こんにちは!ノウキナビカスタマーサポートの山崎です!
農業を営む上では切っても切り離せない「土」との関係。
自然環境では、微生物や植物、草食動物、肉食動物たちが食物連鎖の中でエネルギーを循環し、食物が育つ上で欠かせない土に栄養を行き渡らせて、日々生活していけば、ゆったりとした速度で土は頑丈に肥沃になり、豊かになるものですが、人間が住むとなるとそうはいきません。
一度に多くの食糧が必要な上に、定期的なスパンで生産し続けなければならないので、土地が栄養を蓄えるスキがないとも言えます。
そんな中で全国の農家さんは日々工夫を凝らし、美味しい作物を生産し、食卓に届けてくれます。
そんな素晴らしい「農業」のことをもっと深く知ろう!ということで、クイズを作成しました!
全問正解できたらとてもすごい!「農業マスター」認定!
ということで挑戦してみましょう!
目次
Q1 肥料の三大栄養素は「窒素」「カリ」となんでしょう?
・リン酸
・カルシウム
・ホウ素
答えを確認する
A. リン酸
解説
肥料の三大栄養素は「窒素」「カリ」そして「リン酸」です。
窒素は葉っぱと茎に効果があり、カリは根に効果があり、リン酸は花と実に効果がある働きをそれぞれしてくれます。他にも多くの働きがありますが、肥料を施す際は、この三大栄養素のバランスが大切です。
また、石灰やマグネシウムなど、微量要素ですが重要な栄養素があり、土の中のこれら栄養素のバランスを保ってこそ丈夫で美味しい作物を育てることができます。
育てる作物や土壌の質、環境によって肥料バランスは異なります。また天候によっても肥料の吸収量も異なってくるので一概に適正なバランスといってもとても難しいものです。
ただ、作物によって標準的な施肥成分量は参考文献が多くあり、調べることができます。積み重なった農業の歴史がヒントを教えてくれますよ。
試行錯誤しながら適切な肥料バランスを探しましょう!
Q2 乾燥ワラや籾殻はうねのマルチに再利用できますが、その効果として誤っているものはどれでしょうか?
・雑草が生えにくくなる
・地温が保たれる
・雨に叩かれず土が固くならない
・虫が発生しにくくなる
答えを確認する
A. 虫が発生しにくくなる
解説
乾燥した籾殻などがたくさん入手できた時は、堆肥にして施用するのが一番ですが、畝の上に厚めに敷いてマルチの代わりにすることもできます。
1年経つと、腐熟していき晩秋にそれをすき込めばふかふかな堆肥となります。
ただ、表層に大量にマルチすると害虫が寄り集まって巣になることがあるので、マルチ利用するのであれば窒素分が少なく繊維質でじっくり分解する素材にしましょう
Q3 畑の土は放っておくと酸性になるでしょうか?
・正
・誤
答えを確認する
A. 正
解説
畑の土は放っておくと、雨の影響で土の中のカルシウム分が流れでて酸性になっていきます。
酸性土壌では肥料が吸収しにくい状態になってしまいます。
また、有用な微生物が生息できる環境ではなくなってしまい、どんどん作物は枯れていくことになってしまいます。
これを防ぐために土に石灰肥料を施しましょう。そうすると酸性は速やかに中和し根がスムーズに栄養を吸収してくれるようになります。
カルシウム(石灰 Ca)肥料やマグネシウム(苦土 Mg)肥料を与えることで酸性土壌を矯正できますよ。
Q4 酸性土壌を見分ける方法として正しいのはどれでしょうか?
・スギナやハハコグサといった雑草が多く生えている
・pH試験紙で調べた時に、phが7.0以上になっている
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A. スギナやハハコグサといった雑草が多く生えている
解説
これらの雑草は酸性に強い雑草で、多く生えていると、酸性土壌だと断定できます。
正確に調べるには、園芸店や薬局で販売しているpH試験紙を使用して、土を蒸留水で薄め試験紙を浸して調べると良いです。
phが6.0以下の時は注意。石灰資材の投入が必要です。
Q5 石灰資材の施し方について誤っているのはどれでしょうか?
・散布したらすぐに耕し土に馴染ませる
・窒素肥料や堆肥との同時施肥はNG
・肥料を施した後、すぐに作付けしたほうが効果があるため良い
答えを確認する
A. 肥料を施した後、すぐに作付けしたほうが効果があるため良い
解説
肥料を施した後、すぐに作付けするのはNGです。2週間程度時間をおいて、土に肥料成分が馴染むのを待ちましょう。
また、石灰資材は空気や水に触れると固まってしまうため、土に撒いたらすぐに耕し塊にならないようよく混ぜることがコツです。
石灰資材を窒素分の多い肥料等と同時に施肥するとアンモニアガスが発生し、ガス障害を受けることがあります。
窒素肥料と石灰肥料は分けて施すようにしましょう。
Q6 実は作物によって好むpHは違います。酸性を好む作物はどれでしょうか?
