コンバインが故障!?お困りの方へ!農機具屋が解説します!
コンバインは、稲作農家にとって重要な農機具です。
コンバイン1台で、稲刈りから脱穀までの作業をこなしてくれるので、稲作農家にとって不可欠な農機具と言っていいでしょう。
コンバインは値段も高いので、なるべく長く使いたいものですが、機械に故障はつきものです。
ここではまず、よくあるコンバインの故障の原因について部位ごとに説明しましょう。
また、コンバインの耐用年数も気になるところです。
耐用年数がきたからといって、すぐに使えなくなるわけではありませんが、一応の目安として耐用年数は知っておくべきでしょう。
この記事では耐用年数を伸ばし、故障を防ぐためのメンテナンスについても解説します。
コンバインの故障の原因について部位ごとに解説
うまく刈り取れない
コンバインは泥の中を走るため、舞い上がった土などをかぶってしまうことが多いので、泥が入り込まないように、刈り取り部などの可動部には常に油を差す必要があります。
刈り取り部の中でも、特に刈刃やチェーンは錆びが発生しやすい部分です。
これらの部品が錆びてしまうと、うまく刈り取りできなくなったり、回転がスムーズでなくなったりと、さまざまなトラブルの原因になるでしょう。
その結果、稲がうまく刈り取れず、収穫量が下がってしまうこともあります。
足回りの不調
コンバインは走りながら稲を刈り、脱穀するので足回りは非常に重要です。
そのため、駆動部の注油が十分でないと、スムーズに走行できません。
特に転輪へのグリスが不足すると、機構内部に泥が侵入するため、転輪が摩耗したり亀裂が生じたりなど正常に走行できないです。
そのため、駆動部への注油は50時間を目途に行いましょう。
また、シーズンが終わるごとに注油すると、いつまでも足回りが快適なまま保てます。
大型のコンバインの中には、最初からグリスが充填してあるタイプもありますが、小型のコンバインにはグリスは充填されていないので、こまめに補充する必要があります。
ネズミによる被害
稲刈り後のコンバインの中には、籾が残っているためにネズミが侵入することがあります。
コンバインの中にネズミが入ると、配線をかじったり中で巣を作ったりすることもあるので注意が必要です。
特に稲刈りシーズン終了後にコンバインを格納する際は、内部にたまった籾をすべて排出しておかないと、ネズミに荒らされる可能性が高いです。
コンバインの耐用年数
コンバインの耐用年数は、通常7年程度といわれています。
稼働時間でいうと、約800時間が耐用年数の目安です。
ただし、これはあくまでも一般論ですから、コンバインの使い方によって、もっと寿命が伸びることもあれば、逆に縮まることもあるでしょう。
通常、稲刈りの時期になると田んぼは乾いて硬くなっていますが、場合によってはぬかるんだ状態でコンバインを使うこともあります。
ぬかるんだ田んぼでコンバインを使うには、余分な馬力が必要なので、それだけ無理をさせてしまいます。
毎年このような過酷な状況でコンバインを使えば、可動部が早く劣化してしまうでしょう。
また、使い方だけでなく、定期的なメンテナンスを行っているかどうかでも、寿命は変わります。
耐用年数が7年といっても、実際には5~6年あたりから不具合が出るようになるでしょう。
稼働時間では、500~600時間を過ぎた頃から故障が増えたり、トラブルが多くなったりします。
故障が起きるたびに修理しながら使っていたのでは、修理代がかさむ上に故障すれば稲刈りが進まないです。
そこで、故障が目立つようになったら、買い替えも視野に入れて考えたほうがいいでしょう。
耐用年数を伸ばし、故障を防ぐためのメンテナンス
では次に、長年使っているコンバインに起きがちな故障やトラブルについて解説します。
マフラーから白煙が出る症状についてです。
エンジンオイルの量が減っているか汚れているか、エンジンオイルフィルタが詰まっていると、マフラーから白煙が出ます。
エンジンオイルは潤滑、冷却のために、エンジンに必要なオイルなので、定期的な交換を怠るとエンジンの出力が出なくなったり、エンジンがオーバーヒートしたりする可能性があります。
そのため、マフラーから白煙が出るようになったら、エンジンオイルを交換または補充するようにしましょう。
マフラーから黒煙が出る際は、エアクリーナーエレメントが詰まっていたり、汚れたりしていることを疑いましょう。
エアクリーナーエレメントは、エンジンに送り込む空気のほこりやゴミを除去する装置です。
エンジンにとって非常に重要な装置なので、エアクリーナーエレメントが正常にメンテナンスされていないと、エンジンの劣化を早めてしまいます。
そのため、マフラーから黒煙が出るようなら、早めに処置をしましょう。
オーバーヒートについてです。
冷却ファンベルトが緩んでいると、ラジエーターが十分作動せず、エンジンが冷却されないのでオーバーヒートしてしまいます。
オーバーヒートするとエンジンが回らなくなり、最悪の場合はエンジンが焼きついてしまうので十分注意しましょう。
冷却ファンベルトが緩んだり切れかかったりしていたら、すぐに取り換えることをおすすめします。
