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消えゆくスズメと農業の未来~農業の持続可能性~

こんにちは、ノウキナビです。

突然ですが「舌きりスズメ」というお話はご存じでしょうか。

日本人なら一度は絵本などで読んだ事があると思います。その原文は江戸時代よりも古いと言われるほどスズメは馴染みのある野鳥です。一方で稲や麦などの穀物を好んで食べる習性があるため、害鳥として1950年代後半には中国で大規模なスズメ駆除が行われた歴史もあります。田んぼや畑のみならず街中でもよく見かける小さな野鳥ですが、実は近年その個体数が深刻なほどに減少してきています。あの可愛らしい野鳥が見られなくなる未来は想像できません。

なぜこのような現象が起きているのか。考えられる原因は様々です。木造建築の減少により巣作りする場所が減ってきている事、穀物を作る農地が減る事でスズメの食物源が減少している事等。いくつかある原因の1つとして、除草剤などの農薬使用によりスズメの餌となる生物にも影響を及ぼし、間接的にスズメの生存を脅かしている事があげられます。

目次

除草剤は悪ではない

除草剤の使用により、スズメの主要な餌である雑草や草地の昆虫が減少しています。

除草剤は水草にも高い感受性を示すことがあり、水域生態系全体に影響を与えます。水草は魚類や甲殻類の産卵場、餌資源、生息場として重要な役割を果たしているため、その減少はスズメの餌となる昆虫や小動物の減少にもつながります。これによりスズメの餌資源が大幅に減少し、生存率の低下につながっています。

ですが一方で、除草剤は農業生産において重要な役割を果たしており、近年では生態系のバランスを考慮した製品開発が行われていたりもします。正しい知識で適正な方法で使用されていれば生産性の向上にもつながります。農薬使用と品質管理のバランスがとれていれば安全で高品質な農産物の生産ができるのです。

様々な創意工夫~お米農家さんの努力~

近年では環境負荷の低いものや、使用用量そのものを減らしていく技術も開発されていますが、普及率は高くはありません。そんな中自然の力を利用したりなど、様々な創意工夫をされている農家さんもいます。具体的に例を挙げていきます。

集中的な除草期間の設定

田植え後1ヶ月間を最も重要な除草期間とし、毎日田んぼを観察して稲と草の状況を細かくチェックします。

手作業による除草

手取り除草を行い、雑草を物理的に取り除きます。こちらも時間と根気のいる大変な作業です。

米ぬか除草

アール当たり10〜20kgの米ぬかを水田に散布し、雑草の生育に必要な日光を遮ります。水中の溶存酸素量が急激に低下する事で雑草の発芽を抑制します。

合鴨農法

水田に合鴨を放し、水田内の雑草や害虫を食べさせる方法です。鴨肉生産を同時に行う事も出来ます。

除草剤を使わないという選択~メーカーの取り組み~

努力しているのは農家さんだけではありません。農薬に頼らない除草を可能にしようと開発された除草機があります。

草刈り機でお馴染みオーレックでは業界初の除草機構で条間・株間の雑草を取り除くWEEDMAN(ウィードマン)という水田除草機を発売しています。ノウキナビでも販売していますが新品番の入れ替わりがあるため詳しくは一度お問合せください。

ノウキナビはこちら https://shop.noukinavi.com/

  1. 業界初の除草機構: 回転式レーキと除草刃ローターを採用し、条間と株間を同時に除草できます
  2. 高い除草能力:
    • 稲の根を傷つけずに雑草のみを除去します。
    • 作業機が前方にあるため、運転席から直接稲の様子を確認しながら操作できます。
  3. 4WS(四輪操舵)と4WD(四輪駆動)システム:
    • 小回りが利き、安定した旋回が可能です。
    • 枕地での旋回時に稲へのダメージを最小限に抑えられます。
  4. 作業深さ自動追従機能: 作業機前方のフロートにより泥面の高さを検知し、作業機の深さと水平を一定に保ちます。
  5. 使いやすさ:
    • 操作が簡単で、車速調整、旋回時のハンドル操作、作業機の上げ下げのみで作業可能です。
    • 乗用型のため、圃場に降りることなく除草作業ができます。
  6. デザイン性: 丸みを帯びたフォルムと自然と調和する落ち着いたカラーリングを採用しています。
  7. 幅広い作業期間: 稲の活着後から田植え後30日前後まで除草作業が可能です。

WEEDMANはみどり投資促進税制 対象の農業機械です*2年延長されて令和8年3月31日まで対象です

最後に~持続可能な農業のために~

水田は単なる農業生産の場だけでなく、重要な湿地生態系としての役割も果たしています。

環境に配慮しつつ、安全で美味しいお米の生産に取り組むその努力が結果としてスズメやその他の水田近くに生息する生き物達の生態が守られるのだとしたら素晴らしい事ではないでしょうか。

環境への負荷を最小限に抑え、未来の世代の食料需要にも応えられる農業の未来のために、私たち消費者にできる事は何があるでしょうか。

まずは日々の買い物や食育において関心を持って行動をしてみませんか。消費者の食生活と農業の関係は密接です。国の農業政策や取り組みについて積極的に情報を集め、理解を深めることも大切ですが、まずは地元や国内で生産された旬の食材を積極的に購入することで、日本の農業を支えられるはずです。小さな行動が、持続可能な農業の実現や食料供給の安定化につながり、意識的な選択が、農業の未来を支える重要な役割を果たすのではないでしょうか。

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