ナウル共和国の農業事情を紹介!ナウルで農業は行われている?
みなさん、『ナウル共和国』をご存知でしょうか。そうです、日本Twitter界で大人気のあの国です。(ナウル共和国政府観光局(公式)のフォロワー数は約25.8万※2021年9月現在。ナウルの人口の25倍くらい多い。すごい。)
ナウル共和国がどんな国なのか、農業目線で調べてみました!
ナウル共和国とは~日本と比べてみよう~
ナウル共和国は、太平洋南西部に位置する共和国です。ナウル島にあります。オーストラリアの北東、パプアニューギニアを日付変更線方向に進み、赤道と交わる辺りにあります。
駐日ナウル大使館は、今はありません。(在東京ナウル領事館は1989年9月に閉鎖。2021年現在、ナウルが開設している在外公館は数が少ない。)しかし日本には、Twitterで有名な「ナウル共和国政府観光局日本事務所」があります。
一方、在ナウル共和国大使館は、在フィジー日本国大使館が兼轄しています。(在フィジー日本国大使館は、キリバス、ツバル、ナウルを兼轄。)
ナウルの主産業は鉱業(燐鉱石)です。ナウル経済はリン鉱石の採掘をメインに栄えましたが、その後枯渇。1990年代後半から破綻状態となりました。(その余波で在東京ナウル領事館は閉鎖。)
主要輸出品目は燐鉱石ですが、魚介類も輸出されています。
ナウル共和国の大きさ
ナウルの面積は21.1平方キロメートル。世界で3番目に小さい国です。(一番小さいのはかの有名なバチカン市国。2番目に小さいのはモナコ)「東京都品川区とほぼ同じ」と言われることが多いですが、田舎民の筆者はあまりピンと来ないので調べてみました。※面積情報は「国土交通省国土地理院HP」による
ナウル共和国とほぼ同じ面積の市(抜粋。括弧内の単位は㎢)
- 東京都調布市(21.58)
- 千葉県鎌ヶ谷市(21.08)
- 愛知県尾張旭市(21.03)
- 千葉県習志野市(20.97)
ナウル共和国とほぼ同じ面積の町(抜粋。括弧内の単位は㎢)
- 鹿児島県大島郡与論町(与論島)(20.58)
- 愛媛県伊予郡松前町(20.41)
- 群馬県北群馬郡吉岡町(20.46)
- 奈良県磯城郡田原本町(21.09)
ナウル共和国とほぼ同じ面積の村(抜粋。括弧内の単位は㎢)
- 沖縄県宮古郡多良間村(22)
- 沖縄県島尻郡伊平屋村(21.82)
- 青森県南津軽郡田舎館村(22.35)
- 愛知県海部郡飛島村(22.42)
皆さんのイメージがつく場所はありましたか?
ナウル共和国と農業
ナウル国内には自給可能な食糧産業はないと言われています。ほとんどの食糧や生活物資は海外からの輸入に頼っているため、世界情勢(石油価格上昇)の影響を受け、物価も上昇しています。
一方、島国のため、漁は行われています。主要輸出品目は魚介類と、先述した燐鉱石です。
参考:外務省HP
まとめ
Twitterで話題となっているナウル共和国を、農業の観点からも知ろうと調査しましたが、ナウルで目立った農業は行われていないということが分かりました。
今後、「植物工場」のようなテクノロジーが発展すれば、ナウルのような国土の小さい海洋国家でも農業ができるようになるかもしれません。今まで農業は「土地」に依存してきましたが、技術の発展で「建物」に依存する日も来るかもしれませんね。(もしかしたら、「農場船」なんてものができるかも。)