ナイロンカッターってどんなもの? (刈払機編その2)
お世話になっておりまーす。
カレンダーを見ると、いつの間にか今年も半分終わっている現実がありました。(汗
さてさて、この季節は暑い上に雨が多いので草が元気に伸びる時期でございます。
農家の方々は日々草と格闘していらっしゃることでしょう。
さて、今回は刈払機のアタッチメントのひとつである、ナイロンカッターについてお話していこうと思います。
ナイロンカッターってどんなもの?
はい。前回ちょっとふれましたが、ナイロンカッターは刈払機の先端にチップソーなどの刃ではなく、ナイロンのワイヤーを取り付けて草を刈るものです。
刈るといっても“切る”というより、遠心力で“ちぎる”感じで草を刈ります。
ナイロンカッターは、使うほどにワイヤーが細くなり最後はなくなってしまう、いわば消耗品。
消耗したら新しいものに簡単に取り換えられますし、長いワイヤーが内蔵されていて、なくなった分だけ伸ばすタイプもあります。
なので、切れ味は常にほぼ一定。刃が固定されているチップソーのように、切れ味を気にしながら使用することはありません。
とはいえ、ナイロンカッターにも切れ味の良し悪しというものが全くないわけではなく、
より切れるように工夫されている製品もあります。※後述
どんな場面で活躍する?
単純に草を刈るだけなら普通のチップソーで事足りますが、このナイロンカッターの良い所は
チップソーでは刈りづらい所でも気にせず草を刈れることです。
例えば道路の縁石近くや鉄のフェンスの下の草など、チップソーでは刈りにくい場所で大活躍。
木や看板の支柱といった切ってしまったらマズイものが近くにある所を刈るのにも適しています。
どんな種類があるの?
さて、さきほど述べましたが、ナイロンカッターにも切れ味や摩耗に関して異なる特徴を持っているものがあるのでご紹介しましょう。
◆丸型のタイプ
このタイプは角ばっていないので切れ味はあまり期待できませんが、耐久性は高く縁石などの障害物
に当たっても比較的長持ちします。丸いぶん磨耗する所が少ないわけですね。
◆四角いタイプ(ちょっと見づらいですが□の形をしてます)
四角い構造のタイプは、角がありますので草を刈る能力は丸型より高いです。
ただ、最終的には削れて丸くなってしまうので草以外のものに当てないような
刈り方も大事かと思います。耐久度的には丸型の次くらいです。
◆スパイラルタイプ
角が多く切れ味に優れたタイプです。私個人としてはこのタイプをお勧めします。
ただ、切れ味が良いぶん、他より摩耗が早いのが難点といえば難点です。
基本的に市販されているのは上記の3種類ですが、最近では写真のような切れ味を強く意識した鋸状のものも販売されています。
一度、試してみるのもいかがでしょうか。
◆鋸タイプ
ウーム、これは切れそう(笑)
とはいえ、さすがに長すぎる草や木を相手にはできないのでケースバイケースで使用しましょう。
便利だけどここに注意
さて、ここまでナイロンカッターのことをご紹介をしてきましたが、この辺で注意事項を述べようと思います。
まず、このナイロンカッターですが、基本的に遠心力で草を刈るのでチップソーに比べて石や草が結構な勢いで自分に飛んできます。
もし、前掛けや顔を守る面などを付けずに作業しようものなら間違いなく痛い目を見ますので注意してください。
そして、これは鉄則ですが、車の通りが多い道の近くでないか、周りに人がいないか十分に確認して作業をしましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したナイロンカッターは少々クセのあるアタッチメントですが、その特性上
チップソーでは刈りづらいところもカバーしてくれる便利な道具です。
使い方次第では刈り終わった後の見栄えが良いものになります。
しつこいようですが、ナイロンカッターに限らず刈り払い機での草刈りは周りには十分注意して怪我の無いよう作業を行いましょう。