農機具屋が教える中古農機を買うときに押さえる7つのこと
前回の「農機具屋が教えるトラクターを売るときに押さえておきたい5つのこと」は多くの方から反響をいただき、皆様に実用的な情報を発信していくことの楽しさを知りました。売る時のことを書いたら買う時のポイントも次回来るだろうな・・・という期待を裏切らない内容で今回はお伝えしていきたいと思います!
①自分が譲れないポイントを絞って探す
車と違って絶対数が少ない中古農機。
自分のイメージする完璧な中古農機を見つけるのは簡単なことではありません。
そこで、買う前に自分の中で「ここは譲れる」「ここは譲れない!」というポイントを決めておくと見つけやすくなります。
例えば…
希望:思い切って100万円以下の600Lスピードスプレイヤー。出来れば10年以内のもの。やっぱり4WDでしょ。丸山製作所の評判がいいので使ってみたい。
ここは譲れる:100万円以下だったら20年落ちでも有り。(まずは丸山製作所のものを探して、なければ他メーカーでも良しとする)
ここは譲れない:4WDであること!
②金額でだいたい使える年数がわかる
中古農機についている価格。何が価格を左右しているかというと、勿論人気機種とか、美品とか、交換した部品代…色々とありますが、「あと何年使える農機なのか」ということを判断して価格をつけています。
「消耗部品全部交換したから後何年は使えるなぁ」とか。
「人気機種だからメーカーが後10年は部品供給してくれるな」とか。
逆に言うと価格が「あと何年使えるかの判断材料になる」ということになりますね。
ですから購入から何年使いたいかをあらかじめ決めておくことが重要です。
- とにかく長く使いたい → 新品又は再生機がオススメです
- 新品が欲しいけど10年動けば良しとする → 安すぎない中古農機をオススメです
- とりあえず5年も使えればいい → お安い中古農機から最適なものを選びましょう
③アワーメーターがついているものは1,000時間がポイント
どんなに大切に使っていても、機械は壊れてしまうもの。農機は一般的に1,000時間を超えてくると不調が出てくるので、修理されているところを確認するのがベストです。是非このポイントは是非確認しましょう。
④整備履歴/修理履歴を聞いてみる
売りに出されている農機の修理履歴が明らかな商品ということは、農家さんが売りに出している場合、1オーナーであるということ。
また、販売店さんが売りに出している場合は、ずっとその農機の面倒を診てきたということ。つまり農機の調子を把握しているということになります。
販売する人が状態をよくわかっている農機なので、安心して購入出来る判断材料になります。
⑤取り扱っているメーカー(特約店ということですね)以外の他社メーカー機は安く買える場合がある
販売店さんは農機を販売した際に、それまで農家さんが使っていた農機を下取りすることがあります。下取りした農機が他社メーカーの場合、販売店さんは部品が取れなかったり、修理が出来なかったりする為に相場より安く売りだされている可能性があります。
⑥(農機具屋の)オススメは再生機
新品は買えないけど、長く愛用したい・・・そんなあなたには再生機がオススメです。
再生機は消耗部品を交換、全面塗装するなど、新品に近い状態で売られている場合が多いので、農機具屋のイチオシアイテムです!
(新品に近い状態への修理・塗装ってすごいですよね。リユースして農機を長く愛用することはエコにもつながりますね)
⑦比較検討する為の入り口を増やしておく
この農機はお手頃な価格なのか・・・今が買い時なのか・・・
大きな買い物の場合、相場やどこで買うのかをあらかじめ知っておくことが大切です。
また、それを知るためには広い方面で比較することが必要です。
来年は農機を買い換えなければいけないな・・・と思ったら、今年から近くの販売店さんの展示会に顔を出してみたり、ネットで中古農機の情報を見てみるなど、今から情報収集をしておきましょう。
もちろん、ノウキナビも是非覗いてみてくださいね。ノウキナビHOME
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