農機具のエンジンがかからない!?修理のやり方!!
こんにちは、サービス担当の掛川です。
5月も半ばになり田植も始まり、エンジンがかからないなどの修理依頼が増えてきましたので、今回は、エンジンがかからない機械の修理について今一度書いていきたいと思います。
それでは、原因から見ていきます
おそらく燃料のオーバーフローが原因だと思われます。
エンジンオイルのレベルゲージを外してみるとシャバシャバのエンジンオイルがあふれてきました。
まずは、エンジンオイルを抜きましょう。
抜いている間にキャブレータをオーバーホールします。
まず、エアクリーナーを外します。
次に、燃料コックを閉めて燃料ホースを外します。
次に、スロットルロッドとスプリングを外します。ロッドとスプリングは同じ穴にはまっています。(エンジンによっては違う穴にはまっているものもあります)
スプリングは、細いので無理に外そうとすると、すぐに曲がってしまうので注意しながら外します。
キャブレータ本体が外れました。
中のポートが汚れていますね。
それでは、バラしてキレイにしていきます。
チャンバーを外します。
ピンを外してフロートを外します。
フロートにはニードルバルブが付いています。
燃料のオーバーフローの原因は大体このニードルバルブです。
先端がゴムになっていて筋が付いてしまうと隙間から燃料が少しずつ流れ続けてしまうためオーバーフローしてしまいます。
先端のゴムの隙間にゴミなどが挟まってもオーバーフローしてしまいます。
今回は、筋は付いていないのでゴミが原因だと思われます。
筋が付いてしまうと、交換が必要です。(ニードルバルブは小さいので筋は良く見ないとわからないくらいです)
続いてキャブレータの清掃をしていきます。
清掃にはキャブレータ洗浄剤を使います。(ホームセンターなどで売っています)
泡になるタイプがお勧めです。
ポートに洗浄剤を吹き付けていきます。
ネジを2本外してこちらの穴にも洗浄剤を吹き付けます。
後は組み付けていきます。
こちらのスプリング付のネジは、スロー調整用のネジなので、止まるまで締め付けたら、1回転半戻します。
後は、外した時の逆の手順で組み付けていきます。
最後に、オイルを入れて、エンジンをかけます。
アイドリングが不安定な場合は、スロー調整のネジを回して調整します。
皆様のお使いの農機具の調子はいかがでしょう?
使い終わった、またはこれから使う機械があれば点検整備をしてみては?
また、点検整備や修理など、お気軽にお近くのノウキナビ加盟店までお問い合わせください。