トラクターの年式についてご存知ですか?
皆さんもご存知かと思いますがトラクターには年式があります。しかし、年式とはどのようなもので、売却時と購入時にどのように影響するのでしょうか。今回は、トラクターの年式について解説します。
年式とは何か
まず、年式とはトラクターが製造されて、初めて運輸支局に登録された年月のことで、何年使われたトラクターなのかが分かる目安になります。
売却時のトラクターの年式の重要性
トラクターの年式は、売却時にとても重要です。トラクターを売却する場合、年式を見れば何年使ったのかわかるため、おおよその買取価格がわかります。つまり、売却時には売却する人にとって年式が重要となるのです。
トラクターを買取に出す場合は年式も重要ですが、それ以外にも把握しておくべき事項があります。1つずつ確認していきましょう。
売却時に年式以外に把握しておくこと
まず、所有しているトラクターの製造メーカーを把握しておくことが大切です。国内のトラクターメーカーには、クボタ、ヤンマー、イセキ、三菱などがあります。また、トラクターの型番もしっかり調べておくと良いでしょう。なぜなら、買取業者は型番ごとにおおよその買取額の目安表を作成しているからです。
さらに、購入した年も調べておきましょう。購入して何年たっているかで買取額が変わります。買取に出す際は、新品で購入したトラクターかどうかという情報も大切です。そのため、新品で購入したのか中古品を購入したのかを、わかるようにしておく必要があります。また、アワーメーターを見て、トラクターの運転時間もチェックしておきましょう。アワーメーターの数値が小さいほど、新品に近いので買取額が高くなります。基本的に、トラクターは年式の新しいものほど高値がつきやすいです。ただし、年式が新しくてもアワーメーターの数値が高いと短期間に無理な稼働をしたとみなされ、買取額に影響することもあるため注意しましょう。
このほか、タイヤの状態や、作業機の状態も見ておきましょう。また、オイル漏れがないかチェックすることも大切です。オイルが漏れていると、どこかに故障があることになりますが、特にエンジン部分からのオイル漏れは重大な故障につながりかねないので注意が必要です。
早く売ろう
トラクターは、できるだけ早く売った方が高値で買い取ってもらえます。これは農機具全般に言えることなので、不要になった農機具は売ろうと思ったらすぐ買取査定に出しましょう。
トラクターにも人気のメーカーや型番がありますが、たとえ人気の型番であっても、製造されてから年月がたてば買取相場が下がります。そのため、もう使わないと思ったトラクターは、すぐ買取査定に出した方が高く買い取ってもらえます。
適切な時期に売ろう
農機具は、機種によって高値で売れる時期が異なります。例えば、田植機は春先に使われる農機具なので、その少し前の2月頃に買取に出すと高値になります。これから売れることが見込まれる商品だから、買取業者は高値で買い取ってくれるのですね。
これと同様に、稲刈り機が活躍するのは秋なので、その少し前の8月頃に買取に出すと高値になります。しかし、田植機を春が過ぎてから買取に出したり、稲刈り機を冬に買取に出したりしても、なかなか売れないでしょう。このように、時期を外して売ると需要が下がり、買取価格も下がってしまいます。
それでは、トラクターがよく使われる時期はいつなのでしょうか。結論を述べると、その地域や作る作物によって需要の高い時期が異なります。稲作農家であれば、田植えの前に田んぼを耕す必要があるので、3月頃に需要が高くなります。そのため、稲作地域であれば、2月頃にトラクターを買取に出すと高値になりますよ。
野菜を作る農家が多い地域であれば、秋に種を撒いて冬に収穫する野菜の場合は、夏にトラクターを買取に出すと種まきシーズンの前に畑を耕すのにトラクターが使われるため、高い需要が見込まれるでしょう。
このように、トラクターの場合は地域ごとに需要の高い時期が異なるので、その地域の需要に合わせて買取に出す必要があります。
商品価値が高いうちに売ろう
商品価値が高いトラクターは、メーカーやモデルによってもある程度決まりますが、もっと重要なのはそのトラクターの状態です。たとえば、エンジンが正常に動いているか、バッテリーやその他のパーツは問題ないか、オイル漏れがないかなどが、高く売るためには重要と言えるでしょう。
また、タイヤが摩耗していないか、トラクターの作業爪が正常に使えるか、アワーメーターの数値が高くないかなど、買取価格に影響する項目は数多くあります。トラクターは使っているうちに傷んできますから、故障のないうちに買取に出した方が高値で買い取ってもらえます。そのため、使わないトラクターは「いつか売ろう」と考えるのではなく、すぐに売ることを決めたほうが得策でしょう。
トラクターを購入する際の年式の重要性
トラクターを中古で購入する場合は、ある程度年式にこだわった方が良いでしょう。中古市場で人気のあるトラクターは、メーカーやモデルでだいたい決まっています。それ以外は、とにかく新しい方が故障のおそれもないので人気ですし、買うならなるべく新しいものをおすすめします。そのため、年式が重要になってくるのです。
トラクターを購入するなら新品中古どちらがいいの?
ところで、トラクターを購入するなら、新品と中古のどちらがお得なのでしょうか。たとえば、新品で200万円のトラクターがあったとします。これと同等のトラクターを、15年落ちの中古で購入すると、80万円~100万円くらいになります。農家さんから見た場合、どちらのトラクターを購入する方がお得なのでしょうか。新品で購入すれば、この先長く使えますが、最初に200万円支払うのはちょっと大変ですよね。しかし、中古のトラクターであれば、半額かそれ以下で同等のトラクターを手に入れられます。ただし、中古のトラクターは使用できる年数に限りがあるため、本当にお得と言えるかどうか疑問です。そのため、どちらがお得かは、農家さんそれぞれの規模や状況によって変わるでしょう。
一概に”農家”と言っても、大規模に農業を展開している農家さんもいれば、規模の小さい農家さんもいます。
農業専門の農家さんもいれば、会社勤めをしながら農業をしている人もいます。また、30代~40代の若い農家さんいれば、ご高齢の農家さんもいらっしゃいます。さらには、後継者がいる農家さんもいれば、自分の代で農業をやめる農家さんもいるでしょう。
このように、農家さんによって農業を営む規模や状況はさまざまです。まだ若い人や、大規模に農業を展開している方、後継者がいる方は、新品を買った方が長年使えるのでお得でしょう。しかし、農家さんの中には高齢で後継者もなく、あと数年で農業を廃業しようという人もいます。また、会社勤めをしながら、相続で受け継いだ田畑を守っていくために、小規模の農業を続けている人もいます。
こういった人が新品のトラクターを買っても、あまりお得ではありません。そのため、こういった形で農業を展開している人の場合は、中古のトラクターの方がおすすめできます。
まとめ
トラクターの年式を見れば、何年使われたトラクターかわかります。そのため、トラクターの年式は、トラクターを中古市場で売買する際に重要です。
この他にも、トラクターの買取価格を決める要素として、トラクターのメーカーや型番、アワーメーターの数値、タイヤの状態や作業機の状態、オイル漏れの有無なども重要です。
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