季節や気温に影響される作業の代表、塗料のシンナーとFRP
2016年4月27日
農機具を塗装をする際は、気温と湿度にあったシンナーをチョイスし、その日に合った具合に調合比率を変えます。
シンナー10・シンナー20・シンナー30とあった場合
外気温が25度だった場合シンナー20とシンナー30を5:5で調合すると外気温にあった塗料を調合することができます。
もちろん経験と勘も重要ですので塗りながら調整します。
後はFRP(繊維強化プラスチック)を使った修理!
これはかなりマニアックな修理です。
今は、スピードスプレーヤーの薬液タンク、ボディーなどに使われています。
薬液タンクをぶつけたり、擦ったり、ホースの取り付部などの劣化で水漏れが起きたときの補強修理です。
繊維マットにポリエステル液と硬化剤を混ぜて固めます。
言葉で言うと簡単なようですが、なかなか大変仕事なんですね。
水漏れ部をグラインダーで削り、薬品でピカピカにします。
そこにポリエステル液を染み込ませた繊維マットを貼り付けていきます。
そもそもこれは、タンクの内側の話しです。
外側に張る事も可能なんですが、出来上がりが美しくありません。
マットがそのまま見えてしまいます。
タンク内は狭いし。夏場は暑い!
暑いとマットも直ぐに硬化してしまうので大変です。
スピードスプレーなどは比較的夏場に使用が多いので、水漏れ修理もおのずと夏場に集中します。
内側にマットを貼り付けて、水漏れを止めています。
外側にはパテ埋めしてペーパーをかけ整形、塗装して完成です。
なかなかやりたくない修理なので、周辺の農機屋さんから修理依頼が良く来ます。
これからいよいよ夏が到来しますね。
工場は冷房機なんてないので、毎年、業務用扇風機と気合いと根性で乗り切っています!
外仕事方々は水分、塩分補給をきちんとしましょうね。