・ジャガイモ
・タマネギ
・ごぼう
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A. ジャガイモ
解説
作物によって、酸性土壌を好むものもあります。
代表例は、ジャガイモ・スイカ・とうもろこし・インゲン・大根など。これらの作物を育てる場合は石灰資材をまかなくても、酸性に強いので十分に育ってくれます。
逆に石灰をまくと、ジャガイモは肌がざらざらになったり、大根などは肌が白くならなかったりします。
酸性に対する強さ | pHの目安 | 作物 |
---|
強い | 4.5〜5.5 | ジャガイモ、スイカ |
やや強い | 5.5〜6.0 | サツマイモ、サトイモ、パセリ、 トウモロコシ、インゲン、大根 |
やや弱い | 5.5〜6.5 | きゅうり、ナス、トマト、ニンジン、キャベツ、 ブロッコリー、レタス、メロン |
弱い | 6.0〜7.0 | ホウレンソウ、ビート、タマネギ、 トウガラシ、ごぼう、アスパラガス |
作物別好適pH表
Q7 次のうちアルカリ分が最も多い石灰資材はどれでしょうか?
・苦土石灰
・消石灰
・牡蠣殻
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A. 消石灰
解説
消石灰のアルカリ分は約60%ととても多いですので、施肥する際はやりすぎに注意しましょう。
施したらすぐによく耕して、塊にならないようにし、作付けは2週間以上あけましょう。
消石灰はアルカリ分が強いので、畑に短期に効く資材といえます。
反対に、牡蠣殻はアルカリ分が約40%ほどで、畑にじっくり持続して効果があるため、肥やけを起こしにくい石灰資材です。最初はバランスの取れた苦土石灰を使用するのがおすすめです。
種類 | アルカリ分 | 反応の強さ | 施肥量の目安(g/m2) |
---|
生石灰 | 80%以上 | 強く障害が起きやすい | 120〜180 |
消石灰 | 60%以上 | ↑ | 150〜220 |
炭カル | 53%以上 | │ | 200〜300 |
苦土石灰 | 53%以上 | │ | 200〜300 |
貝化石 | 40〜45% | ↓ | 240〜360 |
牡蠣殻 | 40% | 緩やかで障害が起きにくい | 240〜360 |
酸性に弱い作物に施す一回の石灰資材の量
Q8 肥料を栽培中に施すことを「追肥」と言います。次のうち追肥に向かない成分はどれでしょうか?
・リン酸
・窒素
・カリ
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A. リン酸
解説
リン酸は全量元肥が基本です。つまり、作付け前の肥料散布でリン酸成分は全量施す必要があります。
なぜなら、リン酸は後から加えても(追肥しても)土の中を移動しにくく、表面散布では吸収されにくい栄養素だからです。
反対に、窒素やカリは土中を移動しやすい成分なので、追肥でも効果があり、生育に合わせて施肥できます。
Q9 窒素の追肥をするかどうかの見分け方として誤っているのはどれでしょうか。
・作物の若葉の葉色が薄くなっているので、窒素を追肥する
・茎が太いので窒素は追肥しない
・葉っぱが大きく育っているが、多少垂れ気味なので窒素を追肥する
答えを確認する
A. 葉っぱが大きく育っているが、多少垂れ気味なので窒素を追肥する
解説
窒素の追肥時期は葉色を見て、葉先が緑からさめてきていたら追肥するのが安全です。
葉っぱが大きく育っている時は肥料は十分。追肥の必要はありません。
むしろ、過剰施肥にならないよう注意しましょう。
Q10 有機質肥料をあげているのに作物がうまく育たない!原因になりそうなのは次のうちどれでしょうか。
・最初の有機栽培は、有機肥料の量を3割り増しで、全量元肥でまく
・元肥を減らし、追肥で適宜肥料成分を調整する
・有機質肥料だけでは心許ないので、化成肥料も合わせて施肥する
答えを確認する
A. 元肥を減らし、追肥で適宜肥料成分を調整する
解説
有機栽培は土壌の力と余裕なしには成り立ちません。
有機質肥料は土中の微生物によってゆっくり分解されじわじわ効果を表します。土中の栄養を時間をかけて豊かにし、肥料分を使える力をアップさせていくのです。
なので、最初は元肥に有機肥料を使い、追肥に化成肥料を使って、生育を見ながら少しずつ有機栽培にシフトしていくのをおすすめします。
また、有機肥料は遅効性なので、開始1年目の元肥は3〜4割増しの成分を施し、3年目、6年目と徐々に施肥量を少なくしていきましょう。土の中で微生物の分解が進んで、土そのものの力が蓄えられるので、施肥量も少なくてすみますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
農業の肥料活用は生産し続けていく上で必然ですが、その活用の仕方は非常に奥深く、とても面白いですよね。
全問正解できたあなたは、見事「農業マスター」です!
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