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離農で使わなくなった農機具はどうする?離農の現状と農機具の対処方法についてご紹介します!

近年、農家の後継ぎ問題が深刻になっており、後継ぎがいないために、離農する農家が増えています。また、後継ぎの問題以外にも、さまざまな理由で離農する農家もあります。離農して使わなくなった農機具は、どうすればいいのでしょうか。ここでは、日本の離農の現状や、離農により農家が直面する問題にも触れていきます。

目次

日本における離農の現状

日本では、農業従事者の高齢化が進んでいます。その大きな原因となっているのが少子高齢化ですが、それ以外にも単に農業をやりたくないという若者が増えているのも原因のひとつです。それは、若い人から見て、農業の将来に希望が持てなかったり、農業はなんとなく大変そうという印象があるからです。

離農者を減らすために、農林水産省では「地域の活力創造プラン」という施策を打ち出しました。これは、2017年時点で、32万6000人しかいなかった40歳以下の農業従事者を、2023年までに40万人に増やそうという施策です。また、農業に新規参入する人への技術習得の研修や、補助金などの支援策も用意されています。このように、農家に後継ぎがいなかったり農業従事者の高齢化が進んでいる中、新規就農者の参入は農林水産省でも大歓迎しています。

しかし、新規就農者にとってネックとなるのが、「資金」と「技術の習得」の問題です。農林水産省は、上記のようにさまざまな形で新規参入者を支援しているものの、新規就農者の離農率が高くなってしまっているのが現状です。新規参入者の離農の理由として多いのが、「思っていたのと違った」というギャップによるものです。つまり、実際にやってみると、農業に対して抱いていたイメージと、かなり違っていたということでしょう。農業は重労働なので、「自然が好き」「生き物が好き」といった動機で農業を始めると、現実とのギャップに戸惑う人も少なくないようです。

また、技術習得面での支援がしっかり行き届かないことも、新規就農者の離脱に拍車をかけています。ひと口に農業といっても、「栽培の技術」のほかに「農機具の取り扱い」や「農薬、肥料の使い方」、「農業経営のノウハウ」など、覚えるべき事項はかなりあります。これらをすべてマスターするのは容易ではなく、また、これらを効率よく指導するシステムも出来上がっていないのが現状です。さらに、「農業は天候との闘い」といっても過言ではありません。空模様を見て、稲刈りをするかどうか判断するといったことが、農家では常に必要になります。この天気による判断を誤ると、刈り取った稲を濡らしてしまうなど、収穫物の品質に大きな影響を与えます。しかし、天気を見て判断するのは、教えられたからすぐできるものではなく、長年の経験からようやくわかってくるものです。このように、本当の意味で「農業が身につく」には、かなりの年月がかかることも、新規就農者の参入を困難にしています。

離農により直面する農機具の扱い

農家は家族経営が多いです。そのため、多くの場合農業後継者は、その家のお子様ということになります。その家のお子様が農業を継がなければ、親戚や近所から後継者を探すか、親の代で離農せざるを得ません。これが、日本が今直面している農業の実態なのです。農家の多くは、代々農業を家業としてきた家柄です。親にしてみれば、先祖から受け継いできた田畑をお子様に継いで欲しいという気持ちと、農業の大変さを知っているだけに、「こんな苦労は自分の代で終わりにしたい」という考えもあるかもしれません。農業を辞めるのであれば、会社やお店をたたむように、一定の手続きが必要です。農地の売却、農機具の処分、農業の廃業届や、税務申告などの手続きを経て離農することになります。

*農機具の処分

離農するにあたって直面するのが、農機具の処分問題です。使わなくなった農機具をどう処分すればいいのか、初めて農機具を処分する場合わからない人も少なくないでしょう。農機具にはいろんな種類があり、片手で運べる草刈り機のような小型の農機具から、トラクターや耕運機、コンバインのような大型の農機具まであります。大型の農機具は保管するにも場所を取るので、離農すると決めたら早く処分したいものです。農機具の処分方法にはいくつかあるので、次にご紹介しましょう。

離農する際の農機具の処分方法

不要になった農機具の処分方法は4つあります。

解体業者に処分してもらう

解体業者に農機具を処分してもらうと、農機具を取りに来てくれて処分してくれるので、手間いらずで便利です。しかし、解体業者に処分を依頼すると、費用がかかります。特に大型の農機具を処分するには、かなりの費用を覚悟した方がいいでしょう。

知人に譲る

不要になった農機具は、知人に譲ることもできます。しかし、農機具が必要なのは農業を営んでいる人に限られます。もし、農業をしている知人の中に、自分が処分したい農機具を、タイミングよく欲しがっている人がいれば話は早いのですが、なかなかそうはいかないでしょう。ただでさえ離農する人が増えている現状では、知人の中に農機具を譲り受けてくれる人を見つけるのは困難です。

