ヒッチ完全ガイド
はじめに
ノウキナビのコールセンターでお客様とお話しして約半年が経ちました。
お問い合わせいただく質問の中でも複雑で、私自身理解するのにとても苦労したヒッチについて
勉強したのでまとめていきたいと思います。
トラクターに作業機を取り付けるとは
トラクターに作業機を取り付けることによって、様々な種類の作業をトラクター1台で行うことができとても便利です。
その為、トラクターのメーカー以外にも、作業機のみを取り扱う作業機メーカーがあります。
便利さを求めて、トラクターとは違う作業機メーカーのものを取り付けようと考える方も多くいらっしゃいます。
メーカーが同じであれば必ず取り付くというものではない為、
「トラクターの取り付け部分」と「ロータリーの取り付け部分」の形を確認することがとても重要です。
取り付けに便利なジョイントも販売されており、取り付け確認は順番に、慎重に行う必要があります。
取り付け確認で出てくる専門用語
○点リンク
トラクター側の取り付け部分の形は「○点リンク」と表現します。
トラクターのサイズによって「2点リンク」と「3点リンク」に分かれます。
「3点リンク」は更に2つに分かれており、「特殊3点リンク」と「標準3点リンク」があります。
直装
トラクターに作業機を直接取り付けることを言います。
直接取り付ける「直装」は、トラクターと作業機のメーカーが同じ(純正)である事が必要です。
※純正であれば必ず取り付けれるわけではないので注意が必要です。
ヒッチ
ヒッチとは、トラクターに作業機を取り付ける際に便利なジョイント(連結パーツ)の事をいいます。
ヒッチの種類は主に5つに定められており、「A1ヒッチ」「A2ヒッチ」「Bヒッチ」「Sヒッチ」「Lヒッチ」があります。
ヒッチはリンク機構の種類により取り付くか取り付かないかが分かれます。
ヒッチは何故作られたの?
ヒッチはトラクターのメーカーと作業機のメーカーが違っても取り付けられるように作られました。
以前は、メーカーそれぞれ、自社の作業機しか対応していなかった為、選択肢がとても少なく不便でした。
そこで、農業用機械器具工業の合理化を進める「日本農業機械工業会(日農工)」が
取り付けの標準化を目指してヒッチの規定を定めました。
ヒッチを取り付けることにより、作業機の付け替えが短時間で簡単に済むようになるため、
作業機を付け替えて作業される方には必須アイテムです。
取り付け確認する為に必ずお伺いする事
冒頭でもお話ししたように、「トラクターの取り付け部分」と「ロータリーの取り付け部分」の形を確認することがとても重要です。
その確認のために、お問い合わせいただいた際や、ご注文いただいた際には、必ずトラクター型式と、ロータリーの型式を確認させていただいております。
型式をお伺いすることで、「トラクターの取り付け部分」と「ロータリーの取り付け部分」の形の調査が可能になり、
確実に取り付けができるかどうかがお伝えできるようになります。
判断が難しい場合でも、メーカーに直接確認し、取り付け可否の調査をいたします。
まとめ
色々お話してきましたが、ヒッチの全体把握できる表を作ってみました。
一つ一つ辿って見ていくと、だいぶ分かりやすくなると思います。
ここまで整理出来たら、後はそれぞれのヒッチの特徴を見ていきましょう!
続きはまた次の投稿で