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【2024年度】カメムシの農作物への被害と対策-ご家庭にも応用

カメムシは、農家の方にとっては大敵ですね。
でも実は、家庭菜園を営む人や一般家庭にも被害が及ぶことがあるんです。

そこで今回は、カメムシによる農作物への被害と対策について、ご家庭でも応用できるポイントを交えて詳しく説明していきます。

目次

カメムシってどんな虫?

かめむしのイメージ

カメムシは半翅目カメムシ科に属する昆虫で、体長は種類にもよりますが通常5~25mmほどの小さな虫です。

しかし、その小ささからは想像できない大きな脅威なのです。

カメムシ類は集団で植物に産卵したり吸汁したりするため、一度発生すると短期間で個体数が爆発的に増え、被害が甚大になる可能性があります。

代表的なカメムシの仲間には、イモグンバイ科のアズマアカメムシやヒメアカメムシ、マメカメムシ科のマメカメムシなどがいます。色は種類によって赤や緑、黄色などさまざまで、一見可愛らしい虫ですが、実は農作物の大敵なのです。

農作物への被害

果樹園のイメージ

カメムシ類は吸汁害虫として知られています。

つまり、農作物の葉や茎、実に吸い口を食い込ませ、栄養を吸い取ってしまうのです。

吸汁された部分は変色や変形、落葉や落果といった深刻な症状が出て、最悪の場合は枯れ果ててしまい、全く収穫・出荷できなくなる恐れが。。。

被害にあいやすい作物は、イモ類、ナス科野菜、マメ類、果樹類などが代表的ですが、実はほとんどの農作物がカメムシの狙い目になる可能性があります。
発生するタイミングは地域によって異なりますが、初夏から秋にかけて多くなる傾向にあります。

対策のポイント

刈払い機で雑草を刈り取る!

カメムシ対策の基本は、発生源となる草むらの雑草除去と早期発見・防除です。

まずは畑の周りはもちろん、家の周りや路地裏の草むらなど、カメムシの隠れ家となりかねない場所の草を定期的に刈り取り、隠れ場所を無くすことが大切です。刈払い機などがあれば便利ですよね。

そして畑や家庭菜園に出没したカメムシを見つけたら、すかさず捕獲するか農薬を散布します。特に捕獲の際は、カメムシが発する特有の臭っさい成分に注意が必要です。この成分が服に付着すると、なかなか臭いが取れなくなってしまうんですよ。

網やバケツ、ガムテープを使ってカメムシを集め、防虫剤などで駆除するのが有効な方法です。

防虫剤は農薬を使うよりも安全で手軽ですが、人や植物に対して影響はないか、しっかり確認しましょう。

ご家庭で実践できる対策

家庭菜園でもカメムシに注意しないといけません。

周囲の雑草を定期的に刈り、野菜の株元を隙間なく見渡すようにしましょう。カメムシは葉の裏側や根本の陰影に潜んでいることが多いので、目を凝らして探す必要があります。

発見次第、素早く捕獲するか、水を勢いよく かけてカメムシを流し落とすなどの対処をすれば、ある程度は被害を防げるはずです。しっかり気を付けることが大切ですね。

一般家庭でも、カメムシが住み着いて増えてしまうと大変なことになります。庭や家の周りに草むらができていないか、こまめにチェックするようにしましょう。見つけたら根絶やしに努め、カメムシの発生源にならないよう気を付けます。

カメムシ大発生の恐れ!家で作れる簡単な虫よけ対策

2024年は気象条件の影響などにより、カメムシの大発生が予想されています。

大量発生すれば、農作物への被害はもちろん、家庭菜園や一般住宅への被害も深刻化する恐れがあります。

そこで皆さんにも気軽に実践できる虫よけ対策をご紹介します。材料は身近にあるものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。

にんにくスプレーの作り方

虫よけスプレーのイメージ
  • にんにく1かけらをすりおろす
  • お湯200mlを注ぎ、30分ほど置く
  • ごく少量の食用油を加えて良くかき混ぜる

出来上がったスプレーを植物の葉っぱにたっぷり吹きかけましょう。にんにくからは虫が近付きにくくなる独特の香りが発せられるので、虫が近寄りにくくなり、発生を防げます。

また、かめむしの家への侵入についてですが、ドラッグストアなどで売っているハッカ油、消毒用エタノール、精製水などを購入して強力な虫よけスプレーを作り、かめむしの侵入してきそうな箇所に吹きかけておくと、侵入防止効果があります。(100ccに対して、ハッカ油10滴:消毒用エタノール10cc:精製水90cc)※かめむしを含む他の虫にも効きます!

ハーブの虫よけ効果

ハーブ(レモングラス)

匂いが強いハーブ類も虫避けに適しています。

家庭菜園の周りや室内に置く植木鉢に、例えばレモングラス、バジル、ローズマリー、ラベンダーなどを植えると効果的です。

これらのハーブから発せられる強い香りが虫を寄せ付けず、虫よけの役割を果たしてくれるのです。庭やベランダ、リビングなど虫の侵入が気になる場所に置いてみましょう。

ハーブの成長を見守りながら、虫よけも兼ねられるので一石二鳥ですね。

発生を未然に防ぐ予防対策

カメムシ対策で最も重要なのは、発生自体を未然に防ぐ予防対策です。一度大量発生してしまうと、その後の被害の拡大は避けられません。

畑や家の周囲の雑草の手入れは当然ですが、さらに踏み込んだ対策をお勧めします。カメムシの発生源になりそうな土手や垣根、側溝の中など、あらゆる隙間を見逃さないようにしましょう。

そして発生が予想される場所には、あらかじめ防虫スプレーやハーブなどの虫よけ対策を施しておくことが重要です。
菜園に隣接する雑木林や植え込み、車庫の隅などカメムシの潜伏しがちなスポットには、こまめに注意を払いましょう。一ヵ所でも見つけたら、すぐさま駆除に努めることで、大量発生を未然に防げるかもしれません。

カメムシは小さな虫ですが、油断すれば一気に大発生する恐れがあります。事前の予防対策に加え、発見時の迅速な駆除が何より大切なのです。

カメムシ撃退に役立つ天敵

かめむしの天敵、とんぼのイメージ

カメムシ対策には、天敵を活用するのも一つの方法です。

カメムシを好んで捕食する生き物を菜園に呼び込めば、カメムシの個体数を抑えられるでしょう。
代表的なカメムシの天敵には、テントウムシ、カメムシ目のカメノコハムシ、トンボの幼虫など昆虫が知られています。これらを菜園に呼び込むには、彼らの好む植物を植えることがポイントです。

例えばハーブの一種ユリノキなどを植えると、テントウムシがやってきやすくなります。また池を作ると、トンボが産卵に来ます。産卵したトンボの幼虫はカメムシを貪り食うので、プールを作る手間を省ける方法としておすすめです。

こうした天敵を活用することで、農薬に頼らずにカメムシを防げる可能性があります。ただし完全に頼れるわけではないので、他の対策と組み合わせて行うことが大切です。

まとめ

カメムシは小さな虫ですが、農家だけでなくご家庭でも潜在的な被害がある厄介な存在です。

畑や庭の草むらの手入れ、早期発見・駆除がポイントとなります。
にんにくスプレーやハーブを使った虫よけ対策、天敵の活用など、身近にできる対策を組み合わせることで、より確実にカメムシから住環境を守れるはずです。

2024年はカメムシの大発生が予想されているだけに、今のうちから対策を万全に整えましょう。皆さんも行動を起こし、カメムシ被害を最小限に抑えられるよう心がけてくださいね。

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