(農機具屋が教える)農機格納の際に行っておけば安心6のこと
今季使用した農機を来季も快適に使用するために、格納する際に注意しておきたいことをお伝えします。
1.まずは洗車
洗車しましょう!
自分も頑張った後は温泉などに入ったりして綺麗にしてから休みたいものですよね。
農機も丁寧に扱うと長く使えるので、大変だと思いますが、ロータリーに巻き付いた草なども丁寧に取って保管しましょう。
因みに、洗車せず保管するとどうなるのか?
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錆びてしまいます!
錆びは下取り価格にも大きく影響しますので注意しましょう!
【洗車方法】
・巻き付いた泥や草を丁寧に取る
・コンプレッサー(ホースでもOK)で汚れを洗い流す(エンジン周りには出来るだけかけないようにしましょう)
2.保管場所
屋根付きシャッター付きが勿論ベストです。
畑に野ざらしでブルーシートをかけるだけという事は出来るだけ避けましょう。
こちらも錆びてしまいます。
どうしても畑において置かなければならない場合は、錆止めを農機具屋さんでしてもらうとベターです。
3.ガソリンを抜く
燃料タンクは勿論のことキャブレターの燃料も抜く必要があります。
昔と違って燃料に不純物が多く入っている現代では、ガソリンが腐る→ガソリンが気化する→不純物が溜まった状態になり詰まってしまう。ということが多く、シーズンはじめに始動した際「動かない!」とご相談に見える方が多いです。
また、ガソリンタンクが錆びてしまうこともあります。
燃料を抜く方法ですが、よく「エンジンをかけっぱなしで自然に止まるまで放おっておけば大丈夫」というお話を聞きますが、それでは完全に抜くことが難しいためキチンとキャブレターの底から燃料を抜いてください。
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- 【燃料を抜く方法】
- キャブレターについている燃料を抜くレバーを引く
- キャブレターの底についているネジを弛めて抜く
- 石油燃焼機器用注油ポンプ(あの赤い部分をシュポシュポするものです)を使用して抜く
ディーゼルのものは基本的に抜かなくても大丈夫なのですが、
夏用の軽油が入っている場合には凍ってしまうことがありますので、燃料を冬用に入れ替えましょう。
(夏用か冬用かわからない場合は買ったお店に聞いてみてください)
4.ネズミ対策が必要なもの
お米の良い香りを農機に付けたままにしておくと危険なコンバインとハーベスター。
ネズミが農機の中に巣を作ったり、コード類を噛み切ってしまいます。
ネズミの巣に使用するもの(もみ袋の切れ端やタオル等)が詰まってしまうので、部品交換や最悪な場合高額な修理が必要になる事があります。
ですので中身をコンプレッサー等を使って籾を一粒残らず洗い流すつもりで
しっかり掃除しましょう。
また、市販のネズミ撃退スプレーを使うと効果覿面です!
しかし重労働なコンバインなどの大型農機のお掃除。
お掃除苦手な方も含め、農機具屋さんに掃除に出すこともできるので、
プロにしてもらうと全然違いますので今期はその違いをお試してみては如何でしょうか。
5.バッテリーをより長持ちさせる為に…
バッテリーの自然放電は避けられませんよね。
それでもバッテリーをより長く使用するためにひと工夫することができます。
お客様にお聞きすると、「マイナスの端子を外しておく」という方が多いようですが、オススメは農機からバッテリーを外して風通しが良くて日が当たらない場所に保管しておくこと。
それでも自然放電は避けられないため、バッテリー充電器を用意できれば更に良いですね。
6.消毒機、動噴、スピードスプレイヤー、ポンプ等の水を使う機械は…
水が入ったままだと寒冷地域ではホース部分やポンプそのものが凍結することがあります。
凍結すると機械が破裂したりして水漏れ原因の一つとなります。
専門的な知識がないと水が抜けない部分なので、凍結防止液(クーラント液)を使って凍らないようにしましょう。
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- 【クーラント液を使用する方法】
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- 水や消毒液と同様にクーラント液をポンプに入るようにし、機械全体にまわるまで動かしてから保管しましょう。
※使いはじめは水で綺麗に洗浄してから使う必要があります。
どうでしょうか。参考になりましたでしょうか?
今期もお疲れ様という気持ちを込めて綺麗にして、来季までお休みいただきましょう!
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