中古が新品同様に!スピードスプレイヤーの再生行程
こんにちは。ノウキナビ事務局 市川です。こちらにも田に水が入り、夕日との情景が美しい季節になりました。
毎週お届けすることになりましたブログですが、今週は「スピードスプレイヤーの再生」を、かかる日数やどこまでのものを新しくしているかなども含めて、SSの再生日本一と自負する、おとなりの農機具屋さんが工程を公開してくれました。
1.受け入れ検査:約半日
SSが出来る事をひと通り行い作動確認。
・乗り心地・基本動作が出来るか:走る、止まる、噴霧するなど
・ブレーキ:かかり具合
・噴霧:動噴の具合(水漏れ、水の圧力:最高圧力が規定の圧力に届くかを確認、ポンプの音、圧力計、ファンの音)
・電装関係:ウィンカー、ライト等の作動確認
※ベルト、ブレーキ、ポンプ、ファン等は音も聞いて不具合を確認
2.バラして部品を注文:約2日
ばらしてみないとわからない部品(消耗部品)の消耗具合を確認するために全部品を外す。
・フレームとエンジンを残してほぼ分解。
・一つ一つ部品の状態を確認。交換の必要があるもの(数年で使用できなくなりそうなものは全て交換対象)を注文。
*タンクの大きさ、足回りの強さでばらし方が違ってくるそうです。
3.洗浄・洗車:約2日
油や汚れを完全に落としきるために部品一つ一つを洗浄・洗車。
車体フレーム:半日
部品:1日
カバー:半日
*塗装をするのに油分があると弾いてしまい、綺麗に塗れないので丁寧に専用洗剤とお湯で洗浄。
4.塗装:約1日
黒、クリーム、赤を用意。
1.(基本、新品部品以外全て)塗料の載りを良くするために、磨く
2.塗ってはいけないところにマスキングテープを貼る
3.脱脂する(薬剤を吹きかける)
4.部品一つ一つに丁寧に塗装(錆止め・見栄えの為)する。
*塗装よりも塗装のための前準備に時間がかかるそうです
5.部品交換・組み立て・修理:約5日
・部品交換しながら、修理する。
・分解した部品を新しい部品に交換しながら、組み立てていく。
・ネジも全て交換。(強度確保の為)
*SSカバーは強化プラスチックで出来ているので、ネジを止めるときに予め油を入れて組み付けることで、錆びて本体ごとダメにしないように
しているとのことです
6.作動確認:約半日
・メーカーが新車を出荷する内容レベルでの作動確認
・メーカーロゴ、操作ステッカー、パネルカバーを新しいものに交換
・ワックスがけ
完成!(タイヤのホイールまでピカピカです!)
7.まとめ
SSは水や薬品を扱うので錆が出やすく、他の農機よりも部品が磨耗しやすい傾向があるので、当たり前のことのようですが、錆止め処理が必須になるとのことです。
お話ししてくださった方ももう、機種を見れば大体どこが壊れやすいものか分かるそうですが、始めたばかりの頃は、完成後に内部の修理漏れを思い出し、もう一度解体し直しもあったそうです。
側で見ていても農機が新品同様に蘇るのは気持ちの良いものですね!
ほぼ最低限の消耗箇所や塗装箇所の限定(錆びる部分の足回りのみなど)で金額を抑えることも可能だそうですので再生ご希望の方いらしたらノウキナビにご連絡いただければお伝えいたします!