スパイダーモアと畦草刈機の違いは？農機具屋がスパイダーモアの選び方徹底解説

今回のブログでは、ノウキナビでも大人気の畦草刈機についてお話しさせていただきます。
刈払機で畦の草を刈っている、畦の草刈りに困っているという方！
是非このブログをご覧いただき、畦草刈機の活用を検討してみてください！

スパイダーモアと畦草刈機のちがいは？

畦草刈機とは、名前の通り畦などの斜面を刈ることのできる自走式草刈機のこと！
長く伸びるハンドルが特徴で、畦の上から畦の草刈ができます。
畦を刈る草刈機をインターネットなどで調べたりしていると、よく目にするのが「スパイダーモア」。
このスパイダーモアは、自走草刈機で有名な「オーレック」が販売している自走式斜面草刈機の商品名なのですが、畦草刈機のことをそのままスパイダーモアと呼んでいる方も多いようです。

畦草刈機とスパイダーモア何が違うの？と疑問に思っていた方も多いかと思いますが、実際のところ商品名が異なるというだけで畦の草を刈る草刈機という点で変わりはありません。

畦草刈機のメリットとデメリットは？

畦草刈機の最大のメリットは、斜面の草を楽に刈れることです。
刈払機でもやれないこともないけれど、重い機械を無理な体勢で振るのでかなり体力を消耗します。
そして、なにより危険です。その点、畦草刈機は自走するので、使う人はハンドルで方向をコントロールするだけ。
疲労度がまったく違います！

しかしその便利さの反面、畦草刈機には欠点もあるようです。
それはパワーの弱さ。
畦草刈機のパワーが弱いというよりは、刈払機を経験した人の中には畦草刈機のパワーにもの足りなさを感じる方もいらっしゃいます。
この刈払機にパワーに劣る理由としては、ひとつのエンジンで”走行”と”刈り”を同時に行っているのと、４サイクル・エンジンが搭載しづらいため刈払機と比べるとパワーが劣ってしまうことがあげられます。
ただ、メーカーは、なかでも軽量で高性能の２サイクル・エンジンを搭載して、パワーアップの努力をしていますし、パワーのあるモデルも多く販売されているので、刈払機で畦の草を刈る負担と比べると、畦草刈りを利用した方が何倍も効率よく畦の草刈りを行えますよ！

畦草刈機はどんなメーカーがつくっている？

畦草刈機をつくっているメーカーは大きく２社。
ひとつはスパイダーモアの名称で販売している”オーレック“です。
オーレックは、”共立”とヰセキ系の”アグリップ”にOEM供給しています。
つまり、共立の畦草刈機も、アグリップの畦草刈機も、中身はオーレックのスパイダーモアと一緒！
例えば、最上位機種のオーレックSP852AFと、共立AZ852AFの中身は全く同じということです。

畦草刈機を生産しているもうひとつのメーカーは、”斎藤農機製作所“。
本社が山形県酒田市にあるメーカーです。
“クボタ”と”丸山製作所”の畦草刈機は、この斎藤農機製作所がつくっています。

世の中の畦草刈は、このふたつのタイプに集約されるわけですが、機能はほぼ同じで、大きな違いはハンドルの位置です。
オーレック製は後部に、斎藤農機製作所製は横についています。どちらが使いやすいかと言われると正解はなく、ご自身に合ったものを使用するのが一番です！

畦草刈機の使い方

畦草刈機の使い方は下記の通りです。

• まずは、石などの障害物がないか畦をチェックする
• 転がっている石は除去して、埋まっているどこにあるかわかるようマーキングする
• 斜面の上部から横移動して草をかる
• 折り返し地点に来たら一段下にスライドさせて今度は方向に動いていく

【畦草刈機を使用する際の注意】

畦草刈機は背の高い草があまり得意ではないでので、草は伸ばしすぎないよう定期的に草刈りをしましょう！
刈払機で30日周期で草刈り作業していたとしたら、畦草刈機は20～25日ほどのスパンになるようなイメージです。

詳しい使い方は動画をご覧ください！

畦草刈機（スパイダーモア）の主な型式や特徴は？

オーレック製も斎藤農機製作所製もグレードの違いは、刈幅と刈高、それに伴って増えるエンジンの排気量、そして、ハンドルの調整可能な長さです。

刈幅はオーレック製で300mm・430mm・500mmとあって、排気量は34.4cc・47.1cc・79.4ccとなっていきます。

斎藤農機製作所製だと、刈幅が300mm・400mm・500mmで、排気量は25.4cc・47.1cc・47.1ccです。

刈高は、グレードが上がるほどに幅が広くなります。ハンドルは長さ調整ができ、オーレック製も斎藤農機製作所製も最長２mまで伸ばせますが、グレードの低い機種は固定式です。

