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90歳の現役専業農家の孫が考える農業の未来について

皆さんこんにちは。

ノウキナビでエンジニアをしている土屋です。

私ごとにはなりますが、
私の祖父と祖母は専業農家をしています。

年は90歳になりますが、僕よりもピンピンして毎日毎日
種を播き、水をやり、そして野菜を刈り取っています。

休みの日なんかは農作業の手伝いをすることもあります。
それでも農家を職業としているわけではないので当事者として
農業を語ることができません。

なので今日は世の中に出ている情報から農業の未来を考えていきたいと思います。

目次

農業の未来について考える

農業は本当に衰退しているのか?

まず、農業の従事者数を見てみましょう。

このデータは1965年から2015年までの農業人口の推移になります。
(ここでいう農業人口とは
1985年までは普段仕事として自営農家に従事した世帯員数、
それ以降は販売農家(経営耕地面積30a以上または農産物販売金額が年間50万円以上の農家)を指しています。)

農業従事者数
1960年 1175万人
1965年 894万人
1970年 711万人
1975年 489万人
1980年 413万人
1985年 346万人
1990年 293万人
1995年 256万人
2000年 240万人
2005年 224万人
2010年 205万人
2015年 175万人
2019年 168万人

1960年から2019年にかけておよそ1000万人の農業従事者が減ってしまっているんですね。
1960年の日本の総人口は9250万人、2020年現在での人口は1億2602万人です。
1960年には日本人口の100人に13人が農業をしていたことになりますが、10000人に13人の割合に減ってしまっています。

農業の従事者数という面で見ると確かに衰退しています。

なぜ農業の従事者数は減ったのか?

農林水産省の見解によると
まずは、農業の機械化によって農作業にかける時間が大幅に減ったことが考えられます。
昔と比べるとより少ない人数で広い土地を管理できるようになったのです。

また、日本の農地面積の41%は傾斜地の多い中山間地域です。
大型機械の導入ができず効率化が難しいという現状もあります。

中山間地域の人口減少によって経済活動が停滞し若者は都市部へ出てしまうため高齢化が進んでいます。
そのため後継者が現れず農業は衰退しているのです。

これは個人的にも感じる部分ではあります。
祖父が農業をしている地域でも農業の担い手が高齢化し継ぎ手がいないため規模の縮小、撤退を余儀なくされ
仕方なく土地を売る、借さざるを得ないをいう声はよく耳にします。

農業産出額について

2018年の農業産出額は9兆円、1965年のの農業生産額は3.5兆円。
これを見ると農業産出額は農業従事者数が減っているにも関わらず倍以上に増えています。

農業産出額
1965年 3.5兆円
1975年 10.1兆円
1985年 13.7兆円
1990年 13.7兆円
1995年 12.3兆円
2000年 10.6兆円
2005年 9.9兆円
2010年 9.7兆円
2015年 8.7兆円
2018年 9.0兆円

農業生産額から見ると農業は衰退していないように見受けられます。
ただ、1975年以降から10兆円を前後していることを考慮すると
成長もしていないということにはなります。

食料自給率について

食料自給率とは?

日本の食糧供給に対する国内生産の割合を示す指標です。
食料自給率の中にも様々な算出方法があるのですが、今回は生産額ベースの食料自給率をみていきたいと思います。
この場合、食糧の国内消費額に対する食糧の国内生産額の値が食料自給率となります。

食料自給率
1965年 86%
1975年 83%
1985年 82%
1995年 74%
2005年 70%
2010年 70%
2015年 66%
2018年 66%

食料自給率には様々な指標がありますし、食料自給率が下がったからと言って
農業が衰退しているとは言えないかもしれません。

ただ、食料自給率が下がっているというのはこの数字をみても事実のようです。

なぜ食料自給率が下がっているのか?

これには以下の原因が考えられるようです。
・食の多様化と食べ残しの増加
・日本の農業従事者の減少による生産量の減少
・海外からの安価な輸入食品の増加

まとめ

・農業従事者は1965年に比べて1000万人ほど減少している。
・農業生産額は1965年と比べて増えてはいるが、ここ数十年ほど爆発的な成長はない。
・食料自給率はここ数十年で大幅に下がっている

個人的に感じること

農業を本格的に始めるとなると、必要な機械、土地、農業資材を一式揃える必要があるので、
農業をやってみたい!という人が増えてもハードルは高いように感じます。

そうすると大規模農家がさらに空いた土地を借りる、または買い上げて規模の大きい農家が増えていくと思います。

農機具業界では日々各メーカーが作業の効率化を目指して進歩していますが、
農機具のあり方については革新は起きていません。

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上にあげただけでなく、農機具には無限のあり方が存在すると思います。
そんな農機具のあり方をノウキナビは日々追求しています。
ノウキナビはこちら

いかがでしたでしょうか?
今回は90歳の専業農家の孫が農業の未来について考えてみましたが、
次は実際に農業をしている当事者の声をお届けしたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。

引用したデータは全て農林水産省のホームページに載っているデータです。
https://www.maff.go.jp/

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この記事を書いた人

ノウキナビのエンジニアをしています。

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