トラクターにおいて重要な”ヒッチ” 農機具屋さんも意外と知らないヒッチのお話①
みなさまこんにちは!ノウキナビカスタマーサポートの佐藤です。
ノウキナビ コミュニケーションセンターには毎日農機具のことでたくさんのお問合せがあります。
その中でも多いのが、「取り付けできますか?」というお問合せ。
インプルメント、アタッチメント含めて、購入する作業機が自身の持っているトラクターに適合するかは非常に重要な問題!!
この記事はそのヒッチについて記載しています。
長くなりますので2回に分けますが、最後まで読んでいただければヒッチのことが少しお分かりいただけると思います。
農機具屋さんも意外と知らないヒッチの深いお話です。
作業機について
農機具といえばまずトラクターを思い浮かべる人も多いはず。詳しくない人でも農機具=トラクターでしょ?これはみんな知っているように思います。
ではトラクターとは?と言われて「トラクター=広い範囲を耕うんするもの」と思っている人も多いですが、これはブー!です。
「トラクター=牽引するもの」という意味があります。ロータリーなどをは含めない部分のことを指しています。
ですので、トラクターに様々作業機をつけて作業をすることで、たくさんのことができるようになります。
「耕うんしかしないよー!」という方は手放すまでそのトラクターからロータリーを外すことがないと思いますが、
多くの場合は作業機の付け替えが大前提です。
「作業機の付け替え」これが後ほどポイントになってきます。
作業機の種類 ①インプルメント
作業機にはインプルメントとアタッチメントがあります。
トラクターにつける作業機=アタッチメント 間違いではないですが、厳密に言うと違います。
インプルメントとは、トラクターのPTO軸に取り付け、動力を取り出して使用する作業機のことを指します。
例えば、ロータリー、ブロードキャスター、ドライブハロー、プラウ、フレールモア・・・などなど。
作業機の種類 ②アタッチメント
アタッチメントとは、PTO軸から動力を取り出さなくても使用できる作業機のことです。
トラクター牽引する力のみで作業をするものですので、小型〜中型トラクター用に多いです。
例えば、ロータリーに取り付けるあぜ際処理機、サンソワー、マルチャーなど・・・などなど。
簡単に取り付けできるので、インプルメントに比べると価格も安いです。
ヒッチのそもそも
さて、ここからが本題!日農工Sヒッチ、特殊3点リンク、オートヒッチ、とか。よく聞きますよね。
どれがどれで、どんな種類があるのかを解説します。
まず、トラクター側の「リンク機構」と作業機側の「ヒッチ」に分かれます。
トラクターメーカーやその馬力、作業機によって組み合わせが異なります。
3種類のリンク機構
リンク機構の規格は大きく3種類があります。
- 標準3点リンク
- 特殊3点リンク
- 2点リンク
標準3点リンク
標準3点リンクはトップリンクが長くて中折れしないタイプのものです。
ニプロ、小橋、ササキなど、トラクターメーカー以外の作業機を使用する場合です。
クボタKL・SL用W3P、ヤンマーS、イセキPDなどもこれに当たります。
特殊3点リンク
特殊3点リンクはトップリンクが中折れするタイプのものです。三角形金具と短いトップリンクからできています。
三菱マヒンドラ、イセキ、クボタ、ヤンマーなどのメーカー純正ロータリーが主にこれです。
30馬力以下の小さいトラクターで、旋回時にロータリーが畔にぶつからないようにロータリーを高く上げるための機構になっています。
2点リンク
2点リンクは15馬力未満くらいの小さいトラクターに採用されています。
3種類のリンク機構のうち、クイックヒッチが用意されているのは標準3点リンクと特殊3点リンクのみです。
2点リンク用のクイックヒッチはありません。
作業機の数もごくごく限られていますので、購入の段階でその後の作業の選択肢が一気に狭まります。
耕運しかしないし、小さい馬力で良いという場合でしたら良いかもしれません。
クイックヒッチ・オートヒッチ・ワンタッチヒッチの種類
続いて作業機側のヒッチについて。オートヒッチ、ワンタッチヒッチは5種類あります。
- A-1ヒッチ
- A-2ヒッチ
- Bヒッチ
- Sヒッチ
- Lヒッチ
日農工A-1ヒッチ・・・特殊3点リンク用
主に40馬力以下くらいのイセキ、一部のクボタ純正ロータリーに採用されています。
イセキ
TU197〜257、TA207〜247、TA267〜317、TA337〜467、TF、TH、THS、TK、TG、TGS、AT、NT、NTA全型式
クボタ
GB16〜20、160〜200、KB16~20 など
日農工A-2ヒッチ・・・特殊3点リンク用
主に33馬力以下くらいのヤンマー、三菱純正ロータリーに採用されています
ヤンマー
AF 33馬力以下、RS全型式、US261~361、324~334、F190~250、AC16~21、CT118、122、250、280、EF116~328
※AF330R、AF330JR、CT340はSヒッチの場合があり注意が必要です。
三菱マヒンドラ
MT160~240、161~241、MTZ、GS、GSK
日農工Bヒッチ・・・特殊3点リンク用
クボタ
GL19~467 全型式、GT19~30、KL21~50、210~550全型式、L27~46、270D~330D、T22、22E、200〜240、KT20~30、210~300、Bb260
※GT19~23,T22、24、T200、220、KT20〜24は取り付けできますが作業機の角度が違うので注意が必要です。
パワクロのGT19~23、T22、24、T200、220、KT20〜24はBヒッチで適合します。
クボタW3PヒッチとはB型とS型の2つを取り付けられるものです。この場合特殊3点リンクでなく、標準3点リンクが採用されています。
日農工Sヒッチ・・・標準3点リンク用
主に作業機メーカーのニプロ、小橋、ササキなどに採用されています。
日農工Lヒッチ・・・標準3点リンク用
主に作業機メーカーのニプロ、小橋、ササキの50馬力以上のトラクターに採用されています。
3点直装
3点直装は三角形金具は使用せず、トラクターとロータリーが直接ついているものです。
購入時の価格を抑えることはできますが、作業機メーカーのインプルメントを使用したいとなった場合に、ヒッチやリンク機構の組み替えが大変になります。
今回は種類についてでした。
次回は見分け方や購入の際の注意点についてですのでお楽しみに!
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