オークションに出品する

最近では、不用品の処分に、ネットオークションを利用する人が増えています。農機具専用のネットオークションもあるので、利用するのも農機具を処分する1つの方法です。ただし、オークションではこちらで値段を決めることはできません。思った以上に高値で落札されることもありますが、反対に予想外に安い値段で落札されてしまうこともあります。また、オークションは個人取引なので、取引成立後にトラブルが起こることも珍しくありません。たとえば、送料をどちらが負担するかといった問題で揉めることもあれば、落札した農機具に傷や故障があるなどといったクレームも起きかねないのです。不要な農機具を処分する方法として、オークションに出品するのは手軽で便利です。しかし、オークションでスムーズに売却できるかどうかわからないので、利用する際は十分注意しましょう。

買取業者に買い取ってもらう

不要な農機具は、買取業者に買い取ってもらうこともできます。買取業者に買取を依頼すると、見積もりに来てくれるので手間いらずで便利です。処分したい農機具の状態を見て、買取額を提示してくれるので、その金額に納得すれば買取が成立します。もし買取額に不満なら、買取を拒否することもできます。買取を拒否しても、原則として手数料は一切かからないので、安心して査定してもらうことができます。農機具は、壊れていてもニーズがあるモデルの場合買い取ってもらえる可能性があるので、壊れたり動かない農機具でも、一度相談してみるといいでしょう。また、比較的新しい農機具であれば、高値で買い取ってもらえる可能性があるので、特に新しい農機具をお持ちの方にはおすすめの処分方法になります。

高く売れる農機具

買取やオークションで農機具を処分する場合、農機具によって高値になる傾向のあるものと安値になる傾向のあるものがあります。ここでは、高く売れる可能性が高い農機具をご紹介しましょう。

トラクター

トラクターは、10馬力から130馬力以上までいろんな種類があります。中古のトラクターは、馬力によって買取価格がほぼ決まるので、大型のトラクターのほうが高く売れます。トラクターは季節を問わず、また、農業の種類を問わず必要な農機具なので、需要が高いのも高値で取引される理由と言えるでしょう。ただし、トラクターは馬力だけでなく、メーカーや機種、年式などによっても査定額が変わります。日本製の農機具は、海外でも性能が良いことで知られているので、日本製のトラクターであれば、より高く買い取ってもらえます。

コンバイン

日本製のコンバインは性能が良く、海外でも好評なので、20年前のモデルでも高い査定額が期待できます。比較的最新のモデルであれば、より高値が期待できます。コンバインは、稲作農家にとってなくてはならない農機具なので、常に需要があります。日本以外には、アジア諸国でも米を作っているので、日本製の中古コンバインは海外でも好評です。そのため、日本製であればたとえ製造年が古くても、高く買い取ってもらえます。キャタピラー、刈り取り部、脱穀部などの可動部の状態によって査定額が決まりますが、多少壊れていても高額査定が期待できるでしょう。

スピードスプレーヤー

日本製のスピードスプレーヤーも高額買取が可能です。スピードスプレーヤーは、メーカーや本体の状態、噴霧方式などによって査定額が変わります。古い機種でも高額査定となる場合もあるので、処分したいスピードスプレーヤーがあれば、一度査定に出してみるといいでしょう。

ノウキナビのサービスについて

ノウキナビでは農機具の買取サービスをしています。農機具を専門に取り扱っており、全国で販売を行なっているため、高額での買取が可能となっています。また、他社の見積もり書をお持ちいただくことで、他社よりも高く買い取れる可能性があります。農機具のプロである販売店が査定するので、適正な価格で買い取ることが可能となっているからです。また、ノウキナビでは不要な農機具を出品できる、「委託販売」も行っています。必要なくなった農機具を、ノウキナビ上に出品して販売できるもので、「農機をできるだけ高く売却したい」という方に、おすすめの売却方法です。委託販売の利用は無料で、中間マージンが発生しないので高値で売却することができます。利用者数は年間約300万人以上にのぼり、農機具を求めている多くの人にアプローチできます。ただ、委託販売となると、先ほど紹介したオークションのようにトラブルが心配の方もいらっしゃるでしょう。ノウキナビでは、そのような不安を解消するために、農機を買いたい人とのやりとりをノウキナビコミュニケーションセンターが担当しています。出品作業や農機運送の手配、万が一のトラブルなど、農家の方が心配されていることはほとんどノウキナビのプロがエスコートするので、安心して利用できます。仲介手数料が発生してでも、できるだけ早く農機具を処分したいという方は、買取サービスの利用がおすすめです。一方、多少時間をかかってもいいので金額は下げずに販売したい場合は、委託販売の利用がおすすめです。

まとめ

少子高齢化の影響もあり、農家の後継ぎがいないために、離農する人も少なくありません。離農するにあたって困るのが、不要になった農機具の処分です。不要な農機具を処分するには、解体業者に依頼したり知人に譲ったり、オークションに出品したり、買取業者に買い取ってもらったりする方法です。ノウキナビでは、農機具を専門に農機買取をしています。また、農機具を出品できる委託販売も行なっているので、今後離農の可能性がある方は、ご自分に合った処分方法を検討してみてください。

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