高刈りとは？効能やメリット、高刈りに役立つ草刈機スパイダーモアを紹介

様々なメリットがある「高刈り」が気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、高刈りに効能やメリットを解説し、高刈りしやすい草刈機「スパイダーモア」の特徴も紹介します。

高刈りとは

高刈に明確な定義はありませんが、地面から一定の高さ（10cm前後）の草丈を残して刈るのが高刈りです。

地面すれすれに刈るのではなく、10cm程度の高さを残して草刈りすることで、特に稲作において様々な効能やメリットを享受できます。

高刈りの効能・メリット

高刈りの効能・メリットとしては、次の4点が挙げられます。

• 畦に生えるイネ科の雑草が減る
• 防除作業が減る
• 畦にクモやカマキリなどの生物が棲みやすい
• 草刈り頻度が減ったり、草刈り作業が楽になったりする

それぞれの詳細や理由を解説します。

畦に生えるイネ科の雑草が減る

高刈りの大きな特徴は、畦に生えるイネ科の雑草が減ることです。

なぜ高刈りでイネ科の雑草繁栄が抑えられるかと言うと、植物にある「成長点の位置」が関係しています。

「成長点」とは、その名の通り、植物が生長するための組織が集まっているポイントです。この成長点にダメージが加えられる（刈られる）と、植物は枯れてしまいます。

さて、イネ科の植物の成長点は、地面と接するような位置にあります。一方、畦に自生する広葉雑草の成長点は、イネ科植物よりも高い位置にあります。

ちなみにイネ科雑草とはエノコログサ（いわゆる猫じゃらし）やスズメノカタビラ、広葉雑草とはクローバーやタンポポなどです。

このようなイネ科植物と広葉雑草の成長点の位置関係により、地面すれすれを目指して草刈りをすると、次のような状態になります

一方、高刈りすると、次のような状態になります。

イネ科雑草と広葉雑草の両方が健在な場合は、広葉雑草の方が優勢です。

クローバーやタンポポなどを想像していただければ分かりますが、広葉雑草は葉を広げ、イネ科雑草に覆い被さります。

するとイネ科雑草への日光が遮られ、イネ科雑草の生長が抑制されるのです。

とくにクローバーなどカバープランツは他の草を抑える効果が高いので、大切にしたいですね。

防除作業が減る

さて、高刈りによってイネ科雑草の生長を抑制すると、イネ科植物を好む害虫、すなわちカメムシの発生も抑制されます。

カメムシは「斑点米」の原因としても悪名高いですが、畦にイネ科雑草が多ければ畦のイネ科雑草を目指してやってきて、そのまま稲へと進んでいきます。

一方、高刈りで広葉雑草がメインの畦であれば、カメムシにとってもメリットがないので、カメムシが発生しづらくなります。

その結果、防除作業が減る効果が期待できるのです。

畦にクモやカマキリなどの生物が棲みやすい

畦に広葉雑草が残っていると、害虫を食べてくれるクモやカマキリなどの益虫やカエルに棲み処を提供できることもポイントです。

特にクモやカマキリは、カメムシだけでなくイナゴも食べてくれるスーパーマンです。

草刈り頻度が減ったり、草刈り作業が楽になったりする

広葉雑草がメインの畦にすることで、上へ上へと伸びていく雑草の生長を抑えることができます。

そのため、地面すれすれでの草刈りより作業頻度が少なくても「雑草ボーボー状態」は避けられるでしょう。

また、地面すれすれで草刈りすると、地面とチップソーがあたったり、障害物で跳ね返されたり、なにかと負担になることもしばしば。

高刈りを意識すれば、草刈り作業が楽になる効果も期待できます。

高刈りのデメリット

さて、高刈りには多くのメリットがありますが、1つデメリットがあります。

それは「多少見た目が悪い」ことです。

もし高刈りの知識がない人が、高刈りしてある畦を見たら

と、思うかもしれません。

まあ、これは仕方のないことですね。事実として、地面すれすれで刈るよりは草が生えているわけなので。

ただ、高刈りの知識がある人が同じ畦を見たら

と、好印象で受け止めてくれるでしょう。

多少の見た目は気にせず、高刈りを意識することが稲のためにもなるというものです。

高刈りにはスパイダーモアがオススメ

さて、高刈りのメリットについて紹介してきましたが、言うは易く行うは難し、です。

私も刈払い機での草刈りを何度も行っていますが、だいたい草刈りに夢中になると地面すれすれまで刈ってしまいがちです。

特に私は陸上自衛隊出身なので、「キレイに見えるように地面すれすれで刈れ！！」という上官からの指導が身に染み込みすぎており、ついつい刈りすぎてしまいます。

そう、高刈りって意外に難しい。。。

という方にオススメなのが、スパイダーモアです。

スパイダーモアは草刈機の老舗「オーレック」が製造している、畦用の草刈機です。

高さを一定にして斜面の上から枯れるので、カンタンに高刈りできます。

ちなみに、スパイダーモアという名前。おそらく畦を這う姿が「スパイダー」っぽいからスパイダーモア、なのだと思います。

が、高刈りしてスパイダーの棲み処を残すからスパイダーモア、というダブルミーニングなんじゃなかろうか。。

オーレック社のキャッチコピーが「草と共に生きる」であることを考えると、なくはない、説。

ちなみに、スパイダーモア「SP853」はネット通販でも購入できます。

https://shop.noukinavi.com/view/item/000000000191

多くのネット通販ショップは、SP853を運送会社の営業所止めで販売しています。が、ノウキナビの場合はお家まで届けてくれます。

もちろん、営業所止めの配送方法もあります。自宅配送商品よりも早く届くので、お急ぎの方は営業所止めの商品をお選びください。（営業所には取りに行く必要があります）

軽トラックに乗る梱包サイズなので、安心してください。

ちなみにスパイダーモア機械本体の大きさはこのくらいです。