ガーデニング剪定特集・初心者でも安心!人気のバラとアジサイの冬剪定

休眠期（秋〜冬）が剪定の理想の時期です。植物が成長を一時的に止めているため、切った部分から病気が広がるリスクも低く、春に向けての準備がしやすくなります。

• 枯れた枝や花は、植物に不要な負担をかけ、病気の原因にもなるので必ず取り除きます。
• 細くて弱い枝も通気を妨げるため間引きます。
• 植物の内部が密集している場合、内側の枝を取り除くと日当たりがよくなり、健康に育ちます。

• 45度の角度で切ると、雨水がたまりにくくなり、病気を防ぐ効果があります。
• 芽の少し上をカットするのがコツです。これにより、新しい芽が健やかに成長できます。

• 剪定ばさみは鋭いものを選び、切れ味が落ちたら研ぐことを心がけましょう。切れ味の良い道具を使うと植物への負担も少なくなります。
• 高枝切りばさみやノコギリも、高所や太い枝には必須です。使い分けることで効率が上がります。
• 汚れた剪定はさみから菌やウイルスに感染し植物が病気になる恐れがあります。剪定道具は清潔にして、気になるようなら消毒するとよいでしょう。

• 剪定後は切り口に殺菌剤を塗っておくと、病気の予防になります。
• 切り取った枝や葉はすぐに片付け、病気の発生を防ぎます。

冬剪定の適切な時期は、気温が安定して低くなる12月から2月頃です。ただし、地域や気候に応じて剪定時期を調整することが重要です。

冬剪定の基本的な手順を以下に説明します。初心者でも安心して行えるように、シンプルにステップを分けています。

1. 不要な枝の除去
   前年の剪定箇所から伸びて枝が分かれて伸びた辺りで切ります。枯れ枝や細い枝も元から切ります。枝の3分の1程度を目安に、健康な部分まで切り戻します。
2. 枝の選別
   太くて元気な枝を残し、交差している枝や内側に向かっている枝を剪定します。これにより、光がよく当たり、通気性も良くなります。
3. 剪定の角度
   剪定ばさみを使う際は、枝の外側に向けて45度の角度でカットすると、雨水が溜まりにくくなり、腐敗のリスクを軽減できます。

剪定が終わったら、次はしっかりとケアを行いましょう。剪定後の枝の切り口には、病気を防ぐために消毒液を塗布すると効果的です。また、春に向けて適切な施肥を行い、バラが必要とする栄養を補給しましょう。特に寒冷地では、防寒対策としてバラの根元にマルチングを施すと良いでしょう。

アジサイの剪定は、花後の剪定と冬の剪定を組み合わせた「二段階剪定」がおすすめです。これは、夏が終わった後に花芽を守りつつ枝を整え、冬の落葉期に混み合った枝や古い枝を整理する方法です。

強剪定を行うと、株がリフレッシュされて翌年の花が大きく咲くことがありますが、その分花の数が少なくなるというデメリットもあります。数年に一度、アジサイの状態を見ながら強剪定を取り入れると、健康的な株の維持に役立ちます。