ラジエーターの冷却水が少ないと、エンジンを十分に冷却できないのでオーバーヒートの原因になるでしょう。
そのため、冷却水は1年ごとに交換するようにしましょう。
また、定期的にラジエーターのふたを開けて、冷却水が減っていたら補充してください。
もし冷却水が白濁しているようなら、すぐに交換する必要があります。
燃料フィルタが汚れているとどう影響するでしょうか。
燃料フィルタは、燃料に混じったゴミを取り除く装置です。
フィルタにたまったゴミをこまめに捨てないと、ゴミが入ったまま燃料がエンジンに入り、出力が弱まったり回転が不安定になったりします。
燃料フィルタにたまったゴミは、定期的に取り除きましょう。
ウォーターセパレータに水がたまっていることも悪い影響を与える可能性があります。
ウォーターセパレータは、燃料に混じった水を分離する装置です。
燃料に水が混じったまま使っていると、エンジンの出力が弱くなってしまいます。
特にコモンレールエンジンを搭載したコンバインの場合は、サプライポンプやインジェクタが焼きつくおそれがあるので注意しましょう。
燃料が漏れている場合は、燃料ホースが破損しているか燃料パイプの継ぎ目から漏れている可能性があります。
燃料ホースは、燃料タンクからエンジンへ燃料を送るためのホースです。
この燃料ホースの継ぎ目から燃料が漏れたままにしていると、火災を起こす危険があります。
燃料ホースは2年を目安に交換することが推奨されていますが、ホースに破損が見られたり、ホースの継ぎ目から燃料がにじみ出ていたりするようなら、ただちにホースを交換しましょう。
冷却水が漏れている症状について見ていきましょう。
ラジエーターホースが破損していると冷却水が漏れます。
ラジエーターホースはラジエーターとエンジンをつないで、ラジエーターからエンジンに冷却水を送る役目をしています。
冷却水が漏れたままだと冷却水が不足して、十分にエンジンを冷却できないため、オーバーヒートしてしまいます。
エンジンがかからない際は何を考えれば良いでしょうか。
バッテリーが十分に充電されていないために、エンジンがかからない可能性があります。
そうならないためには、バッテリーも定期的に点検が必要です。
バッテリー液が不足すると十分に充電できないため、エンジンがかからなくなってしまいます。
電気系統が作動しない原因は何でしょうか。
電気系統が作動しない場合は、ヒューズが切れている可能性があります。
エンジンがかからない場合も、バッテリーに異常がなければ、ヒューズ切れが原因かもしれません。
コンバインで稲を刈り取ってもうまく刈り取れない場合は、刈刃が損傷しているか、摩耗している可能性があります。
稲の刈り残しが多かったり、稲を株ごと引き抜いたりすることが多いようなら、刈刃がうまく切れないことが原因です。
刈刃は定期的に研ぐ必要があるので、これを怠ると刈り残しが増えて稲の収穫効率が悪くなります。
刈刃は目で見れば破損や摩耗がわかるので、定期的にチェックしましょう。
刈り取り部のチェーンの緩みはどう影響するのでしょうか。
刈り取り部のチェーンが緩んでいると、刈り取った稲を脱穀部に送れないので稲が詰まってしまいます。
刈り取り部のチェーンが緩んでいる場合はすぐに交換しましょう。
こぎ歯が摩耗していることについて見ていきましょう。
こぎ歯は、刈り取った稲の籾を脱粒する装置です。
こぎ歯が摩耗したり損傷したりしていると、こぎ残しが増えて稲の収穫効率が悪いです。
そのため、摩耗したこぎ歯は、すぐに交換が必要です。
脱穀する際に可動部にエンジンの動力を伝える脱穀部のベルトが緩んでいる場合はどうでしょうか。
脱穀部のベルトの点検を怠ると、ベルトが緩んだり切れたりします。
また、ベルトが摩耗したり劣化したりしてひび割れが起こると、うまく回転が伝わらないため、十分に脱穀できません。
そのため、劣化したベルトはすぐに交換しましょう。
走行中によくスリップするようなら、クローラに異常が起きている可能性があります。
クローラが破損していないか、転輪が摩耗していないかを確認してください。
点検を怠ると、最悪の場合は走行不能になる恐れもあります。
クローラに破損が見られる際はすぐに交換しましょう。
まとめ
コンバインは、稲作農家にとって必要不可欠な農機具なので、故障すると作業が中断してしまいます。
コンバインを使うのは稲刈りの忙しい時期ですから、故障によって稲刈りが遅れては大変ですよね。
コンバインの故障には、うまく刈り取れない、足回りが悪いといった不具合があります。
コンバインは稲を刈り取って収穫するので、うまく刈り取れないと収穫量にも影響するでしょう。
また、コンバインの耐用年数は約7年、稼働時間にして約800時間と言われています。
しかし、コンバインの使い方によっては、その寿命も変化します。
マフラーから白煙や黒煙が出るのは、エンジンに問題がある場合が多いので、早めに点検修理をしましょう。
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