が残るところです。
食品以外では、医療の幅が広がり医薬品や医療機器の自由化で、医療費を抑えることも可能です。ですが、これも安全性の確保ができるか課題のようです。

まとめ

TPPによるメリットはありますが、デメリットも多くあり不安に思います。
全国にはこだわって美味しいもを作っている農家さんが沢山います。これを日本人はもちろん、外国人の方へもMade in Japanの農産物の素晴らしさを発信して農業を絶やさないで欲しいです。

個人的にも安全が担保された食材を、自分自身も子供たちにも食べさせたいと思います。
また、農業の衰退で美しい田園風景など、日本ならではの景観が損なわれないで欲しいと強く願っています。

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