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アテックス【刈馬王ハンマー】RX-653 VS オーレック【ブルモアー】HRC664 ~人気のハンマーナイフモアを徹底比較!~

歩行型草刈機の一種、ハンマーナイフモアは近年とりわけ人気が高まっている草刈機です。 回転するドラムにY字型にフリーナイフ(刈刃)をたくさん並べたハンマーナイフタイプは、水平に1本のバーナイフを回転させるロータリーナイフタイプの草刈機より、はるかに高い草に対応できます。 稲刈り後の二番穂の生える田んぼや、休耕田、空地の草刈りはもちろん、公園や太陽光発電の設備周りなど幅広い場所で使われるようになりました。

今回は代表的なハンマーナイフモアとして、アテックス社の【刈馬王ハンマー】のRX-653とオーレック社の【ブルモアー】のHRC664を徹底比較します。 両方とも刈幅650mmのクローラータイプということで、この2台を選びました。   今回取り上げる「クローラタイプのハンマーナイフモアの最安モデルのアテックスRX-551」はこちらでご紹介しています!

目次

エンジン比較 三菱 VS 三菱

まずはエンジンの比較ですが、これは申し合わせたように三菱の4サイクルガソリンエンジンGB290PNが搭載されています。最大出力は8馬力で、排気量は296ccです。ハンマーナイフモアは刈幅650mmの場合、8馬力のガソリンエンジンが、ベストマッチのようです。ちょうど良い馬力で、過不足がありません。また、メンテナンスもしやすいと思います。 いまではクボタやロビン(スバル)がこのサイズのエンジンの製造をやめてしまい、草刈機メーカーとしてもエンジンの選択肢が絞られている印象です。

クローラー形状の違い

ぬかるんだ場所や傾斜地にも強いということで、ハンマーナイフはクローラータイプを選ぶ方が増えています。 アテックス【刈馬王ハンマー】RX-653と、オーレック【ブルモアー】HRC664は、両方ともクローラータイプなのですが、見た感じの形状はだいぶ異なります。 【刈馬王ハンマー】RX-653のクローラーは、前後に長くまるで戦車のキャタピラーのような形状です。それだけに接地圧は低くぬかるみには【刈馬王ハンマー】RX-653の方が強いようです。

それに対してオーレック【ブルモアー】HRC664のクローラーは三角形のオニギリ形。 本格的なぬかるみでは引けを取りますが、傾斜地では前後のバランスの良さの強みがありそうです。なお、カタログ上の使用最大傾斜角度は、【刈馬王ハンマー】と【ブルモアー】は両者とも25度とまったくの互角です。

刈高さ調整方法の違い

アテックス【刈馬王ハンマー】RX-653の刈高さの調整方法は、2つの方法があります。 ひとつは「刈高さ調整レバー」を「フリー状態」にし、機体前方の2つの前輪を接地させた状態にして、「刈高さ調整ハンドル」を使って0~80mmの刈高さに調整する方法です。 こうすることによって刈取り部の上下がフリーになり、地形に合わせて刈取り部がフィットしてキレイな草刈りが可能になります。 ただし、傾斜地やぬかるみ、凸凹の激しい地形の場所では、機体後部が浮き上がって危険な場合もあるので、後述のロック機構(刈高さを固定する方法)を使います。

【刈馬王ハンマー】RX-653のもう一つの刈高さの調整方法は、「刈高さ調整レバー」を①~⑤のロック位置に固定して作業する方法です。こちらを基本的な使い方にしている方も多いです。 ⓵~③が乾田の場合の固定位置で、④~⑤が湿田などのぬかるんだ現場で使います。 ⓺は一番高く上がりますが、ナイフ交換などの点検時に使用する位置で、草刈り時には使いません。 なお、刈高さの目安は①20mm、➁75mm、③130mm、④190mm、⑤250mm、⑥315mmです。湿田などのぬかるむ場所、軟弱地、背の高い草を刈るときや、猪の掘った穴などがあるときは、④や⑤の高い位置にして作業するのが適切です。

オーレック【ブルモアー】HRC664の刈高さの調整方法は、「刈高調整ハンドル」を回すことによる方法のみです。目安として、20~80mmの高さに無段階に調整できます。 アテックス【刈馬王ハンマー】の「フリー位置」の状態での使い方と同じですが、刈取り部の上下がフリーになるわけではないので、地形への追従機能は劣ります。ただし、その分振動の少なさではオーレック【ブルモアー】HRC664に軍配が上がります。

両車のセールスポイント

アテックス【刈馬王ハンマー】RX-653のセールスポイントは、オプションパーツの「ステップシートSET」により、何といっても座って作業できることです。座って作業することにより、草刈りの疲労をだいぶ軽減できます。ほとんどのユーザーが、このオプションパーツを使っているようです。もちろん立ち乗りも可能です。価格は25,000円(税別)です。 もっとも傾斜地では、安全のために降りて作業するのが原則です。 ※価格はすべてメーカー希望小売価格です(2020年10月時点)。

また、アテックス【刈馬王ハンマー】RX-653はモデルチェンジにともない、ナイフ36枚をボルト&ナット×18セットでとめる方式ではなく、【ナイフ取付用ピン】3本で止める方式になりました。この変更により、面倒な刈刃の交換時間を大幅に短縮できることが期待できます。

オーレック【ブルモアー】HRC664もオプションパーツの「立ち乗りステップ」を付けることによって、歩かずに立ち乗りして作業することが出来ます。 ただし、座って作業することはできません。また、ステップがやや小さい点が気になります。そのかわり使わない時は、折りたたんで収納できる点は評価できます。傾斜地ではやはり降りて作業します。価格は22,800円(税別)とやや安価です。 またアテックス【刈馬王】RX-653に比べると全長が短く、小回りが利くのもオーッレク【ブルモアー】HRC664の長所になります。 ※価格はすべてメーカー希望小売価格です(2020年10月時点)。

また、オーレック【ブルモアー】HRC664はコストパフォーマンスが高いことも特徴です。 アテックスの【刈馬王】RX-653が定価524,000(税別)なのに対し、オーレック【ブルモアー】HRC664は483,000円(税別)と同じ8馬力エンジンで41,000円も安いという、驚きの価格設定です。 ぬかるみ・凸凹の多い軟弱地での草刈、とにかく座って草刈りがしたい方にはアテックス【刈馬王ハンマー】RX-653が、立ち乗りでもOK、傾斜地に強いクローラタイプのハンマーナイフを少しでも安価に購入したい方にはオーレック【ブルモアー】HRC664がおススメです! ※価格はすべてメーカー希望小売価格です(2020年10月時点)。

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