春野菜の植え付け時期と育て方|3月から始める畑仕事
2025年3月13日

こんにちは。
長野県は1,2月は昨年のように大雪が降らなかったと安心していましたら、3月にまさかの突然の大雪が降りました。
皆さんの地域は大丈夫でしたでしょうか。
先週より少しづつ気温が上がり、日の入りも遅くなり春が近づいてきている感じがします。
さて、暖かくなり始めたところでいよいよ春の農作業が本格化する季節になりました。
この時期から準備を始めることで、美味しい春野菜をしっかり育てることができます。
今回は「3月から始める春野菜の植え付け時期と育て方」をご紹介したいと思います。

目次
1. 3月に植え付ける代表的な春野菜
野菜 | 種まき時期 | 植え付け時期 | 収穫時期 |
---|---|---|---|
ジャガイモ | 2月下旬~3月中旬 | 3月~4月上旬 | 6月頃 |
キャベツ | 3月中旬~下旬 | 苗を3月末に定植 | 5月~6月 |
レタス | 3月上旬~中旬 | 苗を3月末に定植 | 5月頃 |
ほうれん草 | 3月上旬~下旬 | 直播(じかまき)3月中旬~ | 4月末~5月 |
2. 各野菜の育て方ポイント
ジャガイモ
- 植え付け
種イモをカットし、切り口を乾かしてから植え付けましょう。
株間は30cm程度を目安に、深さは5~10cm。 - 管理のコツ
芽が出たら土寄せを行い、霜に当たらないよう注意します。
キャベツ
- 植え付け
苗は本葉が5枚ほどになったら畑へ。
株間は40cmほど取りましょう。 - 管理のコツ
害虫(アオムシ・ヨトウムシ)対策として、防虫ネットを張るのが効果的です。
レタス
- 植え付け
気温が低いうちはポット育苗し、暖かくなったら畑へ植えます。
株間は30cm程度。 - 管理のコツ
日当たりが良く、風通しの良い場所で育てましょう。
水はけの良い土が理想的。
ほうれん草
- 植え付け
畑に直接種をまき、間引きをしながら育てます。
すじまきにして、発芽後は適宜間引きしましょう。 - 管理のコツ
発芽までは乾燥させないことが大事。
土が乾かないよう水やりを欠かさず。
3. 3月の土づくりと準備作業
- 耕うんと施肥
冬の間に硬くなった土をしっかり耕し、有機堆肥を混ぜておきます。
石灰をまくことで酸性土壌の調整も忘れずに! - 畝立て
作物ごとに適した畝幅・高さを確保します。
ジャガイモやキャベツは高畝(たかうね)がおすすめ。
4. 農機具や道具のチェック
- 管理機やトラクターを使う方は、3月に点検を済ませましょう。
- 手作業派の方は、鍬(くわ)・移植ゴテ・ジョウロなどの道具を確認!
サビがあればオイルを差しておくと◎
5. 病害虫対策は早めに!
春は気温が上がり、病害虫も活動を始める時期です。
特にキャベツやレタスは、アブラムシやヨトウムシの被害に遭いやすいので、早めの対策が大切です。
- 予防策
- 防虫ネットを設置
- 苗の時点で健全なものを選ぶ
- 土壌消毒も有効
- 発生した場合
被害が少なければ手で除去。
被害が広がる場合は、農薬の使用も検討しましょう。
※使用する際はラベルを確認し、適正な量と方法で!
6. 3月は水管理の見直しも重要
寒さの緩む3月は、乾燥しやすい時期でもあります。
しかし、過湿は根腐れの原因にも。
水のやり方にはポイントがあります。
- 水やりの基本
- 朝のうちに行う(昼以降は温度が急上昇し蒸れやすい)
- 畑全体ではなく、根元にしっかり
- 水はけの悪い場所は畝を高くする
7. 収穫後を見越した施肥設計
収穫の後を見越して、畑を疲れさせない工夫も今から大事です。
- 緩効性の肥料を使う
- 有機質肥料で土を元気にする
- 「緑肥」を取り入れ、土壌改良を目指す
8. まとめ|3月はスタートダッシュの月!
3月の作業が、1年の収穫を左右するといっても過言ではありません。
しっかり準備を整え、春野菜の植え付けを成功させましょう!
「手間をかけた分、応えてくれる」のが農業の魅力です。
特に昨今、野菜の高騰もあり、自分で育てたお野菜を食べることによって家計にも大助かりのような気がします。
気になる道具や農機具については、ノウキナビのオンラインショップでもご紹介中です。
また、知識・経験豊富なスタッフもいますので、農業に関すること等、お気軽にご相談くださいませ。