いずれのハンドルも180度回転が可能。使いやすい角度で固定できます。

畦草刈機の選び方のコツは？

まずは、草を刈る予定の場所の広さに合った刈幅の畦草刈機を選ぶこと！
草を刈る場所の広さに合わない刈幅の小さな畦草刈機を選んでしまうとせっかく畦草刈機を使用しても作業効率がそこまで上がらなくなってしまいます。
刈幅の広さやパワーの面からも余裕のある作業をしたいという方は、お値段は高くなってしまいますが上級機種を選ぶことをお勧めします！

畦草刈機のメーカー・グレードの違いなどは下記ブログを参考にしてみてください！

【2024年】スパイダーモア、畦草刈機の選び方！初心者でもわかるメーカー・グレードの違いを解説します

畦草刈機は中古で購入しても大丈夫？

中古の畦草刈機はどうなのか？

畦草刈機は、草はもちろん石などの障害物も相手にするので、傷みやすいのは事実です。農機具のなかでも長持ちする部類ではなく、せいぜい10年ちょっと 使えればいいほうでしょう。

なので、購入するなら、できるだけ新しい機種にしたいものです。逆に、買取りに出す場合も早めがいいでしょう。５～６年で下取りに出して、新品に買い替える。このパターンが、標準的な回し方です。畦草刈機に限らず農機具を売ったり買ったりするのは中古農機売買サイト。しっかり整備された農機具がお望みなら、全国の農機具販売店がネットワークを組んでいる”ノウキナビ“がイチオシです。

よくあるトラブルやメンテナンス方法

畦草刈機（スパイダーモア）のよくある故障やトラブルについて

畦草刈機の故障やトラブルが多いのはエンジン周り。「エンジンがかからない」、「途中でエンジンを止めると再始動できない」といったトラブルがよくみられます。エアクリーナーの汚れや、キャブレターの不良がおもな原因です。刈刃の回転部分のトラブルもあります。ナイフが回らなくなってしまうのは、回転軸の問題。ベアリングの破損を疑ってみるべきです。走行のための４輪が一部 回らないというトラブルもあります。考えられる原因は駆動チェーンの切断です。チェーンが切れると、チェーンガイドも変形している可能性もあります。この場合、チェーンとチェーンガイド 両方の交換が必要です。

自分でできる畦草刈機（スパイダーモア）のメンテナンス

自分でできるメンテナンスは、下記3つです。

• ミッションオイルの交換
• エアクリーナーの掃除
• 刈刃の交換
• 燃料の抜き取り

ミッションオイルの交換は初回は20時間 使用したら実施、それ以降は100時間毎に行ってください！
ホコリを舞い上げて動く畦草刈機の作業環境はかなり過酷です。エアクリーナーの掃除は頻繁にやりましょう！
できれば、燃料の給油ごとがベストです。磨耗、曲がり、欠損があったら刈刃の交換。刈刃の着脱は製品に付いている”刈刃着脱用工具”を使ってください。オフシーズン前に行うのが燃料の抜き取りです。燃料は劣化するのでかならず抜きましょう。いずれの作業も取扱説明書に従うのが原則です！

スパイダーモア（畦草刈機）で交換が必要になる部品について

畦草刈機でよく交換する部品は刈刃です。刈刃は左右が同じように磨耗するので、交換する時は、かならず全部を一度にやりましょう。刈刃とボルトは一心同体。同じ時期に劣化するのでボルトも同時に交換します。刈刃交換の際は、メーカーの純正品を用いるのが原則です。社外の刈刃を使うと危険にさらされる可能性があるだけでなく、故障と事故に関わる保障の対象外になってしまいます。エアクリーナー・エレメントも自分で交換できるパーツです。交換時期は、メーカーや機種によって違いますが、50～100時間が目安。取扱説明書で確認してください。エアクリーナー・エレメントも純正品を使うことをお忘れなく。

まとめ

草刈りが為難い斜面。どうやって草を刈ろう、、ここの草刈りがもっと簡単にできればいいのに…そんなお悩みがある方はぜひ畦草刈機を活用してみてください。買って損はないと思います！
また、畦草刈機の購入をご検討中の方は、スパイダーモアの中でも特にオススメの「オーレック　スパイダーモア　SP852AF」についてはこちらをぜひご覧ください。
畦草刈機の購入のお役に立てれば幸いです☺︎