クボタ・ヤンマーの歩行型田植機を比較してみました!使いやすいのはどっち?
みなさまこんにちは!
1月も中旬に差し掛かり、田植えシーズンまであと3〜4ヶ月というところでしょうか。
寒い日々が続き暖かくなるのはまだまだ先な気もしますが、きっとあっという間に田植えシーズンが到来します。
昨年の田植え時に田植機の不備を感じた、結構長く使っているからそろそろ新しい田植機にしようかなどと今年は田植機を買い替え予定だという農家さんも多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回のブログでは、農機具4大メーカーの中からクボタとヤンマーの歩行型田植機を比較しそれぞれどのような特徴や違いがあるのかについてお話ししたいと思います。
田植機選びの参考になれば幸いです!
歩行型田植え機とは
田植機には歩行型と乗用型の2つのタイプがありますが、今回お話しするのは”歩行型田植機”。
歩行型田植機とは乗用型とは異なり、手で押し進めて田植えを行う田植機のこを指します。
2~5条(例)植えタイプが主流のため、小さな田んぼに最適です。
メーカーについて
クボタ
クボタは国内最大の農機具メーカです。2020年〜2021年の農業機械メーカーの全体の売上高の2.3兆円に対し、クボタの売上高は1.5兆円、シェア率は61%と圧倒的な人気を誇っています。
クボタは1986年に農機具業界で初めて歩行型田植機を発売し、それ依頼、田植え作業の作業効率をサポートする田植機を世の中に出し続けています。
ヤンマー
ヤンマーはクボタに続く大手農機具メーカーです。ヤンマーは産業エンジンなども手がけているため、ヤンマーのエンジン性能は高いことで有名です。
ヤンマーの田植機は運転席から手が届く植付け調節レバーや、株間を細かく調節出来て手植えのように丁寧に植付けができるジャストアーム機能など、初めて田植え機を使う方でも使いやす工夫のされた田植機が特徴です。
クボタ歩行型田植機とヤンマー歩行型田植機を比較
今回比較する歩行型田植機はクボタJoyWalkシリーズのJP40とヤンマーAP420になります!
それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
今回は4条植の田植機で比較してみます。
クボタ JP40NHD | 主要諸元 | ヤンマーAP420U801 |
---|---|---|
2,140 | 全長(mm) | 2,140 |
1,500 | 全幅(mm) | 1,500 |
870 | 全高(mm) | 870 |
142 | 重量(kg) | 138 |
0.179 | 排気量 | 0.181 |
前進2(植付1)・後進1 | 変速段数(段) | 前進2(植付1)・後進1 |
クランク式 | 植付方式 | クランク式 |
4 | 植付条数(条) | 4 |
30 | 植付条間(cm) | 30 |
50・60・70 | 植付株数(株/33m2) | 60・70・80 |
0.4~4[7段] | 植付深さ(cm) | 0.4~4[7段] |
11.7(24回取り)14(20回取り)15.6 (18回取り) | 一株本数調節方法(mm/株) 横送り | 11.7(24回取り)14(20回取り)15.6 (18回取り) |
8〜19(レバーワンタッチ) | 一株本数調節方法(mm/株) 縦かき取り | 8〜19(レバーワンタッチ) |
0.3~0.73 | 植付速度(m/秒) | 0.3~0.73 |
29 | 作業能率(分/10a) | 29 |
マット苗 | 苗の種類 | マット苗 |
10〜20 | 草丈(cm) | 10〜20 |
2〜4 | 葉令 | 2〜4 |
クボタ JoyWalk JP40NHD
クボタのジョイウォークは、みんなが扱い安いコンパクトサイズの田植機です。簡単操作で楽に使えるので、湿田や中山間地でも快適に作業ができます。
1、ジョイターンで楽々旋回
わずらわしい油圧レバー操作のいらない“ジョイターン”により、枕地での旋回が軽い操作感で行えます。
2、ジョイモンローで植付けが充実
圃場の状態をセンサーで感知して、植付部を常に水平に保ってくれるためあぜ際でも綺麗な植付けができます。
3、便利機能がいっぱいで充実した使いやすさ
セーフティスイッチ、苗取量・植付深さレバーなど安全面や操作性を考えた便利機能が豊富。
ヤンマーAP420U801
ヤンマーのAP420は、手軽なサイズで機能が満載の使う人に優しい歩行型田植機です。
小区画・変形な圃場にもぴったりのコンパクトさで、乗用機械の入れない湿田や棚田で活躍。
操作が簡単で使いやすいので、初めての方や女性の方でも快適に操作できます。
1、小さい、軽い、使いやすい
小さくて軽いので小さな田んぼ、変形圃場もスイスイ快適に作業できます。
2、自動水平制御でキレイに値付け
振り子センサが機体の状態を感知し、ほ場の凸凹に対して機体を水平に自動制御。
植付け深さを一定に保ち、浮苗・苗倒れも防止して、高精度に植付けられます。
3、軽快らくらくメンテナンス
ワンタッチで着脱できるボンネットと、開閉可能な予備苗載台で、エンジン等の点検・整備に大変便利です。
まとめ
主要諸元を見ていただくとわかる通り、ヤンマーの方がクボタの田植機よりも若干軽く、若干排気量が大きいということがわかります。
機能はそこまで大きな違いはありませんでしたが、ヤンマーの方が初心者さんや女性でも使いやすいようにより簡単な操作方法になっています。
クボタJP40も簡単な操作方法ですが若干、重量が軽いという点でも田植機の取り扱いに不安を感じている方はヤンマーAP420の方が扱いやすいかもしれません。